フレームだけを残してフロンティアが
朽ちている、錆びたフレームを隠すように
蔦が這い、忘れられた、いろかたち

老人が指差す、そこが境目だと
フロンティアがあったと、かつての
開拓地を指し ....
 
 
夜、戦争は静かに始まる
町のいたるところで
戦闘が繰り広げられる

寝ている人を起こさないように
兵士たちは銃を撃つ
戦車は音をたてずに街路を走行し
飛行機は何かを包み込みよ ....
開封できなかった荷物を 第三者のように捨ててしまうこと
日記の続きに 手が止まってしまうこと

着信音に期待するのが 違う名前になること
ここのところ眠れない理由が 贅沢な悩みであること

 ....
至高の愛のフィナーレは死だ。



あの人からは死臭がする。



あの人の立ち振る舞いが、一つ一つ黄泉に属してるとしかいいようがない。



悦楽!



そ ....
胸に重しする神経の蓋が
外気を変換したエチレンの炎によって
じじじと燃やされて孔を開けられる
胸に溜まっていた喜びは孔から噴き出し
(喜びが在ったことにまず驚いた)
雷のように鋭く光って私を ....
福岡県警が捜査するってさ
NPO法人が福岡にあるからだって

「おまえ、明日からアフガンね」
「えーっ、俺っすか?!嫌だ~!」
「しようがねえだろ
なんかやらねえとクソマスコミが
騒ぐん ....
僕の部屋は、散らかってなんかいない。
たくさんの物で満たされていて、入れないだけ。
転校生は心の内壁に小さな刺青を持っている。
転校生は誰も、そんな秘密ゆえに転校してくる。
僕達の耳は離れていても
ハートの片割れを探している
だから髪の毛で隠さないでね

風に震える柔らかいカーブを
何周すれば君に辿り着くの

脇目も触れず歩いてきた道に
ピンクの朝焼けが広 ....
今日のK電車はゆれる
こんな日に限って
いつも以上にゆれてる
ゆれてなんぼなんやろか
ゆらしてなんぼやろか
こころは、こころは
かっくんって
こころが、こころが、
かっくんって ....
今ここにあることが
偶然の連鎖なのか
必然のなせる結果なのか
解らない

今朝も菜も刻み
鍋に水を張って
瓦斯の炎にのせた

沸騰したら
適量の味噌をいれる


味噌汁ができ ....
いつか空に触りたい

人の世のやるせなさを掌に乗せて

暮らしに降りつもるかなしい怒りを

爪先には残しながら

触れれば凍てつく凶器の風

くぐり抜けてありのままの

悩 ....
釘は六寸に引っ掻いた胸の痕跡
左は股の付け根から膝がしらにかけて
合わせて一尺近い縫い込みの跡が盛る
想像するリアル怪人(例えばフランケンシュタインとかゾンビだとか)
切り裂き息を吹き返す ....
ビルの狭間に空遠く
月は薄く雲にて翳り

色付き映える木の葉の末は
キャンバスを染めることなく
道の染みへと成れ果てる

香り薄く
色薄く
四季薄く

寒いなぁ
まっくらな
無臭のまなこに火がともり
京の都に棄てる片恋


起き出すと
地の街あかりと天の星
君とシャワーと鏡とパジャマと



橋の上
届かない未来の水平線
眺め ....
私は断じてあなたではない。

=

毎日飲むものがもうどうしても同じにしたい毎日を同じにして同じにして同じにして

=

足の先から列車の動きに沿って信号機の上をみることもない ....
幽霊の見える日、洗面所の鏡を万遍無く塗り潰して、どこからか忍び込んだ鼠が食い破った洗顔フォームのチューブをごみ箱に投げ込んだ、太陽が顔を見せる時間があまりなかった日、深く息を吸い込んだら黴の臭いを .... いい歳をしてなんですけれど
だれかに抱きしめられたいと
想ったことはありませんか

もちろんだれでもいいって訣じゃないですよ
ほんの少し心の体温が伝わってくる女性(ひと)に
悲しいときも淋 ....
口笛の奏で、目覚めてこの夜
澄んで響く何処から

明るい旋律音色のループ
微妙に低く高く震え魅惑の相

聴き入るうちに潮騒磯の香
漂いザワメキ布団が波打つ

扉開いて弓形の白浜
広 ....
汚れた街でバナナが腐ってく

自分の芯を曲げた人の心


休みたくなって陽にも当たらずに

傷ついているのが分かるだろう


ぬるっと黒い血が滑る場所で

手放してきた全ての力 ....
不安が高鳴って
喜びに転じる
勇敢な一歩であったと
胸は言いたげで

どこへでも
進めば風切り
風とは病みの外的要因であり
敏感質はうずくまる

マイナス電流ばかりで飽きたか
 ....
いつもあなたは一人ですね

どうして一人なの?

それでいいです

私は一人です

ありがとうございます

毎日幸せです
見えない入り口に導かれ
水と共に景色を掘る
誰かが歌を歌っている

今は誰もいない孤島に
虫たちの鳴き声だけがなっている
見えない入り口の後ろ姿

触った者 触らない者
誰もが見つめ ....
丸くて赤いクリスマスの飾り
掃除機で吸い込もうとした

それでもなくならなかった
休日や祝日の分だけ
飛行機やホテルのように
予約するものがない

果物も野菜も交換してきて
夜が長く ....
くまは瀕死だった
ぐるりを人間たちにかこまれて、
路上で、濡れて

だいじょうぶですよ
とくまは言おうとした
ひとりで死ぬから、だいじょうぶです

「殺せ」
とだれかが言った ....
毎日をうしろめたい気持ちで生きている。
こめかみを動かしてパンばかり食べている。
「ゆ」という平仮名は魚の形に似ている
銭湯の暖簾は、人がくぐるとはらりと泳ぐ
星も転ばない夜の空には
セーラー服の袖が届かずに
みんなとは違うものが欲しくても
インクを貰った心に描く

レコードを回す針のように
足を広げると世界が続いて
例え転んでもやり直せるから ....
 
 
千葉駅から外房線に乗り南下して
稚内に向かう
どんなに行っても沿線に稚内はない
外房とはそういうところ
風が吹いている

都会なのに美しいジャングルがある
それが稚内
珍し ....
毎日リリースしています
ソフトウェアプログラム
私の顔のアイコンが
関わる人に入り込み
世界中に散らばって
時々勝手に起動する

汗ばむ額の内側や
凍える頬のその奥で
ふとした時を見 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
寂びる帆場蔵人319/12/7 3:09
夜、戦争は静かにたもつ3*19/12/7 2:23
1162日の旅AquAri...019/12/6 22:21
ニルヴァーナは死である。viraj219/12/6 21:58
喜びmmnkt119/12/6 19:31
おーい、中村くん花形新次119/12/6 19:27
満室水宮うみ0*19/12/6 18:28
転校生クーヘン3+*19/12/6 12:46
ピンクミナト 螢219/12/6 10:09
K電車AB(なかほ...3*19/12/6 7:46
今ここにあることがこたきひろし319/12/6 6:55
空へ立見春香419/12/6 4:58
昔怪人と呼ばれていた男は七面鳥に惚れるアラガイs11*19/12/6 4:36
絵の具霧の小灯119/12/6 1:04
万華鏡が、砕け散っても秋葉竹819/12/6 0:06
メモ佐藤伊織119/12/5 23:36
幽霊の見える日、洗面所の鏡を万遍無く塗り潰して。ホロウ・シカ...3*19/12/5 23:34
抱擁HAL9*19/12/5 22:02
夢夜ひだかたけし10*19/12/5 20:54
ミナト 螢119/12/5 20:28
不安が高鳴ってmmnkt119/12/5 19:50
一人[group]moote419/12/5 18:32
見えない入り口119/12/5 18:21
年末の詩ミナト 螢219/12/5 17:35
くまは瀕死[group]はるな6+19/12/5 15:41
こめかみクーヘン3*19/12/5 12:28
水宮うみ3*19/12/5 9:22
原点ミナト 螢119/12/5 9:10
稚内たもつ219/12/5 7:27
世界に散らばる私のアイコンイオン1*19/12/4 23:08

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