「3人以上」
誰が乗ってもわからない
耳がなくても構わない
今日はとれたて新鮮で
顔があるだけ
お友達に
なりたいな
強い強い風に額が切れた
あっという間に滲んでいく中で
あの横顔だけはっきり見えた
強く強く押されて柔らかいものが出ていった
あれがハートというのなら
今ぼくを動かしているものはな ....
途中で噛んだ
飴と同じものが
夜空で輝きを
忘れないから
晴れた日は
たくさんの包み紙を
並べて見ている
銀河のように
先人の樹
枝葉を震わす声
溜息と体温
地に染みる涙
紺青と朱
遠くを往く影
足跡に触れる夢
発つ雛鳥の名残
祈りと昇る歌
{ルビ須=すべか}らく迎える救済の機
都市のすきまかぜ
吹きこんだはざまから
顔をだすのは、
あなたと小鳥。
君のあくびを僕にうつしてください。
その可愛いウイルスに感染したいのです。
もし生まれ変わったら、
僕は何になりたいか?
答えは決まっている
オーケストラの指揮者だ!
苦労が多く、貧乏音楽家になるのは
目に見えている
けれども、いつかはすばらしい演奏をし
....
あらゆるものが
ゴミと化した時
ぼう然として
ただ涙だけが
こみあげてくる
大切な思い出が詰まったものを
助ける事ができなかったくやしさが
涙となって ....
優しさの中に答えがない時
イルミネーションの電球を外し
空振りをしたバッターに捧げる
明るい光は未来じゃなかった
約束をしようと破った言葉
鍵をかけても歩いてしまうから
この身体が熱い ....
今は生きている途中だけど
たどり着く先は
イヤと言うほどわかってる
そこが終着点か
再生の為の
始発点かはわからないけれど
今は生きている途中だから
手は汚れるし
自ら汚しても ....
また夜がやって来た
すべてが静寂に落ち着き
蠢く闇に呑まれる手前、
私は孤独な一時を
寛ぎ懐かしく愛おしむ
)部屋の白い壁やら天井が
)くっきりと存在感を際立たせ
)存ることの歓 ....
「ダイダイ」
A c g f
E f
A c g f
傷が開いて 頭が割れる
飛行機雲を この手に掴む
お友達
まるま?さん
君は宇宙人
僕の船
すいへーり ....
こちら円盤二十七号
地球の観測状況を報告します
人類はトイレという場所に
頻繁に出入りするようです
入るときは硬い表情ですが
出るときは緩んでいます
時折順番待ちの行列もできたり
す ....
花の名前も
形も知らずに
歌うことが
許されたとしても
それを育ててる
人の心が
かわいそうだと
教えてくれるよ
ありふれたあなたの指先が
遅れてきた春先に触れている
今日も
曖昧な言葉で
あやふやな言葉で
愛は語られ続け
朽ち果てるのを待っている
同じものを見ていたはずなのに
あの時、あっ、 ....
殺意とは海底からくつくつと湧くあぶく
潮のうねりに揉まれ
白波に紛れるように
混ざり合う
記録されない日常
を構成する
切り捨てられる方を ....
そのふるえる糸にも
ひとつふたつの意味はあった
のかもしれない
時折の風雨に晒され
形を変えてしまった
その幟ももう
争うためのものではないし
御触れの見張りでもない
そよ ....
カーブミラーに映されている神社は
かつても
これからも
一度も存在しない
*
残された靴を
一室に全て保管してあるという
棚には老若男女の区別なく
薄墨色をした ....
また、一つのことが終わり
また、一つのことが始まる
終わらない人生のように、それは終わらない
また、くりかえす……
命をつなぐ糸のように
私のつかんでいる一本の想い。
そこから ....
星になれるのなら、死んで
星になってしまおうと、ささやくのは
誰? 私という、古びた、下葉の上へ
雨粒がきれいに虹になって降りる。
崩れていた古城の壁、
流れていた、{ルビ街中=まちなか}の ....
(オペラ全幕を観なくとも
この3分足らずの間奏曲を聴けば
一つの物語を創作できる)
哀愁に満ちたフルートの音色が
どこからか聞こえてくる
波乱万丈の生き様の中で
訪れた束の間の休息
....
夜明けに除光液の匂い、どこからか。
夜がせっせと濃紺のマニキュア落としてる。
風に叱られた旅人が
背を向けた空は
どこまでも追いかけてくる遠ざかる空
色の無い窓めがけて
覗くように聴こえてきた音と音と音と、
その音達の、遠き想い出
いつしか、
ひっ ....
八方美人は疲れるので
どこかで嫌われていてもわたしが楽なのがいい
どこかで嫌われていても届かない場所へ
意外とあなたは
考えていないようで
そういった顔で
意外とまわりを見てることを言 ....
知っている
世界で一番きれいな
この街の
うす青いそら
庭の金木犀が咲いている
この春
大きくなりすぎてしまって
邪魔になってしまった
枝を切ってしまったのだけど
私 ....
柔軟剤が甘く香る場所を
避けるようにして葉が落ちてゆく
横顔でしか言えなかったことは
きっと誰にも伝わらないだろう
制服の黒に埋もれるトンネル
シャープペンシルの芯が折れると
繋げ ....
薄ピンク色 愛を乞ういろを なでる ひたすらに
ああ、知っているよ まっすぐに
舌から垂れていく粘膜は都市を浸食していきますね。崩落していく花の詰められた箱から解放されて飛び立つ夜の白鳥の夢で ....
孤独に身を置きたい
そして独りに徹したい
寂しさの中に生き
時の旅人となり
詩にうずもれたい
不幸の時のほうが
独りの時のほうが
いい詩が生まれるという
喧騒からはなれ
....
貴方の為に存在するものならなんでもいいの
そのテーブルのマグカップでも構わない
わたしが貴方の役に立つのなら
わたしが貴方に必要とされるなら
代えがきくような存在では居たくないって
貴方 ....
樹間から
覗く秋晴れの青、
ふるふる震え
金木犀の香が舞う夕べ、
時はすっかり透き通り
遠い記憶を辿りいく
)何があったか
)細かいことは忘れちまったが
)ただ喜びと懐かしさだけ
....
744 745 746 747 748 749 750 751 752 753 754 755 756 757 758 759 760 761 762 763 764 765 766 767 768 769 770 771 772 773 774 775 776 777 778 779 780 781 782 783 784
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.25sec.