輝いている人を見ると
真っ黒なスピードで走る
追いつけやしないのに
世界は1秒ごとに笑顔を更新している
自信がなくなるたびに
小さく震えた声を
ハンカチで包む夜に会いたい
夢中になれるも ....
剃刀よりも切れるかみそりあれば
この腐った縁も切り裂けるかな
人間よりも人間らしい人間
それは人間じゃないかもしれないけれどさ
家のそばの立ち木に落ちた雷
父親の怒りを買った拳骨
母親 ....
生家の庭の隅で鬼灯の袋が紅く色づいた
その袋を裂くと中の丸い実も紅く熟れていた
季節になると三人の姉妹は競うように
きように丸い実から中身を抜き取ると空になったそれを口に含んで鳴らした
....
ふわふわ綿毛
飛んでいく先で
出会いを求めて
育む命に
明日を見て
ハンドルを握りながらでも
想いはあちらこちらに飛び回る
チョット遅れてる
心の中で交錯する時間交差点
信号機が緑から黄色に変わった時
思わずアクセルを踏ん ....
お付き合いしたい人グループにも
おかしなプライドが邪魔して参加できず
今はいいことかもしれないが
家から一歩も出ることもよくできず
こうしてうん十年過ぎ去り
こうなればあ ....
少しも
優しくないんだよ
私は
優しくなれないって
優しく出来ないって
何なの
優しさって努力なの?
違う
優しい人は
何も考えずに優しいんだよ
どうしようもなく優しいんだよ
腹 ....
お母さん
お腹減った
って
言えなかった子供たち
疲れた母親を見て
お腹減った
って
言わなかった子供たち
大人になっても
その優しさで
心が飢えている
....
洗い立ての髪
しっとりとして艶があり
いつもと違った君がいる
化粧していない素肌
隠し事のない笑顔
濡れた髪に触れる
少し恥ずかしそうに
僕を見つめる
時がゆっくりと流れて ....
死んだじいちゃんの
夢を見たわ
それは優しい世界で
昔の家に
家族がみんないた
ばあちゃんが
じいちゃん全然帰ってこないって
愚痴ってたけど
いつの間にか隣に寝てたじい ....
水色の浴槽に桜の薫りを浮かべて、
、出かけなければならないがべつに焦ることもない
漏だからコロナだからと理由ならいくらでもつくる
磨り硝子の扉には白い染みが瀧に流れ、
、ま ....
歪んだ廃屋に住まう老婆は元は花売りをしていたという。
摘み取られた花々の売れ残りを悼み此処に種を自生させる。首を刈り取られた花々は枯れてなお見せしめに壁に揺られている。そんな場所であったと ....
無音の現に
頭突っ込む
頭呑まれて
言葉を捨てる
要らないんだ
要らないんだ
伝達言語、要りません
白壁囲う白い部屋に
伝達言語、要りません
*
壁を叩く
沈黙の壁叩く ....
世間ではまだまだだというのに、
給付金がぶじ口座に入った。
暑いので冷房入れたら、エアコンが壊れた。
{ルビDo sit 'em all=全員を着席させなさい}
{ルビWhat a sea !=何と云う海だ!}
{ルビTouch it=それに触りなさい}
{ルビWord &q ....
暗い部屋にひとり布団を被り
お気に入りの音楽で旅をする
誰にも邪魔されたくはない
絶対零度の孤独を抱えた
瞳からこぼれるのは星ですか
強がりなジュビリー
空はいつも枕の隣にある
濡れたら ....
一つの生をたずさえて
一つの死をたずさえて
赤ん坊から老人マデ
寄り道しながら
僕は行く
)今は何もせずぼうとして
)うねる夏の光を夢見ながら
)美しく深まっていく世界を信じ
....
ナタデはドコかとお探しのようですが、そりゃあナタデはココですとも!
ナタデがココではないドコかに存在しているとでも思っていたのですか?
穴の空いたボタンは
どうしても指先が入らない
そこに何を落としたのだろう
そこに何を埋めたのだろう
見えなくても届かなくても
掛け違えたボタンは
シャツの裾を尖らせる
永遠のステップを踏 ....
想いは風に乗って君の住む街へと届く
歓喜を君に届けたくて
今日も詩を書くよ
そりゃあ生きている限り
哀しみと無縁ではいられない
だけど私は詩を書くよ
誰もが望んで言えないことを
私は恐れ ....
微量の電流がひっきりなしに身体中を駆け巡っているような違和感が続いて、痒くもないのに腕の同じところを掻きむしっていた、寝たり起きたりを繰り返した朦朧とした頭では現在時刻を確認することも容易ではない ....
嫌に平べったい闇を
この手で潰したかのような
柘榴を懐いた身がある
明く湿らせ ざまざま
色褪せる朱のひとつの魂が、
天へと昇る翼を
あたかも溶かしていく
もうおしまいかもしれ ....
{ルビ針=Needle}
{ルビ厚布=Thick cloth}
{ルビ鮭=Salmon}め・・
{ルビ馬鼻=Horse's nose}
{ルビ塀噛む音=Sound of ....
雨を吊るすように右手を出した
傘は流星が冷えたもの
占いよりも確かな感触を
色とりどりの目から奪い去る
雨というだけで暗くなるくらい
近くて遠い帰り道で
目印を付けてくれる傘は
優しさに ....
歩いては振り返る
其処に本当に道があるのか
あったのか
確かめるように
本当はそんなことをしなくても
良いと分かっているのに
それでも遣って来る朝から
目を逸らすように
足跡(そく ....
青ざめた紙面の上に文字にできない言葉は蹲って
悲惨に陰った時のこの胸の奥には言葉に出来ない思いがひしめきあったりした
似てるようで寡黙と無口は違うから
普段は陽気で雄弁な人も
時には無言を ....
十五歳の世界で見つからなかったものが
今になって見つかるわけでもなく
背景はわたしの視線をズレてどんどん透明になっていく
古着屋で買ったスカートはこの問題を解決できない
そしてまたわた ....
双つの矢が
雨にまぎれ 落ちてくる
見るものの影を
激しくはためかせながら
夜から朝
残る風の門
片目だけの雨
手のひらの雨
はためくものがうずくま ....
空を横切る黒い線
手を繋いで風に揺られる
交差点では
信号無視の歩行者が
一人、渡ればまた一人
ヘッドライトの流れに飲み込まれていく
濃紺に反転する手前の空の鱗 ....
最近は毎日が
元気出したり
落ち込んだり
嬉々としたり
鬱々としたり
したりしたりの
繰り返しだ
それでも今日は
緑照り映え、陽光に
貴女の顔は、明るんで
悪くない、悪くな ....
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