自称詩人の多くには
幼少期に次のような特徴が見られる
・夜尿症
・放火癖
・動物虐待
・自慰行為
・虚言癖
これらはシリアルキラーの特徴にも
当てはまることから
自称詩人すなわちシリ ....
相変わらず、音楽ソフトを立ち上げ
ランダム・ソートを繰り返す。
早朝
雷鳥のから揚げを、夢中で食っていた。
突然のカミナリで、もう一個食い損ねた。
腹いせに、カミナリに怪獣まがい ....
(その背後に普段使いの言葉では表せない世界が音漏れする証言をそのままお届けする。手の混んだ表現じゃ曖昧になる。ベーコンの両面みたくカリカリに焼く。)
珊瑚の岸辺。擦りむいた肘で上半身を支え、背の ....
この前の
雨が一日降った土曜日に
ぼくの棺がとどいた
特注品の大きな棺だ
二人分くらいのスペースがある
樫の木の暖かな棺だ
ぼくが寝そべった横に
生きているうちに読み切れなかった本が ....
詩を書くことで
何をしようとしているのか
何を目指しているのか
誰になろうとしているのか
詩を書くことが
何か格式ばった神聖な儀式であるかのように
錯覚し自惚れた過去の自分から
こん ....
一人になるのが好きだと
そんなことほんとうは
思って欲しくないの
風の強い夜は
ウツギの細い枝も
いつもは届かない手を
お互いに差し出して
踊ろうかと言う
一人の部屋で耳を ....
平成の女の子バンドが久しぶりに再結成
バンドが伸び盛りのころのことは知らないけど
あんころ忙しすぎてYouTubeもなかったし
涙腺みたいになった食道でキスをする
年増の女 ....
ノックする音が聞こえた
私はゆっくりドアノブを回して押した
「こんにちは」
優しく懐かしい声
顔が見えないくらいの
たくさんのシンビジウムを抱えて
大好きな人が目の前にいる ....
老人そして小さな子を見落とし続けたあなたの眼窩のそこにある脳髄/は/空っぽで楽し気に戦を殺し続けている/空虚の根底に辿り着くまでどこまで遡ればいい/殺戮の宴はどこにあるか/あらゆる語り部を聞き落したそ ....
紫陽花は魂の宇宙
蝶の巣のように
いくつも羽根を重ね
丸く優しい香りを生んで
初夏の庭を囲む
野点の静かな音が
風よりも静かな音が
紫陽花に囲まれ
見守れて抹茶の香りが
天に ....
犬が
風に毛をなびかせている
冬毛はやわらかな鎧
夏毛はワーカホリックな諜報員
さっぱりと生まれ変わった夏毛たちは
世界を傍受する
遠い国のミツバチの羽音
湖でおぼれたアリがもがく音 ....
この世のものとは思えない
美しさ
妖気がただよい
みる者すべてを
ひき込むような
透明度
世界中のあらゆる街から
すべての失われた恋が
....
ぽつりぽつりと降る雨の中
ぽつんぽつんと灯るあかり
この世とあの世の境目で
どの道を歩けばいいのか迷う
迷えるのはまだ救いがあって
どの道を歩きたいのか選べる
だからまだ ....
八月。うだる様な暑さだった。
エアコンも扇風機もなかった家の中の暗闇で寝かされていた。
父親と母親の間に挟まれて川の字になって。
眠るまでは真ん中の一本線だった筈なのに何だか人間が絡み合う気配に ....
中学校の教室。
英語担任の竹林先生は中年の男性教師だった。その年齢から普通に考えたら既婚だが、それはこの際どうでもいいかもしれない。
普段は性格の温和な先生だが、授業中に突然異次元世界に飛んで行っ ....
てのひらに舞い降りた
やわらかなバケモノの息は冷たく
右腕に
重過ぎる
そのための花を抱えて
植物園の温室を目指すのは
そこが
恋愛の終焉だから
それを
好ましいと思ってしま ....
ここに来て
答えが出せない
どんな欲望も理性でねじ伏せられる。
我慢しきれない欲望が、
あなたの欲望と絡み合い、絶望を引き裂いて
滝のように流れてくれたら、
泣けるのに私はあの人の胸で。
小径をぬけ
落ち葉を踏みしめてゆけば
森の奥にある古い沼
露草に囲まれた沼
百合が鏡のように覗く沼
私はひとりたずね
初めての景色を心に刻む
私のため息に誰かが応え
空 ....
鬼灯が吊るされ
静かに照らされる
花びらの椅子に座り
スピネットを弾き
森の詩が風に乗せられる
橘の香りがする
ゆるやかな甘い言葉
人の目には映らない
想念にも似た世界 ....
妄想だけで生きていける。
キスはどんな味がするのかな?
私から女の匂いは立ち上がる?
狂わしたいな、私の本能であの人の理性を。
鳥には孫はいないような気がする
この世に存在するのは親と子の二代だけ
俺には未来がないような気がする
俺にあるのは過去とその最前線の今だけ
ほてる公園YouTubeを過ごす ....
あじさいの花房は梅雨の色
差し出した手を青くして
この七月の静かな一時
あなたは寂寥と戯れる
うっとりとした顔で戯れる
時は輪切りにされ垂直に立ち
....
不安の数だけポプラの葉
空を隠し蠢動する
拒絶
あっちへ行けと
こっちへ来るなと
拒絶
俺はお前の
スカアトに隠れている
のに
パンティからの
白く割れた光
3月9日
朝日がいつもより眩しい。澄み切った青空だ。
空を見たら、寂しさと緊張が湧いてきた。
朝の支度も、いつもより丁寧に。
最後の通学路 見慣れているはずなのに、全てが新鮮で、
一歩一 ....
白い花びらの
中心にほんのり赤く
生れたばかりの
初恋のように
心臓が熱くなるような
不安が遠くに見えるような
雨の日は夢を見て
長い夜は星空に好きと誓い
夜明けに告白 ....
生と死の円環をめぐる
絶海の小舟を漕ぐ
過去の亡霊を振り切るために
あえて嵐の遠鳴りのほうへ
生は
死を乗り越えること
波は静かにそう語る
吹き硝子、
転けて
林檎、と
呼びます
たなびく夏の草影に
精神の潮流にのって
肉体の小舟で漕ぎ出してゆく
陸が見えなくなると
ぼくは裸になって
小舟から身を投げ出す
青い波の荒野の上に
ぼくの小舟と服と
樫の木のオールが残される
....
1 夏雨
梅雨の長雨にうたれていますのも
窓辺で黙って日々を記すものも
ガラス瓶の中で酒に浸かる青い果実も
皆んな夏でございます
あの雨のなか傘を忘れてかけてゆく
子ども、あ ....
明日に噛み付こうと
今日を生きてみる
幾何学な思いが
足を踏み外したように
離ればなれになる
交わることを忘れて
反比例の心は
雀とカラスのように
水たまりの人魚と
雲の ....
793 794 795 796 797 798 799 800 801 802 803 804 805 806 807 808 809 810 811 812 813 814 815 816 817 818 819 820 821 822 823 824 825 826 827 828 829 830 831 832 833
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.65sec.