パリの妖精
第16話「リュクサンブール公園の妖精」
花壇に建つ恋する
リュクサンブール宮殿
幾つもの空を映す池
王妃の可愛いポニー
噴水の虹のなかに座る妖精
毎日好きな部屋で ....
パリの妖精
第15話「ペール・ラシェーズ墓地の妖精」
蒼く透きとおる夜
フクロウの朗読会
星のワイン
黄昏の置き手紙
月明かりで描く魂
ピアノの音
墓石をノックする ....
君がいなくても 呼吸ができるように
練習をしなくちゃいけない
心臓が痛くて 息が苦しくても
君が私を 一番に愛してくれないから
練習をしなくちゃいけない
今日は 一段と苦 ....
たかだか一二週間停電しただけで
ごちゃごちゃ文句言ってる奴等は
金輪際原発反対とか言わないで欲しい
自分の家の真ん前に原発があったら
停電なんか遭わずに済むだろ
むしろ原発を町内に誘致するぐ ....
夕日が途方に暮れていった。
途方って、西空を下った所にあるのか。
青みがかった空を背景に
農夫が篭から肥料をまく
大気はまだまだ熱気を孕み
夏の真上で微かに微かに秋が舞う
けれど、
青みがかった空を背景に
農夫が篭から肥料をまく
彼も篭も青に染 ....
くだもの畑に産まれて大きくなった
訳じゃないの
ヒトに産まれて女に育った
あたし
中学校では
天然なのに縮れた髪が
校則に違反していると何度も注意された
髪色が黒くないからって
....
海は心臓
空は動脈
大気は細胞
雨は静脈
川も静脈
さびしがり屋の
きみに幸せだと
蓋してもらって
言わせたいんだ
海は心臓
空は動 ....
雨上がりの午後、この街の空は
どこまでも行けるように青かった
アスファルトの窪みでは水たまりが
信号のいらない雲の往来を映している
あそこに飛び込んでしまおうか
革靴なんか脱ぎ捨てて ....
「松阪牛と自称詩人のどちらを殺すか選べ
さもないと地球は破滅する」
サタンにそう言われ
俄に救世主の役割を与えられた俺は
2.5秒を掛けて
「自称詩人を殺る方で」と答えた
松阪牛を殺して
....
わかれた
たぶん、わたしたち
わかれた
さようならも
わかれようとも
言わないで
わかれた
社交辞令で
また会おうねと
言い合って
....
闇の紋
闇の渦をなぞる金
水を切る風
景を梳く風
手のひらの上の 見えない珠の内で
星が生まれ 消えてゆく
その光を浴び 手のひらもまた
消えては現われ ....
ウサギが小枝を折って
落ち葉を踏んでいく
リスがドングリを噛じる
樅の木を登っていく
赤い滝のように
風が枯れ葉を抱きしめる
さざ波のように聞こえる森の命
何もかも神様におまかせで
....
雨を造る工場に棲んでる
工員は私一人
天の川で雨の種を汲む
瓶から溢れるほどたっぷりと
銀河を歩いて星座に帰って来る
種から出来た雨は
ほら向こうに見える
水仙の妖精から借りたままの ....
秋の風が落ち葉を集める
龍の子供がふざけて
天にさらって昇る
空は赤と黄色と黄緑で
黄昏を描いて笑ってる
ゆっくりと落ち葉に
妖精は乗り森を舞う
想いを千枚かさねる
長い時間と甘い ....
学生時代に言われた
上れば天国、下れば地獄
就職して言われた
上っても地獄、下っても地獄
何もしないでいられること
それが天国、いい身分
なにも恐れず、ひょいと逆上がり。
宇宙飛行士になる夢、ひょいと叶う瞬間。
草原の彼方にあなたを見た
昨日の夢のように意味もなさずに
草の葉だけが知っているこの遠い既視
足もとがおぼつかなくなる
一羽の鳥が飛び立って空は青く
(わたしは行方知れずの夢 ....
ぼくはきみを引き止めはしない
きみは新しい水平線に向かって
きみの海図を信じて舵を切っていい
例えそれがぼくとは違う誰かとの航海でも
ぼくはきみを批判しない
ぼくはきみを否定しない
何 ....
悪いことだけを見ないフリした
瞳の色は誰よりも白く
汚れたものをスプーンですくって
星に盛り付けるイタズラをする
扱いに困る嘘や綺麗事
どうしてみんな
吐き出してしまうの
そ ....
何処かの公衆トイレの壁にされた
落書きみたいに
俺の体の中から卑猥な文字が消えないんだ
でも
男だって女だって誰だって
それは自然だろ
それにしても
女は化粧するし
丈 ....
一度や二度は誰だって
自分より弱い相手を見下して
意地悪したり
いじめたり
したことあるよね
俺みたいに
さんざんいじめられて踏みつけられた一人だって
自分より弱いと判断した相手には ....
アイロンの蒸氣
靑い縱縞のシャツ
椅子
驛
煙突
カーテン
街燈
影
既知の海
最後の貨物列車
室内を橫斷する紅茶の湯氣
地圖
....
変わらないと思っていても
変わりゆく故郷の景色
帰省のたびに
何処かが変わって
昔のままではない
町の雰囲気も少しずつ変化する
畑や田んぼが減っていく
川は相変わらず綺麗
....
ちゃんとした女ではいられないから、
もう無理だ。
私と付き合ったら男がかわいそうだし、
独りで生きたほうがいいみたい。
手で計る
針二つをあわせたら
手首の傷にあわせたら
鈴の鳴く
辻の門に
風を捨てました
供養は茄子
あれから百年が過ぎて
フランシスもエルシーも
いなくなってしまったけれど
私は今もこの森で花を育て
子供たちと歌い遊んでいる
私は写真に写らない
記憶の中に棲んでいるから
でも一度だ ....
ススキが月に咲いてる
今夜は森で眠りたい
どこにいても一人だから
耳元でコオロギが言う
僕も一人だからここにいるよ
一緒に月にいるようだね
白く輝く森の中で
コオロギが鳴く子 ....
貴方の言葉には
迷わずオートフォーカス
迷わず愛してきたけれど
暗くてぼやけて
黄昏の逆光に生まれる言葉には
戸惑うことばかり
焦点の合わない言葉を
赤とんぼに
持たせて去 ....
私は20日まで待たなくてはならないという苦行に耐えなくてはならない。もうそんなん無理ー。
私そんなん無理ー。
でも、ラインで余計なことを口走るよりはいいのだ。
うぁぁ、私だって話したいのに笑 ....
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