青、かったな
でも
春、だったな

きょう僕の
二十代が終わる

青かったな
でも、
春だったな
呼吸の出口を塞ごうとした

その光でもあの背中でも

届かなかったと悔やむ間もなく

踵が地面を嫌がっている

誰かのリュックで飛べるほど軽い
夢を抱えても笑わないでね

次のペ ....
鎖に繋がれたオスの犬
どこからかあらわれたメスの犬

二匹は発情していた

日は山の向こう側に沈んで
家もその周辺も黄昏ていた

小学校の終わる頃だったか
中学校に入った頃だったか
 ....
名残りおしそうに
山々を赤黄橙に染めながら

秋が去ろうとしている

いわし雲を飾った
高く澄む青空の舞台に
赤トンボが舞い

やがて北風が
冬をつれて来るまでの

ささやかな ....
やさしさなんて見えないほうがいい
金ピカのやさしさもおいしいやさしさもいらない
体の中を透き通る様なやさしさがいい
「Jし」の字の冠の似合う場所
中央広場の大きな噴水公園前にて

ブッチャー公望は
赤い盾を下に
白い斧先は
私達に向けた後
天高くかざす

彼のポーズで
時(とき)が止まるかの ....
問い返すたびに僕が増えてゆく
ジミヘンのファズノイズでもあるまいに
あるいはピンクフロイドのエコーズ

探す程に海は深く遠く風ばかりが吹いている
僕のこころの荒涼が優しく増殖してゆく
 ....
苦行とは、なにをもって苦行にも値するのだろうか
ほんとうの苦しみとは如何なる場合を指し示すのか
またよろこびとは、救われることのみにおいて真実なのだろうか。
他者とは己自身とは

何気な ....
べつに嫌いだとか
そんなことではないのです。

なんだか可笑しすぎて
笑いすぎて苦しくて、涙が出てきます。

しっかし、寒いなぁ、
カラダだけならまだいいんだけどね、
ココロま ....
あの鳥あの鳥 隠して忘れる

確か ジェーイ と鳴く小鳥

あの鳥あの鳥 鳴き方忘れる

本当は ジェーイ と鳴く小鳥



――あの子は 途方に暮れていました

自分で自分を ....
ねこと あっち向いて こっち向いて ほいっ

いつも負けちゃう うちのねこ



ねこと あっち向いて こっち向いて ほいっ

いつも懲りない うちのねこ



あんまりね ....
千切れ雲広がる
夕空を
ベランダから眺めている、
私はすっかり空洞だ
目を閉じると
銀の粒子が飛び跳ねて
網膜に映る六角形
ゆらりゆらりと
眼窩を舞う

)壊れていく、壊れていく
 ....
ふしだらな鱗粉を撒き散らして
夜の中を飛び迷うアタシたち
シーツの海原は遠く霞んで
二人の罪状も曖昧になっていく

「アタシたち遭難者みたいだね」
「むしろ亡命者だと思うんだけど」

 ....
神様は心が無いくらい広い

いつでも生れたばかりのように

空っぽで未来しかない
記憶の雫は
葉脈を流れる
妖精の命

笑顔と泣き顔
熱くて懐かしく

後悔は割れながら
万華鏡から落ちていく

美しい物ばかり愛し
忘却の淵にいる
大事なものを
思い出そ ....
夏の陽が透ける
柳の梢を見ると
春の桜も紅梅も
心の梢に消えず
秋の時雨を飲み
葛の眺めに風畑
冬の雪雀は凍え
霰の豆を追掛る
自称詩人が
駅のホームで女子高生数人に
「キモいんだよ!」と詰られている
自称詩人は
にやにや笑って
また自称詩を呟く

おっぱい大きいあなた
あなた合格
おっぱい中くらいのあなた
 ....
ライオンの
たてがみが
触れるように

空気を折ると
どんな音がするの

黄金の海原が
熱を帯びても

溶けそうになる
腹を見せながら

奪った体温で
眠っている

小 ....
薄い花びらの
ような心臓に

並べた言葉を
蜜蜂が食べる

僕の才能が
君に移って

それを認めない
誰かを刺した

悪く思うな
色のついた反射ガラスは
町をリアリスティックに映していた
赤い建設機械がガラスの中では
錆びているように見えた
工事現場の入り口で
監督がパイプ椅子にだらしなく座っていた
きっと彼は強いの ....
誕生から 過ぎ去りし日々 あまりに

早かったね

そのほとんどを 自分のためにではなく

使い果たして 人は逝く



磨耗 という言葉 なんだかな ぴったりだな

焦燥して ....
フローリングに寝転がり
爆発する太陽を浴びる
降って来る光の洪水は
世界のすべてを肯定し
温め熱し燃やし尽くす

)否、否、否
)肯、肯、肯
)越えて超えて!

病に苦しむ己も
 ....
昔からコッペパン食べるとコペンハーゲン行きたくなる。
小4の秋、昼休みに裏門から脱走したのも、きっとそのせい。
なぁ…新しい挑戦だ…

靴紐をほどいて天秤を眺めている
乗っているのは救急箱と空箱
自信がない。不安がある。
救急箱からはゴキブリが溢れでる
不安は三日月の落とし子
新しい靴だ…
靴底 ....
紅茶山に陽が隠れて
キャンプを張るには少し肌寒い夜だった。
焚き火の根元をいじってるとムスコが問いかけてきたのだ。
(ねえ、法王様と天皇様ってどっちが偉いの?
枯れ枝で炭の棒を探る、こすり ....
安全ピンなら安全ですから

早く抱きしめてあげてくださいと

好きな色のリボンを渡した



 
無頭症の胎児の寝息が内耳で呪詛になる日、罫線の中の鉛筆の芯は血のように赤く、「ねえ君、亡霊はきっと足音を立てないのが正解」と、置手紙の文面にあるのは、手を振るよりもずっと痛みに満ちたさよならの意思 .... が、
歩いてゆく。
こんな靄った空の下でも。

愛していたのだろうか、

幽霊が、
傘もささずに歩いてゆく。
もちろん、傘なんてさせるはずもない。

が、
愛していたのだろうか。 ....
まだ、会える可能性があったとき、このワンピースを作ろうと思い立った。
その勢いでクレジットカード決済で、この布を買った。型紙も買った。
そして、1か月以上放置し、裁断してあったものを昨日今日で形に ....
悲しみだけが
おれの人生なのさ、とか

くっだらない
愚痴こぼして、

ホントにそうなの?
そこにあたしは、いないの?

忘れてもいい不幸なんて
いっぱいいっぱい、あるよね ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
二十代ryou019/11/26 8:44
明日ミナト 螢3*19/11/26 7:27
宿題はランドセルのなかにこたきひろし419/11/26 7:17
晩秋の笑顔st319/11/26 6:35
やさしさ小卒419/11/26 6:31
即興ゴルコンダ(仮)戴冠の朝(お題はネンさん)足立らどみ019/11/26 5:49
梅昆布茶1319/11/26 5:22
dharma,words「法語カレンダー」アラガイs8+*19/11/26 4:13
可笑しな切なさ秋葉竹619/11/25 23:30
ジェーイ ジェーイもっぷ1*19/11/25 22:59
こっち向いて1*19/11/25 22:54
空洞の快楽ひだかたけし319/11/25 21:49
夜間飛行だけ着けてるもとこ4*19/11/25 21:29
神様丘白月119/11/25 21:25
記憶の雫019/11/25 21:23
真仮名に腰を下ろして219/11/25 21:22
自称詩人の死花形新次119/11/25 20:54
指先ミナト 螢119/11/25 20:47
答え019/11/25 19:41
ガラスの中の町mmnkt319/11/25 18:04
時代もっぷ2*19/11/25 16:23
日光浴(改訂)ひだかたけし5*19/11/25 12:49
コッペパンクーヘン4*19/11/25 12:25
特別な落とし子幽霊019/11/25 8:57
密会「小寒い艶話」アラガイs9*19/11/25 1:46
安全ピンならAB(なかほ...2*19/11/25 0:22
砂の中のスイム、充血した水晶体、それから脈絡のない明け方の夢ホロウ・シカ...1*19/11/24 22:45
霧雨のなかの幽霊は朧月夜3*19/11/24 22:15
ワンピース 末路杏っ子319/11/24 22:09
しんぞう秋葉竹619/11/24 22:04

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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