眠る間にも働く人が
流した汗で星は輝くよ
透明なものほど掴めなくなる
夜に浮かんだアイディアみたいに
机の明かりを嫌ったままでも
薄暗い道で迷う方がいい
荷物が増えたら引っ越してい ....
もう立ち直れないね
と
水没した家から出てきて
アナウンサーに話しかける
一見元気そうな
初老の婦人の
派手な花柄もようの
ワンピースが
な ....
小さなガラスに作りたての氷を放り込んで
冷凍庫で冷やしたジンをトロッと注いだ
窓から見える東京メトロポリタン
深夜の赤い光が
いろんなリズムで
行ったり来たり光っている
このジ ....
街角に入場無料の動物園
コンビニエンスストアは
近所人間動物園
入園すれば人間の
今すぐしたいが見てとれる
軽音楽に包まれて
手に取る本が商品が
プライバシーを覗かせる
よく見るあの人 ....
あたしの祈りを
占うにつけて
星占いなどあてにならないと
言いたくなるんだ
知らされる
思いどおりにならない街だと
蜂の巣をかつて駆除しようとして
美しく透きとおるハネに ....
職場の女性の夢をみた
おとといの夜だった、または、明け方だった
後ろから、素手で、目隠しをされた
じゃれつかれたわけだ、とても育ちの良い美人さんだ、
僕は嬉しかったなあ・・・
昨日の ....
「早朝、似合う男」
ずる賢い赤ら顔は
弱いものに対して
いやらしい言葉を投げつけ
奴に鉄槌を下すべく俺は無視を決め込んだ
朝から憂鬱が続きくだらない時間を過ごす
ふざけてる奴を探す ....
ドラえもんのシャツなんて着ちゃって
セワシなく早くも半世紀生きました
ドラえもんの連載開始は1969年
四次元ポケットで1968年にいけるでしょうか?
それはいけません
空想され ....
漫才師が税金払ってないことに
目くじら立てて文句言ってる奴がいる
サラリーマンはごまかしたくても
ごまかせないのに
不公平だと怒っているバカがいる
それが、ごまかせるもんならごまかしたいと
....
愛されたかったそれは海と空の境界線を目指したのでした
誰よりも遠い旅でした
誰よりも悲しい旅でした
アスファルトが
吸い込んだ熱を
明日は人に
返す約束だ
マスクしたり
日傘したりしても
交わす言葉に
違いはないよね
おはよう
さよなら
こんにちは
その先に続 ....
この青に青を重ねた空の許
真っ白な花瓶が倒れる
戸外に置かれた机の
茶色の平面に無音で
風一つないのに
倒れたのは 何故だろう?
青に青を重ね眩み輝く空の許
真っ白な花瓶が壊れる ....
喉に喉仏が詰まって青年は言葉に詰まる。
そんな鬱屈した季節にて青年は心の詩人となる。
毎朝あなたに話しかける
独り言のように心の中で
わざわざ音にしなくても
あなたには届くでしょう
わたしの日々のアレコレ
小さな喜びを感じる日も
大きな悲しみを感じても
何一つ隠さずあなた ....
自分が生まれた時にはもう
詩を書く人は存在していなかった
もう絶滅していたのだ
詩を体感するには
過去の詩人を探すしかなかった
遠い昔の
言葉のおにぎりは
なんと美味しいこと ....
古い友人が、夢にあらわれた
小学校5年生のときに同じクラスだった
中学、高校、一度切れた縁が
再び戻って、だけど
ひょんなことからまた、途切れて
そんな友人だった
夢のなかで彼女は
....
線香花火の小さな大きな
膨らみのような熱いかたまりが
眼差しを広げた胸の奥で
体を丸めてうつむいていた
赤い涙を拭う間にも
消えていく炎が穴を開けると
暗闇の中で眺める鏡は
ひと ....
見返しても記されていない
笑顔について
書かれてなくとも構わない
「広島欲望」
ためらいなく
楽しいスポンサーの小声
だから全く意味もない
いつになったらね
見たまんまを見たまんまとしたりできんの
どこに美しい歌はあるの
このまんまさ
もう飛び出 ....
腹底から
ヒンヤリと突き上げて来るモノを
ナイフの刃先に乗せる
熱く紅い血の滾り
)際の際に時を遡行すれば
緑と湧水の大地に到達する
沢登りの記憶の壁突き抜け
唐突にプスップスッ ....
100%の幸福なんて有るわけないよ
100%の不幸ならあるかも知れないけれど
自分の幸福のパーセンテージを伸ばしたくて
誰かの幸福を削ぎ落としてしまう人
いるんだよな
躊躇いもなく
....
何て言うのかね
言語感覚っつうのか?
そんな格好いいもんじゃねえか
まあどうでもいいけどさ
ちょっと驚く他ねえよ
自称詩人のクソ自称詩
きっと
日常生活では
周りから
「こいつ、 ....
灯りがつくと胸が温かくなる
君が笑うと胸が温かくなる
君の笑顔は灯り
消えないでいて
消えてしまうとしても
瞬く花に夜が枯れては嘘を紡ぐと笑う君。
或るひとのことが心から離れない
胸がときめき締め付けられる
そのひとを思うと切なくなり
夜が一気に長くなり眠れなくなる
それはいつかとまた同じ
きっときみは笑うだろう
いい歳をして何を ....
水道水にヒマラヤの岩塩を溶かして
瓶に注いでいけば四〇億年前の海だ
空っぽの冷蔵庫の唸りとぶつかる
海鳴りに耳を傾けている台所の
卓上の猫たちの我がもの顔
原始の海に釣り糸を垂らす
僕 ....
バスには人形が乗っていた
窓の外を眺めるのも
母に抱かれる子供も
ハンドルを握る運転手でさえ
皆、焼け焦げたマネキンなのだ
*
エレベーターの隅に
風船が浮いてい ....
貴方の全てを
私の中に奪い取ってしまっても
それはもう貴方でないから
私は寂しいのですね
私の全てが
貴方の中に奪い取られたとしても
それはもう私でないから
貴方も寂しい ....
私の仕事は
人を裁くこと
私が、というより
法律と照らし合わせて
代わりに判断しているだけ
何の代わりかといえば
大きなものの、としか
言いようがない
それはとても
大きなもののよう ....
食パンの耳に独り言を聞かれてしまった。
どうしよう、はずかしい、あああー、ぱくっ。
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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