愛ってなんだか知ってる?
私は知っている
だって持っていないから

愛の中に住んでいたらきっと
知らずに死んで
誰も愛さなかったかもしれない

愛の花を摘んで香りを知りたい
傷つ ....
見えるものぜんぶ
ゆるやかに塗っていく
冬が来る前に
秋が想い出になるように
温かな暖色に

聞こえる言葉ぜんぶ
刺を抜いていく
丸い実に変えていく
秋に涙が残らないよう
暖色 ....
私の歌は、物語ではない
想像力も、独創力もない

私の歌は、写真
今ここにあるものを映しているだけ
今ここにある私を切り取っているだけ


私の明日は、物語になるか?
私のうたは、生 ....
「好きだよ」と
言われることの
意味も分からずに
気が付けば
あなたに牽かれていた

あなたの眼差しは
澄んでいて
私は見透かされていた
自分のとても弱い部分を

「もう庇うこと ....
ありきたりに言ってしまえば
そう 川は人生そのものなのだろう
そう 川は生命の流れなのだろう

流れる水と水が寄り添うことは愛のよう
本流と支流に別れていくものは悲しみのよう

岩にぶつ ....
王さまとお妃さまのだいじな一人娘です。
クレモンティーヌはもう年ごろだけれど、
縁談があるたびに破談にしては笑ってて、
「この国の将来はあんたんたるものね!」
とか、からからとした声をあげてい ....
この夏もよく働いてくれた扇風機。
5枚の羽、それぞれに、夏の埃、同じ分量。
次の季節が
わからなくなる時がある


幼い日の写真のように
一瞬だけ切り取られて
動けなくなる



あの日
羽ばたいた蝶々の鱗粉が
鼻先をくすぐり
視線を逸ら ....
空を詠みながら
星を解きながら

両腕を回す
宇宙のベルトに

縫い付けたくなる
心も体も

違う時間を
生きる人の声で

帰る道を知り
肩を落とすけど

まだ間に合うな ....
深夜とけいの
短針と長針と秒針におわれて
くらい穴ぐらで
ひざかかえて
かくれる夢をみた

黄色い花が咲いていた

黄緑色の電車が走っていた

庭に座っているのはかしこいしば犬 ....
 海沿いのカフェで猫があくびした。
 隣の席で彼女があくびした。
 その様子がそっくりだったので私は笑った。
 君が猫なら僕は何だろう。

 港の見える丘公園で二匹の猫がじゃれていた。
 ....
破かれていくカーテンの
あの優しい日当たりが好きで
部屋の真ん中で目を閉じている

深い深い水の中
うっすらと張り付くように
白い目をしたばけものの声が
レースの ....
 のっぺらぼうが私に一つ菓子をくれた。
 菓子を食べたら私は大きくなった。
 恥ずかしさで私はしゃがみこんだ。
 けれども私に気付く人は誰もいなかった。

 のっぺらぼうが私にもう一つ菓 ....
 生と死の狭間で虹を見ている。
 気に入らないものは排除し、生きてきた。
 気付いたら一人ぼっちになっていた。
 男も女も居なくなった。

 生と死の狭間で夕陽を見ていた。
 目の前に ....
生きるのがやだったから死んでた
少女で
わからなかった
つめたいキスのさなかで
まぼろしをゆめみたり
空気に番号をふったり

誕生日のあと
起きあがった
世界の ふちのところ ....
何が欲しいの
何を求めているの

それより
何が要らなくなったの
何を棄てたいの

自分が見えないの
それとも
自分から
眼を反らしたいの
それは
現実から眼をそむけたいから
 ....
ひたすらに憧れて
螺旋階段を昇っていく降りていく
根無し草の宙吊りで
呼ばれるように拒まれるように
(何一つ叶えられることはないのだと)
遠い遠い鐘の音を聴きながら
ただひたすらに憧れて
神経のからくりは解かれたのか、夜は沈殿する記憶のように膨大で心許ない、砂地に潜む蛇のように寝床に伏せて、閉じない瞼が見せる退屈な夢を見る、ハードロックと雨の音、時計を気にしなければ時間は自由軸だ、 .... 秋風に
風鈴の音が
舞う

おしまい♪

その音は
室をするりと抜け
高僧のように
無になって
消えた
ぬばたまの月を手に取れば

尾花に祓われて

鳥居を囲む狐さえ頭を下げる
落ち葉を並べて
冬眠のベッドを作る
テントウ虫たち

マーガレットの妖精は
枯れ葉に魔法をかける
目覚めが優しい日になるように

さあお休みなさい
冷たい風があそこで待ってるよ
 ....
雨の夜空は
ブルーベリーの
コンフィチュール
あなたのキスが入れた
甘い気泡が宝石のよう
クッションはねこじゃないですけど
言葉を話すねこならここです
ねこが見ている月
本当に月を見てるんでしょうか
月が夜に引っかかってるうちに
早くねこを探したほうがいいですよ
夜道が明かりで ....
きみが声高に叫ぶことに
そうそうそうそうそうそううそ

きみが胸を張って言うことに
そうそうそうそうそうそううそ

きみが誇らしげに自慢することに
そうそうそうそうそうそううそ

き ....
国連でわめき散らした
バカそうな少女の将来が
とても不安だ
この自然エネルギー大好きっ娘は
スウェーデン出身だそうだが
(スウェーデンつう国も好きじゃねえんだよ
福祉大好き国のくせについこ ....
右手を伸ばして掴めばぐにゃり
潰れて指の間からぼたぼた落ちていってしまう
くすんだピンク色のそれは疲労

床で潰れたピンクがぶわり広がって
足元からどこかへ引きずりこまれ顔まで埋まる
 ....
聞きたいことは
最後に何を食べたいか?
ではなく
最後に誰と食べたいか?

けれどもそんな怖いこと
誰も聞けない

本当のことは言葉にできない
それは言葉が未完成だからだ

詩人 ....
風に吹かれた
白いブラウスの
襟が羽ばたくよ
折り目を外して

この手で何かが
掴めそうだなと
見えない人の
肩幅を探す

咲けば咲くほどに
淡くなる桜
誰の視力でも
届かず ....
台風のこどもが、道にまよって、
たけのこ半島に上陸。
でも、たけのこはじょうぶだから大丈夫。
夜じゅう風がふいたけれど、へっちゃら。
 
「おかあさんはどこかな?」
 
台風のこどもが、 ....
グレープフルーツが、
 丘を歩いたら、
  流星のなみだ。
   コーンフレークのはいったボウル。
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
丘白月119/9/27 21:40
妖精のパレット019/9/27 21:39
私の歌は三月雨1*19/9/27 20:59
Please don't change花形新次019/9/27 19:29
A RiverHAL4*19/9/27 18:13
湯冷め姫la_fem...3*19/9/27 14:40
クーヘン2*19/9/27 12:49
少女だったあるみ2*19/9/27 9:56
希望が丘ミナト 螢119/9/27 7:59
深夜とけい立見春香319/9/27 2:39
なんだそりゃメープルコー...1*19/9/27 1:13
鯨の枕カマキリ119/9/27 1:08
のっぺらぼうメープルコー...2*19/9/27 0:56
存在価値2*19/9/27 0:42
誕生日はるな119/9/26 23:31
欲望と欲求のこたきひろし319/9/26 23:12
憧れ(改訂)ひだかたけし619/9/26 22:51
嘲笑的な薄闇の中で強制的に見開かれた目をホロウ・シカ...1*19/9/26 22:29
その音はもちはる119/9/26 21:24
白い夜丘白月019/9/26 21:04
妖精のマカロン019/9/26 21:03
妖精のコンフィチュール019/9/26 21:03
ねこいますか這 いずる219/9/26 20:45
相槌HAL3*19/9/26 20:26
変な子供の将来花形新次0*19/9/26 20:25
終電三月雨1*19/9/26 19:58
最後の晩餐やまうちあつ...4*19/9/26 19:40
透明銀河ミナト 螢019/9/26 19:30
台風のこどもla_fem...4*19/9/26 18:20
composition2*19/9/26 18:19

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