ふたたび
夏への自由が
窓辺で翼をひろげはじめた

  欲しいのは何
  疾走感
  浮遊感

誘われ
委ねゆこう
痛みの暗い罅を
抱いたままでも

夏への自由が
窓辺で白 ....
何もかも全然なっていないなと思う
みんな自分よりずっと立派にやっているよ
ぼくが彼らの何を知っているというのか
彼らの生活と考えと家庭事情の何を知っているというのか
ぼくは本当にこのま ....
 憧れは遥か遠く、朝霞の中、船はゆくよ。
 島国のはずれ、それともよその国。

 いろはに数えた八つの島。
 沖のかもめは歌うだろ。
 あの島目指せと歌うだろ。
 なんでそんなに悲しげ ....
 祭りの日の夜、賑わいの中で浴衣が揺れている。
 蒸し風呂の中での会話のように言葉はくぐもり、
 汗は流れ、肉体は肉体の中で直立している。
 虚しさは寂しさを無限に超越してゆく。

 男 ....
たよりは
いちまいの
いかだ

もじがながれていく

いちまいの
はがながれて
いく

ことばのかわ
りはなく

ながされて
よりそうは
かのように

いかだのうえ
 ....
梅雨は終わり
夏がやってきた

海開きの日
夏本番がきたことを表して
陽射しを強く感じる

静かだった砂浜
賑やかになり楽しそう
この日を待っていた

海の家は
夏にしかない
 ....
夢の中で、
歌うことも笑うことも靴を履くことも忘れる。

夢の後で、
体の中に風が吹いているのを感じる。

窓の外、
静かな空に煙をくゆらす。

振り返ると、
空っぽの住処。

 ....
フォー・ビートが沈み込んでいく
目録のない夜の隙間
非常階段の泣声
男か女か分からない

カルヴァンクラインの残骸
浴室に注射針
充血した瞳が
最期の瞬間に見たものは

あなた ....
水槽の中で息をする
与えられた酸素
生かされている

拙い言葉
継ぎ接ぎに繋ぐ
笑われている

意志を持つ
故に苦しむ

水槽の中のシーマン大海を知らず
されど空の青さも知らず ....
アメリカのミシシッピ川周辺を
起源とする
黒人の
ブルースミュージック

或いは日本の競走馬

或いは賀茂川の三角州





バーのカウンターで ....
いつものノラネコ監視員

説明したがり、言いたがり

それらすべてを学び取り

何かを忘れて後戻り。

消える人たち列並び

自分の番まで居眠りタイム

何度も会話を重ねた挙句 ....
見えないものが膝の上に居て
明けてゆく空をみつめている
むらさきの径 つじつまあわせ
陽を呼ぶ声 目をふせる声


指のすぐ上を廻りつづける輪
まばたきすると赤くにじむ輪 ....
芸能人の
自殺に関する
ニュースの最後に
アナウンサーが
「死にたくなったら
周囲に相談しましょう」的な
コメントを
付け加えているのを見ると
「命を守る行動を取りましょう」
と同じ ....
木々は水を滴らせ
草はより一層繁っていく
水草に似た緑の葉に
合歓の花は金魚のように泳ぐ

微妙にカーブを描く幹
意図しない芽吹き
計算外の美しさ
貴方と繋いだ手はどこまでも柔らかで
 ....
夜はいい

家人がめくる新聞紙の音
県道を走るオートバイ
二件むこうの玄関ベル
ナツメ電球のだいだい色

夜はいい

電気の下のアイロン台
扇風機の弱
並んだい草のスリッパ
蚊 ....
感情が漂白され
漂流していく時空を
速くなったり遅くなったり
緻密になったり大雑把になったり
なんて自由自在に運ぶ移行

魂の打つ突発的な躍動
変拍子や裏拍に
コレハナンダ?
新たな ....
木立の緑が揺れている
私は冷たい虚を飼って
鉛の監獄から眺めている
気だるく憂鬱な昼下がり
空は一面の灰色模様、
熱風はもう絶えず吹き
荒れ果てた街並みが
ぱたんぱたんと倒れていく

 ....
  

海のいきものになる
瑠璃色のひかりでいきると
遠くの錆びたレールから
らいせ、らいせ、と響く合の間

間違っていた事なり
理由の答えられない境界線
無ではない君の宇宙

 ....
林床にはブナ林特有の雑木が生え
そこを刈り払い機で刈っていく
すさまじいヒグラシの鳴き声の海が森を埋め尽くし
私たちの耳に、錐もみ状に刺さっていく

急な斜面を足場を作りながら雑木を刈る
 ....
この精神ひとつ
この身体ひとつあれば
必ず這い上がれる
やってゆける
形のない精神で
有限なこの身体で
今日を生きる
精神はあの天球と繋がり
身体はこの地球と繋がる
この私の意志の振 ....
朝の陽の果ての君を想うこと。わらわれても泣かれてもきみはきみの真実を世界につき刺してやろうといつも健闘していた。たのしいね、とか、よかったね、とか、そんな貝がらを耳にあてればひびいてくるような漣のこと .... きみが笑っているときの雨音の場所をわからないまま
忘れるように暮らしているのはいつまでもきれいな夜
ぼくが知ることのない記憶でできた夢のなかで
この身体に時間が舞って過去へ変わるまでの心

 ....
私にきれいな時など一度もなかったと思ってた。
しかし白髪が増えた今、きれいな時がやってきた。
若さがきれいとは限らないということだ。
いよいよ300の
大台に乗ったということで
マンションのベランダに
「祝!300人達成!」
という横断幕を掲げようかと思う

そして
イチローの安打数みたいに
毎日感染者数を更新する
 ....
 今や今、夜目の夢であり、心淵に沈む浅き眠りを、一瞬で見に容れた、おもしろくでもない瞬間があり。
 優しいだけの時に癒され私は怠惰に落ちていくのだ。
 眠りに落ちるかどうかのズレを何度も弄び死んで ....
ここはサファリ―パーク
鉄格子のバスがゆっくり走る

ライオンたちが
しなやかな動きで
毛並みを揺るがせながら
あちらからもこちらからも現れる 

猛々しい唸り声

嘗ては
サバ ....
「結婚指輪はお互いへの贈り物
だから費用は折半するのです」
だけど結婚指輪は
いつまでも君のもの
いや君そのもの
だから僕が指輪をはめていても
指輪は決して僕のものにならない
結婚指輪は ....
病床の旧友よ、それでもなお、夏への憧れを失わずにいておくれ。
学び舎は今でも坂の上に、サイダーは学食の自販機で冷えているよ。
来る日も来る日も
この苦しみから一日も早く解放されたい
という人の切ない想い

心が体が
ボロボロになって修復が難しくなっても
命の焔をか細く揺らす人は
多々いるに違いない

この社 ....
けっきょく
弱い人 なんだ

つっく づく
弱い人 なんだ

最後はやっぱり
弱い人 が
すごイんだ

そうなんだ
愛 なんだ


{引用=V6『愛なんだ』か ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
夏への自由[group]塔野夏子1*20/7/25 11:33
そんなこと言ってないで、さっさとやんなよ道草次郎8*20/7/25 11:06
霞歌メープルコー...0*20/7/25 10:25
祭りの夜3*20/7/25 9:51
便箋帆場蔵人520/7/25 9:23
海開き夏川ゆう420/7/25 5:30
夢の中、夢の後福原冠620/7/25 2:07
世界中のさよならの鐘をふたりでホロウ・シカ...3*20/7/25 0:23
シーマンたいら020/7/24 22:57
デルタブルースTAT3*20/7/24 22:43
ただの間違い犯し合いコウ アキラ020/7/24 22:00
しずく指す先木立 悟220/7/24 19:32
生き続けなければならないとは思わない花形新次1+20/7/24 19:28
梅雨ミツバチ1*20/7/24 18:01
夜はいい道草次郎220/7/24 17:36
ポップ・フィールド(改訂)ひだかたけし5*20/7/24 15:50
佇立520/7/24 14:39
ウルトラマリンAB(なかほ...5*20/7/24 12:03
ブナ林にて山人16*20/7/24 10:59
きれいな水の中で感じたことジム・プリマ...9*20/7/24 0:42
沈まぬこころ万願寺120/7/23 23:19
それまでの心に水宮うみ0*20/7/23 20:23
白髪と美杏っ子220/7/23 20:13
300人突破記念花形新次020/7/23 19:54
夢日記。あらい120/7/23 17:22
ライオンもちはる0*20/7/23 16:23
分身葉leaf020/7/23 15:30
サイダークーヘン15*20/7/23 12:02
悲しみと嘆きこたきひろし320/7/23 6:47
だめだよ BABY道草次郎020/7/23 2:16

Home 戻る 最新へ 次へ
619 620 621 622 623 624 625 626 627 628 629 630 631 632 633 634 635 636 637 638 639 640 641 642 643 644 645 646 647 648 649 650 651 652 653 654 655 656 657 658 659 

【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.15sec.