串カツ屋の前で飲む
アイスコーヒーの苦さが
口腔内に不穏に広がっていき
遅れて串カツの濃厚なタレの
甘酸っぱい匂いが五臓六腑に染み渡っていく

そーす、そーす
そーす!そーす

大声 ....
パリの妖精
第11話「ルーブル美術館の妖精」



あの人は愛してくれた
月を背にして
そっと忍び込み
ランプを吹き消す
煙がカーテンになり
月の目をかくす

あの人は忘れない ....
松屋のカレーにプレミアム牛皿

こんなうまいもんこの国にしかない

トランプもジョンウンもムンジェインも知らない

習近平とプーチンは知っているような気がする


裏声喫茶でそんな話 ....
砂子で宇宙を描き
夜の卵を割る
月が生まれ
時計草の秒針が
眠れない想いを
刺して蒐めて
美しい言葉に並び変える
砂子の料紙に
時計草に似た太陽と
妖精の詩が刻まれる
戻ら ....
日常の風景を
見えるものを
ただただ
刺し身のように並べられても
私は食べたくない
もし、世界と、それ以外があるとしたら、
わたしはそれ以外で、他には何もない。
鉄塔、「カテゴライズされた」、伝統模様、プリンの空き瓶。
塩は肌からく、あついよ。
皮膚やからだが、自分のもの ....
なんで何度も
こんなとこに戻ってきちまうんだろう
最初からやり直すなんて
もう出来そうになくなってから

あの日確かに
俺はなにかやれそうだったよ
若かったし、今より少し馬鹿だった
 ....
しあさって手術の説明を受ける

そのあいだに進行したらどうする

思い通りにならないからたるい


コントロールできないことばかり

そのなかでベストを尽くすことが

あらゆる善 ....
当事
彼は三十代の半ばで独身だった。アパートで単独生活をしていて、恋人も同性の友達もいなかった。
職場まではバスで通勤していて、毎日が単調な日々の繰返しだった。
実家にほとんど帰る事がないのは、 ....
いやいや、もう
くたびれたね
気がつけば、まあまあな年
そうなんだよね

ここで煙草吸ったよね
あのサイゼリア、なくなっちゃったね
お気に入りの窓際の席
強気な友達とも集まったし
あ ....
自分を醜いとしか思えなくなったら
不浄の池にて体を洗う

全身の嫌悪感で
心技体は整えられ
生誕の叫びと共に
あの頃に戻る

目に入るもの全てが眩しく
泣き叫ぶことしかできない
羞 ....
この夏に北アメリカから来たバックパッカーの女と友人が意気投合して数日を共に過ごした。
駅前の英会話教室に通う友人にとっては願ったりの相手だ。

三人でしこたま酒を呑み、そのまま友人宅で寝た日の朝 ....
はぁ…。

この感情と長く付き合いすぎた
ルービックキューブの色を揃えたかっただけなんだ
しかしまぁ…
とうとうこのままの方が色々おもしろいと思いだした
あと美しいなぁ!。



 ....
メガネ外して
泣きそうなのです

まばたきの
かずだけ心に蝶がいて

夜空がこわくてじぶんを抱きます
消えかけた水平線を引き直す。
竹尺とチャコペン、祖母に借りて。
とことんビターでハードボイルドなミーを、
あの人はまるで母乳のようにマイルドにする。
しまいにミーは、ホワイトチョコレートになっちまう。
ヘルプミー
イケエリカコの発病はショックだった

生命力にあふれた順風満帆な人生しか

彼女には見当たらないようだったから


見た目とか雰囲気とか

そんなものは刻一刻と変わるのだ

それ ....
パリの妖精
第10話「チュイルリー公園の妖精」



木陰に作られた笑顔の巣
移動遊園地も去り
妖精は窪んだ芝生に
ひとつひとつ息を吹き入れる

チュイルリー宮殿はもうない
たく ....
秋の入口に
ミツバチと作った
練り香水が届けられ

夏の出口に
琥珀のとんぼ玉が
髪を束ねてかざられ

いつも喧嘩して
跳ねた髪さえ
真っ直ぐに
妖精の練り香水で
気持 ....
 
          révisé et réaffiché



 極夜の{ルビ惑星=ほし}

 地を這う花々

 争う蝶たち



 眠る海

 砂丘の{ルビ焚書= ....
満月を半分切取って
キノコのように
森の奥深く置く
冷たい森に白い光り
ウサギもキツネも
目を閉じて寄り添い
虫は寝言で歌い始める
薄く羽根一枚ほどの
温かな月の光り
夜明け ....
親知らずが生えてきているらしい。レントゲン写真には横向きに生えた奥歯が白く輝いていて、このまま処置をせずに伸びれば隣の歯に突き当たってしまうのが容易に想像できる。今のうちに抜いておいたほうがいいだろう .... 命、光輝く
命を生け贄として
幸せ、花開く
不幸せを養いとして

どんなに喜びの深い海にも
一粒の涙が
溶けていないということはない










*谷川俊太 ....
ファスナーが馬鹿になった。
昨日までは天才だったのかもしれない。
私の心に一匹の
ジョン・コルトレーンが棲みついて
ジャズを聴かないときも
詩を書かないときも
離れることがない
雲がわくわく湧く
体の外にはみ出して
空に入道雲が
その中に腕を突っ込ん ....
雨滴は弾かれて、空へと帰る。
雨音を一つ一つ、数えている。

ああ、そんなこともしていたんだね……

(タンバリン? そう、それとも?)

都市の空隙を埋める、──
人工のノイズ。
 ....
 梅雨が割れて、──あの灰色のあたり、あそこから落ちてくるのだろう。靄った街のあいだに。そこここに光、それは人の気配であるのだけれど、私を通過していく。私は薄い闇だけを見ている。グレーの綿。あれが灰色 .... 落下するのです。あれは私たちとは別の世界。
誰かが言ったわ。
「生きるためには仕方がないから。
 死にたくないのであれば、相手に悪いなどと思う必要はない」
……そうなのかしら、
とその言葉を ....
蛾がおびただしく舞う
古い白熱電球のもとに
私はうずくまり
鉛の玉を抱えていたのだった

来たる冬はすでに失踪し
魚眼のように現実を見つめている
そして体内に大発生した虫
幼虫の尖 ....
職場で仕事をしたり

恋をしたり夢を語ったり

それらをするのがすべて男だったら

登場人物は少なくてすむ

コンパクトに世界をつかめる

つかんで世界と折り合っていける


 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
飽食(アイスコーヒーVS串カツ)ひだかたけし419/8/28 11:55
ルーブル美術館の妖精丘白月119/8/28 9:26
松屋のカレー函館ドラゴン019/8/28 8:56
時計草丘白月119/8/28 8:32
119/8/28 8:28
プラスチック依存症、カスタード・レーズンサンド、三輪車そして ...はるな119/8/28 7:39
今はもうだれとも、手をつないだりちょっとした話をしたりしたく ...竜門勇気1*19/8/28 3:19
たるいけれどいい函館ドラゴン219/8/28 0:02
世にも不思議じゃない出来事こたきひろし419/8/27 23:36
お盆、アミーゴスうめバア2*19/8/27 22:59
リセットTwoRiv...1*19/8/27 22:47
北アメリカから来た女末下りょう10*19/8/27 20:38
色々幽霊219/8/27 19:30
夜空がこわい蝶秋葉竹819/8/27 15:35
水平線クーヘン1*19/8/27 12:40
ミルクチョコレート杏っ子219/8/27 11:44
刻一刻函館ドラゴン019/8/27 10:22
チュイルリー公園の妖精丘白月019/8/27 5:47
妖精の練り香水019/8/27 5:45
旅行紀墨晶4*19/8/26 23:01
呼吸する森丘白月219/8/26 21:47
抜歯の周辺春日線香219/8/26 18:36
命、輝いて*ひだかたけし9+*19/8/26 16:56
ファスナークーヘン6*19/8/26 11:33
supremeやまうちあつ...119/8/26 11:19
(無題)la_fem...2*19/8/26 8:54
あれが灰色の海であれば3*19/8/26 8:51
コーヒーだけなんです2*19/8/26 8:50
野紺菊山人4*19/8/26 6:24
多能工時代のせれなーで函館ドラゴン119/8/25 23:50

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