止まってるよと言って
時間の妖精が
両手で巻いてくれる
たくさん巻いて
時間の貯金をしてくれる
私は約束する
こんどは上手に使うよと
錆びかけたゼンマイに
妖精の涙が落ちた
....
日差しが 音を立てる
温もりは声になった
私は
明るい気持ちでカーテンを閉める
その歌を知っていたんだろう
光には 影も形もなかった
影や形を愛していた
咲き誇る大輪の薔薇
甘やかな空気に
白く濡れたふくらはぎ
閉じられる傘
雨上がりの明るみに
触れ合う額と額
優しい石鹸の匂い
紅に染まる薄い頬
幾ばくもしない
吐息に問いかける
褒められたことが
なかったから
人の良い所に
気づけないのかな
僕の会話には
ジャンプが足りなくて
誰もその距離を知らずに終わる
もう少しだけ話をし ....
せっかく夫婦が
ずっと一緒にいるんだから
DVなんかせずに
セックスでもしましょう!
朝から晩まで
やりまくろう!
コロナウイルスをきっかけに
人口減少どころか
逆に増やしちゃいましょ ....
新型コロナウイルスには
人の手が加えられているという噂がある
第三次世界大戦ではない
大惨事世界大戦が始まったのだ
カップ麺とトイレットペーパーと
任天堂スイッチで戦闘装備し
テレワー ....
今日は誰とも会いたくないが
コープとamazonの宅配を頼んでいたので
引きこもることにする。
100日後に死ぬワニをまとめて読んで泣く。
志村けんのバカ殿をYoutubeで見て笑う。
....
進まない日めくりカレンダー
あの日に取り残された心
時間が進めば進む程
わたしは老いていくのだろう
心を置き去りにしたまま
電池切れの時計が転がる
鏡は逆さまに景色を映す
今は
....
目に見えないもの
姿の見えないものは怖い
いま世界中のみんなが怖がっているもの
それがきみだ
コロナウイルスのコロナくん
いまやきみは
放射能よりも怖がられているよ
あの悪名高い放射 ....
言葉でべっとりとした
身体を殴りつけるために
外へ出ようかな
雲ひとつない空に
拭き取って欲しい
後悔や心配が
僕の靴の裏を汚すけれど
手ぶらで行くから
手ぶらで来てね
景色の中で迷 ....
あの人は良い人だ
でも
あの人はわるい人だ
だけどこの社会は
見た目に良い人と
見た目にわるい人が
存在して一つになっている
あくまで見た目に過ぎないから
中味は善良な市民 ....
生きてると
日常的に疲れる
一日八時間を拘束されて
働く
その対価として
賃金を得ている
得た賃金によって
衣 食 住を賄う
今月の住居費
今月の光熱費
今月の通信費
....
今日も自分の知らない事が始まる
目がさめてテレビをつけると
色々な情報が映し出された
この街で起きている事
世界中で起きている事
自分の知らない事ばかりだ
何もわからない僕だけど唯一
....
あなたの笑顔が頭から離れない
魅力的な輝きがあり眩い
色褪せたような
街の雰囲気が何故だろう
綺麗に見えている
同じ歩調で歩けば
同じ幸せの中で
生きている実感が湧いてくる
....
テレビの雑音が周りにひしめいていたように感じる
夢の中だからわからないけれど
かわいくない子供だと言われたことがある
半端にしゃあつき
だからといって素直さもなく
馬鹿馬鹿しい
か ....
月の光を一本づつ引き抜いて
花に差し込んでいく
毎晩少しづつ
月が沈むまで
造っては花壇に置いていく
星の光を束ねて大切に抱えて
花の魂を入れていく
夜空の真下で
星座を映して
....
花を夜空に向けて
茎をしっかり握って
星が降って来るのを
じっと見つめて待つ
妖精は広い野原で
花に星を集める
花から星が溢れて
妖精も輝いている
花のグラスで
星はワインに ....
小さな雪の欠片が
草の影で生きている
白く光って
ただの水だと
雨の固まりだと
人は思う
でもどんな水も
雪のように白くは
光らない
小さな雪の精に
妖精は毎日逢いに来 ....
名優・志村けんが
舞台の裏へいってしまった
人生はコントという名の
夢であるように
今もこの世にいると錯覚しそうな
あなたのコントを観る夜
僕は思わず、くすっと笑い
手にしたグラスの ....
ラムネのビー玉を
逆さまにすると
チリンと音がして
海に浮かぶ魂みたいだね
泣いているような
笑っているような
優しさの中で育った
街へ飛び込んで
たくさんの影を倒すのは
僕の膝なの ....
家に帰ってきたお父ちゃんが
おまんこしか言わなくなった
昨日まで真面目な人だったのに
でもそういうこともあるのかなと思った
人間いろんな面があるし
急に別の面が顔を出してもおかしくはない
....
まぶたの裏に
アパート
小人が住んでいる
相談する
今日という
暦のあり方を
雲の一部が
化石になる真昼
小人と言葉
シーソーをすれば
壊れていく
物と事
取り戻すこと ....
風が
春の歌を口ずさんでいる
穏やかな日
ぴんと背筋を伸ばした
素敵な貴婦人が
胸のポケットに
お洒落にしまい込んだ
白いハンカチを
ふわりと
私の前に落として行った
一瞬 ....
深夜
夜を割るように窓を開く
月
あられもななくあらわな
月(満月)
みたされたい
わたされたい
こなごなにちりたい
ちるはしからだきとめられたい
ここにいて ....
順番がついた日から
溜め息が深くなる
俯いた顔じゃ
こぼれ球さえ拾えず
一軍の場所に立てないよ
ポストに手紙を入れるくらいの
力で投げ返す気持ちが
優しさに出会えるまで
せめて空だけは ....
こないだテレビでやってたけど
お前
90年代の伝説の歌姫8位らしいぞ
なんか深夜にやってるやつ ....
運河に架かる小さな橋
歩道の隅に黒い手袋
片方だけポツンと落ちている
歩くにも
走るにも
自転車で駆けるにも
手袋が欲しい寒気がさまよう
....
雪の下で眠り
星の声を聞く
月の歌を抱き
春の夢を見る
やわらかな風が
雪の上を流れていく
土の香りで目覚め
紫の羽根をひろげる
静かな深い森で
最初に生まれて
最初に ....
思い出すのは
生まれたばかりの頃
神話時代の想い出
私は美しい青空を頂いて
風と水の精から祝福され
街中に蕾を用意した
やがて咲いた花は美しい水色で
まるで空の子供のようだった
....
涙に触れると
溶けてしまいそう
告白すると
燃えてしまいそう
赤い蕾は片想い
赤い糸を紡いで
純白の思いが星を
千切ったように重なる
妖精は春の出会いを
花壇で誘い
甘いピ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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