誰かと誰かが出会う場所
誰かと誰かが別れる場所
騒めきが空気に混ざると
手を振る仕草が綺麗に見える
旅立つ人も見送る人も
特別な気持ちを切符に挟んで
鞄にしまいたくはないから
同じ地図の ....
婉曲な月が浮かんでいる
高橋留美子とつげよしはるが好きで
藤原新也と東京漂流する夢をみる

彼女の方程式は誰も試さないほうがよい
ゆれうごく等記号の
ちっちゃな解決なんてほっとけばよいのだ ....
午前四時と五時の間で世界は更新されている

深夜帯を泳ぐ
腹の膨れた子供たちの
ざわめきが 液晶越しに
蜃気楼のように 揺れている

更新ボタンをクリックしても
残像はどんどん ....
世界の端っこで
瓦礫にくるまれた
十代の残滓を

山道に捨てられた
切り裂かれたタイヤの
あちこちに散乱した破片を

白紙のノートを
汚すことはもう出来ない
指先のみで
脳味 ....
 君の顔

 横から見るのが好きなんだ

 正面からだと受け止めきれない

 君の眼差し熱視線

 素知らぬ顔で目を合わせるも

 応えられない今の僕

 どうして僕なんだ ....
骨の音がしていた
肉が刮げ落ちた其処には
生命(いのち)がやっとのことで鎮座している
しがみつきもせず
縋ることもせず
そうするのが正しいと言ったような様子で

触れる度に
骨というの ....
ああ、赤い月だ

泡沫が話しかけるよ

気まぐれに


金平糖みたいなお星さまが流れたら

真鍮みたいな笑みを浮かべて

屋根の上

古いレコードみたいに

酔っぱらうん ....
私はお茶をよく{ルビ咽=むせ}る 
体質だからと、言い訳しても
どうやら違うということに
最近気付いた 

お茶を一口啜ったら 
まずは静かに味わうものを
流しこんでは、咽ていた 

 ....
「ママ―、あれなーに?」

「?」の文字から、人生は始まる
母の手に引かれついていく
おどろきの{ルビ潜=ひそ}む
アスファルトから、ビルの街並みを見上げれば
時々足がもつれ、石につまずく ....
バスに揺られて考えた
いつかきっとこの哀しみを乗り越えるため
大変な勇気を必要とするときが来る
その時になって慌てないように
私は今日も生きよう
生活を自分の物とし
生き生きと生きよう
 ....
蜘蛛を決して殺さないこと、幼き夏の夕に僕は僕と約束をした。
左右の小指で指切りをし、指が切れ、僕は8本指の少年となった。
ひとりでいるのに
ふたりでいるような
たゆたう心は休日のまま
夏が静かに燃える
新聞紙はないけれど
明日は確実にやって来る
ジリジリと焼ける太陽が
お尻を持ち上げようとして
東の方角に ....
日々、やることは
じぶんのからだをととのえ
じぶんの暮らしをととのえる
それだけ

じぶんにできることを、やる

ワタシヒトリに
できることと
できないことがある

この世のアク ....
なんでもない 大切な日々ほど
こぼれ落ちた時に自分を彩る色になる
そのことに気づかないで 歩く日々ほど
虚しいものはない

わたしたちは

言語を音以外で発することはできても
心に留め ....
叫びは暗闇に飲み込まれ、おれたちは
財布を落としてきたみたいな心もとない気持ちでいる
神さまは金持ちにだけ整理券を配り
おれたちには聖書みたいに硬いパンを施すだけさ
適性検査を受けて戦いに ....
木々の間
木漏れ日のスポットライト
侘びしく佇む牡鹿一頭

ニマリと笑ったような顔の『シシガミ』ではないけれど
彼もまた山の奥深く
帰路に着き
役目を果たすだろう

静寂から微動
 ....
あなむにしす αναμνήσεις


 すべて無くしてしまった
 その記憶だけが積もって
 ふたりはひとつになって
 ひとつはみんなになって
 そんな頃のあなむにしす

 ....
そよぐもの 1

{引用=風にそよぐものが
目に触れると
忘れていたことを
思い出しそうになる

幼い者も
風に吹かれて
そちらの方へ
届かない手を伸ばして}


そ ....
君を思う時はいつも理科室で
ガラスのビーカーを割って来た
沸騰するたびに白くなる心
君色の星が名前を待ってて
僕にも呼び方が分からなくて
消しゴムで消えない朝みたいだ
何気ない空や良くある ....
{引用尾=昨日まで聞えなかった蝉が鳴き出した}
 *
悪を行うつもりで行う悪はたかが知れている
だが善を行うつもりで行う悪に際限はない
それは敵対勢力と自己犠牲の陶酔感でより強固になる

 ....
アメリカ社会は
やるかやられるかなので
やられたくなければ
おかしな行動をしなければいい
ただ、それだけだ

問題は
直接関係もないのに
事に乗じて平然と
直接関係ない人に対して
 ....
この深夜、
網戸越しの夜風に当たりながら
独り在ることに寛いで
宇宙の時流に乗っていく
すっと孤独に留まりながら
この隙間だらけのあばら家に
雷鳴が轟くのを待っている

境界の門が開く ....
途に茂る雑草は鋭く傷を着せる
潰れた眼では路面列車の先は見えない、
天は幾度も巡っているらしい、風の噂だ
乗り込んだものの行方は知らぬ
路傍の意識は遠のくことを知らない
白銀の舞が覆い隠す空 ....
ちっちゃな線香花火だった。

どうしたんだろうこの恐怖は。

どこかから沸いてくるんだろう。

あまい不安が、不安定な心がどこまでも悲劇的な結末に終わるとしても

残酷な運命を超える愛 ....
斜光射し込む裏庭で
子供が一人うずくまり
紫に色づく紫陽花を
両手で触れながら
眺めている

うねる夏の夕暮れ
深まる闇

子供はやがて居なくなり
闇に包まれた裏庭に
紫陽花だけ ....
深夜のマクドナルド。真夜中の高速バスを待つ場所が見つからない。駅から離れたマクドナルドしかなかった。しかし、時間になってもタクシーがつかまらない。駅までの道は暗く長い、人気がない。さて私はどうしたか。 .... テーブルの上に並べられたディナーを
ナイフとフォークで切り分けていく
音は立てない クロスは汚さない
躾けられた習慣は簡単には抜けないね

足しげく通った放課後の図書室で
難しい言葉をいく ....
緑に鼓動をぶつけて
甘い炭酸でドキドキを割る
夏休みがロマンを抱くと
少し言葉が追い付けなくて
心だけが先に走っていく

僕は緑に倒されながら
短い文庫本の真似をする
次の季節が来るま ....
新型コロナウイルスに
攻め込まれた商店街は
ソーシャルディスタンスで
撃ち抜かれて
隙間がたくさんできたまま
営業を再開した

外出する事で殺し合う事になる
ストリートが戦場になるなん ....
みなさんこんにちは
今日のオンライン授業ですが
第一次ウイルス産業革命について学びましょう
今から丁度50年前の2020年に
新型コロナウイルスが流行しました
その後もウイルスは何度か流行し ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
ミナト 螢320/6/9 10:25
彼女の方程式梅昆布茶1020/6/9 2:07
明け方のフォルテゆるこ520/6/9 0:50
まぼろしの午後ホロウ・シカ...4*20/6/9 0:23
横顔佐白光1*20/6/9 0:19
ろくがつ鳴神夭花020/6/8 23:31
メモかば120/6/8 22:30
茶の心服部 剛320/6/8 19:58
空の波紋(第二稿)020/6/8 19:41
無題渡辺亘320/6/8 13:40
指切りクーヘン11*20/6/8 12:06
太陽ミナト 螢220/6/8 10:30
世界は大激変だが玉響220/6/8 1:57
人間力ゆるこ320/6/8 0:18
ロックンロールはだれのためホロウ・シカ...8*20/6/7 21:39
ファインダーから、とある日の山にて秋也2*20/6/7 20:35
あとごふいおんAB(なかほ...520/6/7 19:29
小詩集・そよぐもの岡部淳太郎320/6/7 18:11
実験ミナト 螢120/6/7 16:17
六月酔歌ただのみきや2*20/6/7 15:30
人間の本性花形新次120/6/7 10:06
すっと孤独に留まりながら(改訂)ひだかたけし520/6/7 3:40
あらい120/6/6 23:03
あの夏の日の追憶viraj120/6/6 19:52
推移ひだかたけし520/6/6 19:50
君は乗り捨てた自転車だ。杏っ子220/6/6 19:24
オリーブ1486 1...9*20/6/6 19:19
evergreenミナト 螢220/6/6 18:34
パンデミックストリートイオン020/6/6 13:53
第一次ウイルス産業革命020/6/6 13:53

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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