忠臣蔵のドラマで大石内蔵助が
京都島原の遊郭で
『浮き世の値、三千両』と
歌い囃され、躍る場面があった

上級武士の大石内蔵助の値が
三千両だとしたら
僕の浮き世の値は
どのくらいにな ....
 板 

 Lucky 

 汽車か 

 槿

 異質な{ルビ唐草=arabesque}の生活だ

「性」を「筍」にする

 屏風加減見て 零時に

 禍々しい!

 ....
もし思惟が 
とこしえに水をたたえる
優しい一つの海であったなら
光輝く透明な波打ち際から
わたしの記憶のひとかけら
叫び声一息あげながら
思い切り投げうちたい

わたしの手を取りなが ....
20年前のイギリスのロックバンドの

いまさらファンになっている

有名な曲が多いから聞いたことはあったけれど

いまさらファンになっている

これがYouTubeのおもしろいところだ ....
四番街の真っ赤なシトロエンの中の焼死体は一七歳の娘だった、その車がいつからそこに止められていたのかということについては誰もはっきりと思い出すことは出来なかった、そこは居住区の端っこにある不便な地区 .... あなたの言葉は
フリーズドライになって
ずっと胸の小瓶に詰まっている
いつか濾紙に取り出して
熱い本当の言葉で抽出したい
涙で心を洗うしかない 誰か愛しい人はいますか?
憎まれても
想った様にはゆかなくても
悲しみを抱えてしまっても
許せるくらいに想える人が
プライドを傷つけあっても
地面に倒れこみそうになっても
それでもいいと ....
ひとり取り残された部屋
煙草とコーヒーのにおい
片付けていたら虚しさだけが残った
「なんで私ここにいるの?」

(空白)

ホーム柵が私の邪魔をする
乗り越えるにはスカートがひらひらし ....
薔薇を描いて奥さんにほめられました

アスファルトには草が溢れていました

どこかで見たことがあるような俳優

それほど驚かれもせずに羞じらいました


すべては自分のことばかり
 ....
2019.10.10.

あなたはわたしのたったひとりの亡友だったと
悲しみとは時に時間差で襲いかかってくるもんさ
まんまとわたしは気が狂い死にたくなった
繋ぎ止める日常の命綱 あなたの微笑 ....
小学生の頃、父が買ってきた「武将列伝」
父がいないときに盗み読みをし
夢中になって読んだ

織田信長
武田信玄
上杉謙信

戦国時代の武将を中心に
平安から幕末までの武将、武士の
 ....
なで肩から制鞄がずり落ちた。
十代とやらは呆気なく終わった。
早く起きて会社へ行く

それは日常で
それ以上でもそれ以下でもない

休みの日
早く起きてあの人と逢う
それは日常で
それ以上でもそれ以下でもない
と、
思っていたけれど。
 ....
あなたのもとに嫁いだ日に
鳥籠ひとつ持ってきました

ずっとずっと女になってからも
大切に飼っていた鳥だから

これまでに
一度だって逃げようなんてしたことなかったのに

あなたのも ....
うつくしい手触りを
決して通りすぎないこの指先のように
僕は詩をみつけていきたい
その全てが言葉にならなくてもいい

全てを憶えていなくてもいい
指先が指先を保ち
ふいに触れたものに
 ....
美しい言葉を綺麗に並べたら
弓にして
誰かの心に矢を放ちたい

それが誰かがわからない
靄に飲まれて
わからない

美しい言葉を綺麗に並べて
風景画を描きたい

気に入る絵の具が ....
朝、電車の真向かいの席で
質の悪い即興芸術を
見せられている
目も当てられない不細工な顔が
とても不細工な顔に
不細工な顔の持ち主によって
ペインティングされると言ったものだ
辺りにはコ ....
ノックをする度に爆発してた
黒い宇宙から流れる文字を

生かすものと殺すものに分けて
美しく見えるようにしなさい

僕等が望んだ芸術のために
握り合ったのはナイフかも知れず

残され ....
あと数時間後に優勝者が決まる
音楽コンクールの本戦
バイオリンとオーケストラの共演が
これからはじまる
 
最初にチャイコフスキー
次にブラームス
そしてシベリウスの協奏曲が
次々と演 ....
 
 わたしは歷然と包丁が下手

 わたしが思う鑄鐵の衝立

 野犬の方法が良いとわかった

 跳梁しない限り それは業師の破戒だ


 奔放な滿月なら

 先方の愛猫に禁じな ....
風はプールを波立たせた
濁った水底には幾人もの女が沈み
ゆったりと回遊している
着物の裾を触れ合わせながら
言葉も交わさずに







青いゴムホースで縛られた家
血管 ....
ぼくはあなたが好きである
部屋のあなたが好きである

こっそりしているあなたが好きである
ひとりでやろうとしているあなたが好きである
検索しても出てこないあなたが好きである
youtube ....
ああ 風が吹く
空気、気圏水面の冷気に触れ
含む熱、適度に放散し
この大地に
秋という季節を刻んでいく
遠い昔から今の今まで
高く天に青、打ち広げ

)地球、太陽から遠去かり始め
) ....
じっと見つめていた

なにをしていたのかわからなくなっていた

あ、見つめていた、

たぶん血圧があがっていた

鼻をほじるとすぐ血が出てきたから


辛いことあれば昔みたいにそ ....
地球から外へ脱出したい
毎日毎日が息苦しい

嫁を貰った
子供ができた
子供は大きくなって
おとうさんが死んだら
ちゃんと葬式だけは
してあげるから
と言ってくれた

なんて出来 ....
言葉にはできないものがある
言葉からは洩れるものがある
その溢れ落ちた得体の知れないものを
掴みどころのない感情を
何とか伝えようと
何とか形にしようと
何とか掬い取ろうと
名も無き詩人 ....
錆びないように油をさして
繰り返し終着駅だと叫ぶ

スピーカー越しの君の眼は
老いた牢屋の有刺鉄線

B玉をはじくように嘗め回し
避雷針を倒して遊ぶ

此処は{ルビ何処=いずこ}の鬼 ....
来世のさきまで雨が降る

来世への階段まで水があがる

あなたはじぶんがきれいだと知っているのか


カーテンから白いひかり

うごいちゃだめよとまっすぐ怒られ

庭にでて呆然と ....
君を追いかけて
追いついて振り返らせて
謝るからさ
明るい笑顔を見せてよ
騙そうとしたわけではないし
冷たくなったわけでもないんだ
動きはじめた運命の歯車が
ただただミシミシと音 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
浮き世の値(あたい)日比津 開219/10/21 3:37
童子[group]墨晶019/10/21 0:18
忘れない―思惟の海にてGiovan...4*19/10/20 23:58
星座みたい函館ドラゴン119/10/20 23:33
頭のいい子が幸せになるのは難しいホロウ・シカ...3*19/10/20 22:49
インスタントは嫌い丘白月119/10/20 20:06
悲しい時は219/10/20 20:05
拙く単純なままに・・・まみ4*19/10/20 17:42
でんしゃじてんしゃ木村きむ319/10/20 16:58
遠くへ行きたい函館ドラゴン119/10/20 15:38
わたしにとってあなたは余韻019/10/20 14:46
海音寺潮五郎氏へ日比津 開119/10/20 14:36
なで肩クーヘン3*19/10/20 12:36
日常よりもたいせつな立見春香719/10/20 10:27
籠のなかの鳥こたきひろし519/10/20 9:23
ゆびさきぽりせつ4*19/10/20 8:44
美しい言葉をこたきひろし619/10/20 7:53
ヒース・レジャー花形新次119/10/20 7:50
ボールペンの詩ミナト 螢319/10/20 6:46
音楽コンクール日比津 開319/10/20 4:43
旅愁[group]墨晶019/10/20 0:40
通り魔たち春日線香319/10/19 23:33
部屋のあなた宮木理人219/10/19 23:15
ひだかたけし519/10/19 21:58
あばよ―柳沢慎吾に捧ぐ―函館ドラゴン019/10/19 21:24
ネットの宇宙こたきひろし319/10/19 20:08
戒めHAL12*19/10/19 18:44
fɔ́ːrtrəs水知鴇都219/10/19 18:25
来世への階段函館ドラゴン219/10/19 17:47
9月の純心、10月の青空秋葉竹919/10/19 17:09

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