悪い夢を見ているようで
大切な友を亡くしたようで
ただ時の流れにいるんだなと
思っています
心にぽっかり穴が開いて
その穴を覗いています
思い出が消えてしまったようで
やっぱり ....
あとどれだけ生きられるのかなんてまるでわからない、人生の終わりは以前より確かに親しげな笑みを浮かべて、横断歩道のむこうでこちらを眺めている、風は少しずつ冷たさを増し、そのせいでなにかに急かされるよ ....
朝は一番に鶏が鳴いた
庭の隅の小屋のなかで
戦後十六年か七年の頃だったと思う
私は小学校に上がって間もなかったと思う
山間の辺鄙な場所は
食料品に恵まれていなかった
私は痩せこけて ....
詩を書くということは
死をかくということで
志をかくということで
糸をかくということである
人生楽しいですか
毎日美味しいもの食べてますか
毎日美味しいものばかり食べていたら
その内美味しいものが
何なのかわからなくなってしまいませんか
だからと言って
肥えてしまった ....
嬉しいことがあった セーブできず時間は進む
嫌なことがあった デリートできず時間は進む
この世は現実世界でリセットと出来ない 一度きりの世界
動く歩道 足元にご注意
星々が紡いだ朝を毛布にして
夜は眠る 瞼を閉じた役割のない世界で
毛布になった朝は太陽を掲げる
その両手は太陽の手と呼ばれた
名のない時代でもそれは当たり前のように巡り廻った
その頃 ....
夢にナイフを突きつけた時、君の朝が沈む。
ワカメは波平とフネの娘
サザエを姉に、カツオを兄に持つ
ワカメ、増える
増えるワカメちゃん
アニメのワカメは小学三年生の設定
以降、歳を取らない
永遠に歳をとらない
永遠に増えるワカ ....
グラウンドの白線、きっと来世は飛行機雲。
白線引いた体育の先生、きっと来世はパイロット。
秋だから
心まで透き通る青い高い空の下
心までその色に
染めてほしいの。
そっと、
逆らわないで
生きている
悩みを
すこしでも
少なくしたいから
だれのことも ....
これまでに余りに
多くの音楽を聴いてきたせいだろうか
ふっと頭に突然メロディが流れてくることもあれば
TVを観ていてCMや番組の曲が思い出せないことがある
脳にメロディが張りついた感覚だと言え ....
今日もひとり閉じこもっている
自らが作った箱の中
周りに合わせて作ったから
私には少し窮屈で
歪な形が胸を圧迫する
こんなにも隙間は空いているのに
穴から覗く外の世界は
みな ....
嗚咽を抑えつけるために
息を止める
どんよりとのしかかってくる薄墨色の雲を見上げて
立ち止まる
涙の雫が零れ落ちてしまわないように
拳を強く握りしめてしまわないように
まだまだもう少し
....
抜け出したいこの単純な庭で
光を集める瞳を閉じても
草を刈り指を切る
それだけで
音もなく血が流れていくのは
ジオラマのように生まれ変わるから
心の中で作られた理想を
ユニッ ....
9さいの無垢な涙の一滴は
遠い空から
地上の友の頬に、おちる
9さいの君を想う友の涙の一滴は
遠い空へ
やがて 吸いこまれてゆく
* 今夜行われた
詩人のともちゃ ....
誰かの花が折れても幸せはなくならないことを残酷という。
夜は暗い
暗いから
星が眺められる
僕の声の金属的なノイズでは
星を表現することなどできない
無残な
夜
ふと新しい湖の夢を見る
その湖畔に咲いた
可愛い ....
動きに合わせるように
口も喋りを殴る
ドン底からの宇宙遊泳
光はこんな闇でしか渡れないから
見ることも聞くことも
あの海に沈めるんだ
誰かしらが愛を求めてるんなら
全部燃やして教えてやる ....
落ち葉を探して、歩いて行こう。落ち葉は桜が良い。桜の落ち葉は、花よりも美しい。落ち葉を探して歩いて行きましょう。希望は常に彼方にある。遠くにある虹が大きく、近くにある虹は小さいように、希望はいつでも ....
みっしりと隙間なく詰め込んだ荷物
重さは肩に食い込む程
でも構わない
この旅は長くなるだろう
だってわたしと出会うための旅だから
この星を何周すれば出会えるのか
誰も知らない旅だから
....
どうしてそんなに一番になりたいの?
映画館の一番前の席は、首が痛くなるだけだよ。
玉ねぎの
みじん切りの一片が
集団の中から
はみ出しても
肉が加わり
卵を被った
ハンバーグの中で
光って見える
いつまでも美しいだろう
この世で一番
葬列
あの人の
幾千幾万の花束と涙
いつまでも美しいままだろう
この世で一番に
求めたものは美しさでも
....
不協和音が心地いい
慣れない音が気持ちいい
見果てぬリズムを追悼して
不協和音が心地いい
探さないことにした
瞼から消し去ることにした
求めないことにし ....
あざ笑うもの
降っては来ないもの
輝き失い消え逝くもの
もうどこにも在ることの出来ないもの
あざ笑うもの
いつも思っていたこと
砂を掴んで泣いた日のこと
....
家の裏手にはひっそりと出口があって
表にはそれなりの玄関と門扉がある
同じ屋根の下に
息してるから家族なのかな
乗用車はたいがい五人乗り
運転席が父親で助手席が母親
そして、後部座 ....
夜ふけに眠れなくて
理由もないのに
涙が流れ出してしまう事がある
それもこれも
人間だからさ
理由なんてなくても
泣いてしまうんだよ
もしかしたら
長く生きてきたから
涙腺を ....
少し大きめの靴を選んだ
踵の余った場所に降る雪が
歩くたびに近付いて離れて
どこかで諦めた夢のように
形はないけど青い影を踏む
擦り切れるような傷を持っている
足首みたいに貼るもの ....
鎌倉市や藤沢市の辺りを走る
とても人気のある江ノ電
旅番組やドラマなどで
よく使われている
それを見て乗ってみたくなった
広島駅から宮島口駅を繋ぐ
広電から見る景色が
江ノ電から ....
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