なかった
なにもなかった

守りたい自分もなかった
守りたい誰かもいなかった

死んでもいい心情に
生きたい体が抗う
何の役にもたたない生に
居ていいという人がいる

青空ばかり ....
四角いガラス面をするすると撫でますと
指先は青く黄色く染まり
眼球は吸い込まれ
奇妙に近く感じます。
錯覚でしょうか。
いつもすぐそこにいる気がするのです。
だってあなたの朝ごはんも晩ごは ....
ぼくはとうめいなまくだ

まくのこちらがわでは
なんらかの化学現象がおきているけど
まくの向こう側にそれが伝わるということはあまりない


ぼくはとうめいなまくだ

まくのこちらがわ ....
新型コロナに侵された日常を
静かに、掘り下げよう 
自粛する日々から
できることを、探りだそう

人類は、私は
〝初心〟を久しく忘れていた

ひとつ屋根の下 
三人と猫一匹で暮らす、 ....
天の川から
星がこぼれる夜
拾い集める妖精は
いつしか
ホタルのように
花の中で眠る
ベルが聞こえる
遠いところから
逢えないあなたの
声だけが届く
陽が長くなって
春が短くなっ ....
一人になるのが好きだと
そんなことほんとうは
思って欲しくないの
風の強い夜は
ウツギの細い枝も
いつもは届かない手を
お互いに差し出して
踊ろうかと言う
一人の部屋で耳を澄まして
 ....
無垢な白い花から
生まれて来るのは
天国から帰って来た
赤ちゃんの姿だろうか
暖かい教会のような
ハウスの中で
大事に育てられ愛される

妖精が小さな胸に
そっと抱いて
マリア様に ....
今宵、
白い部屋に
在るもの在るもの
自らの輪郭を鮮明にして
回流する澄み切った夜の空気に
すっかり馴染んで留まっている
横たわっている私もまた寛ぎ
在るものたちと繋がり合う、
揺るぎ ....
たれさがりが奇麗だね
魚竜の鰭の一夜干しかと思ったよ
春のおわりを
そしてそれは夏のはじまりを
予感させる
夜の漆黒の稲光
瞬間を狂喜する視覚野
薄く剥がれ落ちていく
日常の内側で
ずっと
息を潜めている
(外は偽りの春)

やさしさ、
思いやり、
助け合い、
まごころ、

色褪せたのは
言葉ではなく
私たちの心の方
 ....
読みかけの文庫本で
贅沢なものを知りたくて
貯金箱を崩そうとする
夜だ
もう間に合わない気がしていた
今までの価値観を打ち破る
少女の空はスカートの内側
花火が上がるために広がり
一度 ....
たなびくそらの彼方から
沈黙する
よるだね
ぼくたち
詩人も
涙を流して
沈黙するよるだね


ねえ
また見えない戦争がはじまるね
やわらかな影が
いくつも射殺されてくね
ぼ ....
ばっさりバイバイ
君とはバイバイ
今日の風は
わたしに吹いている
八重歯の可愛い子を探しに三重県まで行った。
しかし五重足りないせいで見つからなかった。
いっせいに死んでいく
わたしたちのかけらというかけらが
ただひとつの空という造語をめざして
ふりつもっていく


こんなにも無関心な
あなたたちの静脈が
すずしげな顔でわらべうたを ....
天上の下
長い棒の先で
赤い皿をくるくる回す

バランスを取りながら
回る力のある限り
右から左へ
開いた扇にも
人さし指にものせて
終わりに気が済むまでトスをする
のが
会話の ....
傷は鮮やかに
痛みはその次に鮮やかに
鬼蜘蛛の
運命の糸で できている
巣が軒下でほのかにゆれています
この巣に掛かっている命と
今夜もゆれている私は
私と居る
鬼蜘蛛の、
ひんやりとした歌に
やわらかい耳をかたむけている ....
君の旋律に僕の旋律を重ねる
和音が取れたり取れなかったり
美しいハーモニーとは程遠いが
ユーモアに満ちた不協和音が生まれる
君のリズムに僕のリズムを重ねる
互いに思いがけないところで
相手 ....
部屋に帰ると
カエルがのりのりでダンスしていた
俺のヘッドフォンまでしやがって
ユーチューブでマドンナとか聞いてやがる
カエルのくせに

カエルの趣味が自動でお勧めされるのか
肩を落とす ....
 
 きみは何かをみつめていた  僕の中で
      それを打ち消そうとひと息の風が揺さぶって

砂浜を歩く男と女を眺めたらそれはまるで映画のワンシーンのようだね
夢の中で喩えるならばそれ ....
形のないもの
捉えどころのないもの
けれどとても大切なもの

淡々と確実に
過ぎ去るもの
私の腕をすり抜けて
青空に溶けてしまう
大事な人も一緒に
連れて行ってしまう
どんどん遠く ....
[銀波]

あおじろいいのちが
誰かの胸にともる頃
あなたの耳のなかに
夕暮が入りこみ耳の
中で星たちはしみわ
たる水の音を聞き入
りながら瞬き始める




[tears] ....
イタドリ
への呼び掛け
イタドリ
からの応答

脳内に再現を試みる
すると現れる
囚われる
熟語
観念

繁茂
群生
侵攻
旺盛な生命力
厄介者

文字を消去して ....
朝焼けの地平線から
黄昏の水平線まで
絶えぬ恋の言葉を
青空に書き続けた

空はいつでも心の黒板
まだ残るあの熱く
薄紅色に擦った雲は
天使の黒板消しのあと
空を泳ぐ蒼色人魚の群れ
尾びれが咲くように
輪になって踊る

新月に花壇を飛べば
猫も振り返り
青魚だと追いかける

ここまでお出でと
妖精の笑い声
背の高い姫昔蓬に囲まれて
青空を握ったような
ブルーデージーの妖精が
鬼ごっこをする
飾り気のない草たちに
リボンを付けながら
水瓶座がこぼした雨を
ひとくちどうぞと
葉に置きながら
 ....
自分は肺炎を患いやすい体質らしい。それが孤独で
あることが好きな要因の一つになっているのかもしれない。
時間は自分に未来だけを予感させ陰湿に突っ立っている。

その美しい手は孤独ですか
 ....
この道を選んだ私の
誰にも知られることはない絶望に ほほえむ空舟は
複眼をもつ{ルビ蜻蛉=せいれい}の{ルビ櫓=ろ}を{ルビ漕=こ}ぐ。この櫓の羽の内部は
言葉を発した。
 しかし
選べない ....
ひっそりと光るそよ風の縁にあなたと私がいる
道にできた卵形の水はにっこりほほえむ
世界と世界は手をつなぐ

星には星の、
草には草の、
虫には虫の、
鳥には鳥の、
人には人の、
世界 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
風爆トビラ1*20/4/23 6:35
露を受ける凍湖520/4/23 3:57
ぼくはまく青色銀河団120/4/23 0:02
窓の明かり服部 剛320/4/22 23:49
ベルフラワーの妖精丘白月120/4/22 22:29
一人でも020/4/22 22:28
いちごの妖精020/4/22 22:28
今という時ひだかたけし520/4/22 20:56
終雷ナンモナイデ...8*20/4/22 19:41
春を待つもとこ5+*20/4/22 18:16
孤独の伴奏ミナト 螢020/4/22 16:40
よるの果てまで(改稿)青色銀河団2*20/4/22 14:24
さよなら一秒卯月とわ子020/4/22 14:22
五重クーヘン2*20/4/22 12:29
降る雪の病すいせい4*20/4/22 11:19
くるくるともちはる3*20/4/22 11:08
ナンバー1竜門勇気020/4/22 11:03
鬼蜘蛛と私(おにぐもとわたし)こしごえ2*20/4/22 8:03
音楽が生まれる葉leaf120/4/22 4:56
そんな馬鹿な秋也2*20/4/22 2:14
「静止画」からアラガイs1*20/4/22 0:46
時を抱く猫の耳120/4/21 23:49
ぼろぼろのつばさ 4'青色銀河団4+*20/4/21 23:30
イタドリLucy8*20/4/21 22:06
黒板消し丘白月120/4/21 22:01
ブルーファンフラワーの妖精020/4/21 22:01
ブルーデージーの妖精020/4/21 22:01
死化粧ナンモナイデ...4*20/4/21 19:46
空舟は 希望する(うつおぶねは きぼうする)※改稿版こしごえ2*20/4/21 10:33
ある世界0*20/4/21 9:53

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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