40分で三度 視界に入る
その意味は何 と問う
対向車の刹那 の四桁
思考の覚悟は 一旦停止
物質界と天の 境目がぼやけて 透けて 入って来る
「1001」ダーツか手 ....
コロナウイルスに感染して苦しむ人に
インフルエンザウイルスを投与して
身体のなかで
ウイルスの覇権争いをさせたなら
コロナの辛さを
インフルエンザで忘れる的な形で
撃退出来たりするのではな ....
愛の楽譜を開くと
休符まで飛び出すように
決まりのない唄を歌い出す
何かが始まった気がする時は
新しい飲み物を選んで
それが美しいかどうかさえ
自分と一緒に窓へ映した
何にも染まる前の私 ....
このお店は改装中です。
ですから、お立ち入りにならないでください。
改装が終わったら、
あなたも入ってみると良いですよ。
わたしは言葉を商っています。
わたしは「無限」という言葉の意味を ....
欲しかった
黒の楽茶碗が一万円
形良く 手に馴染みそう
オークションの画像を
あちこちから見入る
さあ 開始
値がカチカチ
一万五千円 一万八千円 二万円
「まだ上げられますか?」 ....
四つ葉のクローバーが2と2の間でくるくる回って、
+としても×としても、答えは4で変わらなかった。
そんな幸運を、四つ葉のクローバーは私に見せていた。
星に鍵を掛けた夜から
自分の光が見つけやすくなる
群青に飛び込むような体が
世界に色を映し明るくして
私が回れば三回転半
地球が戻って来る約束する
いつも出会いは過去の中の未来
先のこと ....
マスコミや知識人や評論家も含めて、既に染まっている
コロナという呼び方をコビッド19(日本風アレンジをしてもいいけど)と
呼べないことが根っこにあることに気づいてもらうことが、
最初にやるべき今 ....
庭の白薔薇をねぢ切ったら血が出た。そのような音が出た。こころのままになぞるピヤノの鍵からは、やはりうつくしい音が出るのだが、それはこのように歪んでしまう。天上のしらべからは遠く、さりとて地 ....
un pastiche, encore
きみが書く手紙の文字は読もうとすると揮発してしまう
ありきたりの半島とありふれた海峡
街を寸断する運河や暗渠 について ....
羽の落ちた三日月は
爪の残骸を集めた太陽です
あなたの知らない発条は
あなたが知らぬ間に爆発し
夢で見た場所まで
血みどろの感傷を運ぶのです
わたしたちが
....
あたし、一番好きなお菓子
チョココロナ
ねじれたとんがり頭のパンに
一杯につまった
チョコクリーム
時には頭から齧ったり
時にはお尻のチョコクリームから舐めたり
学校帰りの食卓に二個載っ ....
何も言わなくてもいいの
あなたがしてくれたこと
忘れることなどできない
とても幸せな時を歩いてきた
風が埃をはらって
雨が行く先を洗って
太陽が遠く見守っていた
心配しないでいいの
怖 ....
元日に歌番組見て笑った男が
2月発症して傷害で拘束
3月には物言わぬ骸に
嬉しげに報じる記者と
嘲り溜飲を下げる視聴者らが
彼に支払う対価は幾らだ
2月節分の豆を撒き
3月雛祭り ....
悲しい色をした
涙を雨でうすめたような
白い白いため息が
空に昇っていく
銀河に棲む妖精が
ひとつひとつ集めて
星に変えて並べていく
果てしない宇宙に
天の川が流れていく
キ ....
君は澄んだ目をしてる
さっきまで泣いていたと
逢う時はいつも言ってたね
生まれてから今日まで
辛いことばかりだったね
でも泣くたびに濾過されて
あの悲しい鼓動も
切れそうな息も
....
運転手さん
そのバスに僕も乗っけてくれないか
行き先ならどこでもいい
いつだって
乗り遅れる僕なのだけど
それでも
なにかに望みをたくしたいと
自我のなかでは
おもっているのだけれども
それでも
あの野蛮な
政府に従いつづける
あの弱弱しい人ごみに
埋もれたくはない
それでも ....
もしも人生に疲れたら
プラスチックのCDケースに
爪を立ててみろ
それを壊すとそこには
バン ....
電柱を数えていると
母にはしたないと叱られた
数える以外、電柱の用途など知らないから
何で、と聞いてしまった
何で、と二回聞いてしまった
風景の端っこを小型犬を連れて婦人が横切る ....
目の前に置かれたコップに
なみなみと注がれた透明な夜を
一息に飲みほせば
僕はもうすっかり自由になれる
高い窓の鉄格子の隙間をすり抜け
出ていける
幽かな光 ....
ターコイズブルーの湖、三つ
ねっとりと動かず
こんもり黒々とした山々の頂きに
ぽっかり ひっそり
横たわり在る
(空は妙に白く透き通り
皮膜の裏光り)
湖は波一つ立てず
こちら ....
翅をむしって
ただころがってうごめく虫になりたい
じぶんの体をずたずたに引き裂いて
ざくろみたいなかけらになりたい
そうしたらここからわたしは
自由にとんでゆける
と思う
歯を剥いて ....
海べの小道には、
海へとつづくだけ、
海までもどるだけ、
それでもどこかへゆくのか、知らない?
私を追いこしていた、
私を忘れていた、
私を落としてしまったのは、
どんな時だった?
....
卒業式があった。
人間を卒業した。
もう人間として学ぶことはなくなった。
この人生で神様のみ顔を仰ぐことはもうないだろう。
私は啓示を受けた。
苦しみや悲しみは消え、平安 ....
鮮やかな色の花みたいな
血管に触れる音が聞きたくて
私は何度も踏みつけて来た
救われなかった過去くらい
丈夫な化石は展示しておく
胸のいちばん真ん中の谷間で
誰か引き受けてくれないかな
....
時計の針が進んでいく
カチカチ音をたてて
時間が進んでいく
目に見えない何かが
境界線は
人が作ったものだから
自然の中では不自然で
その象徴が
時計なんだと思うんだ
時計の ....
誰にも殺されたくはありませんからね
勿論
誰も殺したくはないです
普通に
人間やってきましたから
これから先も
普通に人間やっていきたいですから
誰かに殺されたり
誰かを殺した ....
おもむろに顔を上げると
朝の陽射しが窓から おはようと言いたげに
優しく 今日を運んでくる
不意に 何が今日あるかなんて
条件反射など よぎることなく
少し、まだ寒さが残る季節に微笑んで ....
日付が変わる前、朋と電話で話した
コロナの{ルビ蔓延=はびこ}るご時世を
朋は、コロンブスの卵に喩えた
僕は、こんな時こそ{ルビ詩=ポエトリー}と云った
ここからがスタートライン
目に見 ....
666 667 668 669 670 671 672 673 674 675 676 677 678 679 680 681 682 683 684 685 686 687 688 689 690 691 692 693 694 695 696 697 698 699 700 701 702 703 704 705 706
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
2.91sec.