灰色の町並みが

眠っている真夜の闇の中

ひと筋の閃光が 或る

幼女の部屋を訪れた

囁く 言葉

聞き取れないけれど

確かに それは

いる

目覚めて
 ....
爪から
ほそい光がでるようになってしまった
愛されすぎですね

医者が言った
でもだれに?
という問いには答えずに

気をつけてください
光のぶんだけ
影がたまっていきますか ....
雪平鍋に鍛金職人の金づちの跡、沢山。
雪平鍋という雪原に彼らの足跡、沢山。
 落ちていった……ビルの底に。光は星から降り注ぐ、気泡のように溶けていく月を後に残して。……星から光は降り注ぐ、見上げる目に刺さる、一つの痛みとして。落ちていったのは、ビルの底に、人の形としてある影と ....  赤の女王? 誰も走り続けなどしない世界の中で、女王一人が走り続ける。孤独の赤の女王。吹き抜ける風も、時代の息吹も、走り続ける彼女に目もくれず、静寂と暗黙のうちに、東から西へと渡る日の元に、過ぎていく ....  港の岸壁のうえに座り込んで、足を垂れる。すべてが霞んだ空の下、私の足指は水に触れる、水に触れる。──思惟などはなく、重く空が地上との境界線をあいまいにしたまま、溶け込んでいく。それは風景のなかの私な .... 忘れるという草を踏みながら
掻き分けていく貧しかった頃へ

新聞配達のアルバイトで
何日目か分からないセーターを
夜空の色と比べて笑った

同じ青だからまだ大丈夫

空に抱いた憧れや ....
うっすらと
黄の明るみを帯びた海と空
目を瞑れば
茫洋と広がり続ける

どこか不穏な静けさ発散し

流れ込む部屋の空気は
きりりと冷え
瞑目すればまた
自ずと広がり在るソレはナニ? ....
もし
地球が半分腐っていたとしても
残り半分まともなら
それはそれなりに
バランスは保たれて
朝はやってくるし
日は暮れるだろう

何の根拠もなしに
そう思ってしまう私は
心が千 ....
真夜中の一時過ぎ
巨大な目ん玉のお化け達
天を埋め尽くし
ピカピカピカピカ
青白く黄白くまた赤く
揺らぎ明滅しながら
迫って来る迫って来る、
大雪原に独りぽつねんと立つ私に

小学五 ....
君の人生の文脈を指で辿って胸の鼓動に溜め息が出る。



朝日がノートを照らした間だけ、私が書いた文字が脈を打った。



今日夜が綴る文脈は深海で忘れ物をしたような輝きがある。
 ....
内側に包み
外側へ発す

光のような
明るさと優しさ

こんなに正直で
みんなに好かれ

結婚しない
理由を知りたい

大丈夫

その後に続く
言葉のことだけ

今は ....
煌めく石ころを右のポッケに

大切にしまいこんで

輝くお星さまの残像を左のポッケに

もっと大切にしまいこんで

両の手は空けたまま

どこまでも追いかけていく

それは未知 ....
――雀をね 嫌ったカナリヤがいました

何故ってね 君に値段は無いだろう

僕には 値段があるからね

僕には お金を払ってくれるし

僕には 暖かな部屋もあるし



――雀 ....
小突いても
何も出てこない
すっからかんな子供…

心の
膿も栄養も
きれいさっぱりなくなった

地獄のような劣等感の海から
誰にも会わない天国の浜辺に

ぷくぷくの満月に照らさ ....
秋の山中に巨大なプレーンオムレツあらわる。
黄金のイチョウの木々、楓はケチャップソースなり。
リボンを結べる
相手がいなくて
透き通るだけの
水は混ざらない

遠くに見えてる
夜景の真ん中は
光をくれたのに
返すものがなく

ホットミルクの
柔らかい湯気で
あなたを丸ご ....
きっと、これが最後のお引っ越し
何を残し、何を捨てるか?
たぶん、捨てるもののほうが多い
引っ越し先では、生きるのに
最低限のものがあれば良い

八千代、柏、流山、松戸(以上千葉県)
練 ....
鹿
という字に
お湯をかけるとあらわれる鹿に
みつめられながらカップヌードルをすすっている

いつまでこうしていられるだろう
これからの時代は
もっとたくさん間違ってしまうことも
ある ....
今日という日に友達のことを
一人で思い出しているのはなぜだろう
長ネギの入った買い物袋を抱えて
また 部屋にまで帰ってきた日の 夕暮れ時に


カーテンを開けて 夜空を見ている
何もして ....
隣り合う人間を
違う色にするには
4色あればいい

これが四色問題と呼ばれ
証明するのが難しいことで知られる
数学の問題だ

何故証明が難しいかというと
白人、黒人、黄人以外の色をし ....
幸福はまるで今か未来にしかないみたいじゃないか

今のぼくが不幸そうにみえたら

未来のぼくが不幸そうにみえたら

きみはぼくのことを憐れんでくれるだろう


夜の街道を

ショ ....
手紙を書こう

こんなにも夜が長いから
たまには手紙を書こう

伝えたいことは
どう言葉にすればいいのかわからないけれど

私の心を掬い取って
素直な気持ちのままに美しく着飾らせてあ ....
夜と朝の間に
あるものは
青いマニキュアを
剥がす時の色

雨みたいに
除光液を垂らし

ピンクの爪と
混ざり合うような
マーブル模様の
夜を離れると

体温が下がる
目覚 ....
「ぶぅ!」だとか、
「ミ!」だとか、
「P🖤」だとか。

そんな小さな音をLINEトークにあらわして
なにが言いたいのか、したいのか、
わかってくれる安心感
それは本当にしあわせな甘い日 ....
誰もいないな
誰も
忘れていないな
なんだか
知らない歌を
覚えそう
”わたしは甘い劇薬なので---
---もらわれ子なのです”

指揮者は怠惰
彼は
作るのをやめた
今日 ....
こんな下らない世界にて、僕のお腹は下ります。
全人類が空へ上った後も、僕のお腹だけは下ります。
少年のやわらかく
細い指先に宿るのは
老獪で強豪な指し手

不釣合いなやさしい眼で
駒を狩る

序盤は研究で速く指し
中盤は一時間余の長考に
沈むこともある長考派

質駒はもちろ ....
広場



初冬の匂いが満ちた森には、サワグルミが直立して生え
草たちの淫靡な吐息はすでに失せている
たとえばそこにリスが俊敏に動き回り、私たちをじっと眺めていたならば
森はかすかに立体 ....
頭上に残る星の足跡は
私がここで咲いてる証を

誰かが踏まないようにするための
クッションを並べた部屋みたいだね

ガラスの窓や扉はないけれど
空があるからみんなに手を振り

首を傾 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
脱皮のときもっぷ0*19/11/12 16:10
愛されるはるな1319/11/12 14:47
雪平鍋クーヘン4*19/11/12 12:46
夜警朧月夜3*19/11/12 11:12
赤の女王1*19/11/12 11:11
港の、2*19/11/12 11:08
群青ミナト 螢3*19/11/12 6:57
無人部屋ひだかたけし219/11/11 23:19
仮定の連鎖こたきひろし419/11/11 22:57
現夢〇大雪原ひだかたけし319/11/11 22:03
”文”は紙(し)に生まれて”脈”を打つのだ。きみのてを3*19/11/11 21:25
大丈夫ミナト 螢319/11/11 17:21
同じ夢を見るのもっぷ4*19/11/11 16:14
カナリヤハレルヤ(翼を忘れたカナリヤ)1*19/11/11 16:07
すっからかん若乱419/11/11 16:05
オムレツクーヘン5*19/11/11 12:34
結界ミナト 螢219/11/11 6:47
ラストお引っ越し日比津 開519/11/11 4:52
インスタント・鹿ねむのき1119/11/11 1:49
SATAーIDE変換アダプター番田 419/11/11 1:20
四色問題花形新次119/11/10 23:05
星座みたいな時間差を函館ドラゴン019/11/10 22:43
手紙霧の小灯419/11/10 21:18
夜と朝の間にあるものミナト 螢2*19/11/10 19:14
賞縁期限佐和119/11/10 18:27
+9竜門勇気019/11/10 16:55
下りますクーヘン4*19/11/10 12:28
四百年に一人の少年st219/11/10 10:31
広場山人1*19/11/10 7:28
綿毛ミナト 螢219/11/10 6:51

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