「たまさか」
昨日 泣いて 明日は 笑う
意味は 無いね
いつでも 飛べる けど
でも くれよ 事故
食わずに 飲めるけど
でも 胃を
赤子の寝顔に気を取られ
家計簿記載の手を止める
この子長くて八十年
日にちで計算してみると
二万九千二百日
財布の中をのぞき込み
二万九千二百円
小銭紙幣で出しててみる
一円玉 ....
十人十色と言うが
実は三人ぐらいは
同じ色の人がいるから
七人七色なのだ
人は彩られて
生まれて来る
虹には白がないように
生まれながら
真っ白な人はいない
人との重なりかたで
....
この道をゆくときは
いつも心が暖かい
暗闇や寒さも気にならず
足取りは
自然と浮き立ってくる
行き先の家では
仲間が待っていて
今日も詩の朗読がある
車座になって、仲間が
次 ....
日だまりに午後の陽光たちがたむろしていた。
仲間に入れてほしくて駆け寄ったら、急に曇った。
太陽。日ざし。朝。鳥の声。鳥の姿。新聞配達のオートバイ。園児達。お母さんが主婦に帰る。郵便配達のオートバイ。宅配のトラック。昼休みの鐘。木々のざわめき。帰宅する学生。さよならの挨拶。夕暮れ。夕食とその ....
そのおおきな階段をのぼりながら、かたわらをとおりすぎるとき、そこにすわっていたのは誰だったの? 小鳩のむれが波をうって空を灰いろに染める。── 印象派の画家たちなら、空をにじいろに描いたかもしれない ....
ざわめきの外に取り残された
ストーブの匂い何を焦がしたの
長靴を脱いで履き替えたブーツ
その高さまで減らない思い出は
缶コーヒーのプルトップを引いて
魔法みたいに飛び出す泡のよう
....
ビワが妖精の意思を咲かせる
愛しているから心配しないで
春まで眠るからノックしないで
甘い果実の中で目覚めるまで
あなたの指が触れるまで
ああ舞い降りる雪は麻酔の香り
少しづつ泡立てた
雲をたくさん集めて
妖精が空を洗う
石鹸の香りが
雨で流され土に染みる
やがて花の匂いになり
庭にいたあの人を思う
朝日の声が聞こえたら
おはようと言いましょう
朝日は嬉しいのです
たくさんの人に逢えるのが
夕日の足音が聞こえたら
ありがとうと言いましょう
夕日は祈っているのです
明日もあなた ....
グリーンアップルがひしめき合う
果汁の滴る林檎の街だ
ぐずぐずに崩れた果肉は羽虫を呼ぶ
その絵が飾られている車窓
息がガラスにあたって
白くくもる
湿度が上がっていく静寂に負けて
音楽が ....
天国へと昇るためのロープが無数に垂れている。
天国は尋常でない高さだから手と足を使ってロープをよじ登るのは至難の業
途中落っこちてしまう霊も続出
落ちたら地上にはそれを待ち受けてる穴が
そ ....
レストラン、居酒屋
映画、コンサート、旅行
ー「お一人様」に慣れていた
でもこれからは違う
どこへだって2人で行ける
あなたと知り合ったから
店の片隅のカウンターに
小さくなって ....
色んな模様の鍋
良い雰囲気を作り出す
今日はどんな鍋料理にしようか
考えるだけでも楽しい
鍋を囲めばもっと楽しい
楽しい会話と
美味しい鍋料理の香り
ポジティブしかない空間
....
なかなかタマキンを触らない嫁さんに
「ダメだよ、タマキン触らないと
反則取るよ」ってレフェリー並みに
注意を促したのに
まったく触ろうとしない
仕方ないのでピーっと笛吹いて
「ノットタッチ ....
血はチンコの血
みは見せしめのみ
どはどきゅんのど
ろは老婆の婆
血はどろどろよ
みはみかじめ料
死は自称詩人
さあ歌いましょう
♪女のオナニー
♪女のオナニー
♪女のオナ ....
散々暴れまくった台風が過ぎ去って、
旧竹藪の跡地にあった交番のおまわりさんがいなくり、
ときを同じくキャンプに来ていた少女の一人が消えた。
後から自衛隊の隊員や消防の隊員たちが捜索にやって来 ....
新しい土地に新しいお花畑ができて、僕はその中のひとつに夢中になった。
Aeという淡い脆弱で美しい花だった。
新しい土地にはたくさんの花びらがやってきて、そのうち茂みの中からたくさんの雑草も ....
結末、汗かき
送り送られ
虫の息、の青春
未だ未だ、の呪文
三十路に受託は
瀕死の青春
華々、それぞれ香る
そう 俗世的な もの
贈り贈られ
....
夢が降る。
夢が降って
好きになる。
夢とは
なになんだろう?
人が泣く。
怖くて怖くて。
ただじぶんの心を
差し上げることが。
怖くて、怖くて。
....
ちょっといろんな意見を読んでみて
町山智浩のしゃべっているのを220円(たぶん税込)で買って
聞いてみて考えた。
いやいくらなんでも、そこまで深い見方など、
僕にはとてもできないし、
....
ボタンを掛け違えちゃいけませんよ
なんにしても些細な事から
間違いは起きるんですから
言葉が頭に刷り込まれている
ひとつ、ふたつ、みっつ、と
数えていく、掛け違えたボタン
どれ ....
口角を上げろ
目尻も下げておけ
腹立たしいか
口角を上げろ
惨めで憎いか
口角を上げろ
眉間の皺より笑い皺
形だけでも構わないから
心は後からついてくる
きっと
富山からの
産直クール便
白い箱いっぱいに
紅ズワイガニが二杯
ハサミをおとなしく組み
脚をきれいに畳んで
小さな目はうつろ
見事ね ほめて
夕方には食卓へ
甲羅から味噌を
....
何を見ているのか
何も見ていない
何かが見えるのか
何も見えていない
何を見ようとしているのか
何も見ようとしていない
何よりまず、距離感が掴めない
だから、結局のところ、
見えている ....
雨音ひとつ、ふたつ、ノイズのようで、
ふっているのかしら、
降っていないのかしら。
雨音ひとつ、ふたつ、シャコンヌみたいに、
ひらけば、触れられる、
窓のそと。
雨音、ひとつ、 ....
カレーの匂いを頼りにして地球に生まれた。
給食の大食缶めがけて、僕はお昼に生まれた。
意思のない言葉が飛び交う中で
自分の発した言葉をかみしめる
交差点も曲がれない
直進すら迷ってしまう
手から離れた風船のように
行き先のない言葉がさまよ ....
荷台に何かを載せている
どこからともなくやってくる
毎日毎日
誰もその顔を見たことがない
どこかで誰かが祈っている
毎日毎日
中身は何かわからない
目の前を通りすぎて行くだけ
....
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