朽ちた葉を踏むと
乾いた音がする

傍らに歩くむすこが
聞いて、と
教えてくれる

朽ちた葉を踏むと
風の音がする

今まで気にしなかっただけの
あまりに満ちあふれた
音がする ....
たくさん詩を書いて
たくさん詩を消した
推敲などろくにせず
縋るように投稿した
作品と呼べるものなどなく
とても人様にお届けできるものではなかった
それでも悪くないねと誰かが言ってくれると ....
朝の空気に
ほのかに香る
ひときわ白い花

その淵に佇んでいると
葉の茂み深くから
あの 蜘蛛の糸 の話
耳をすましていると

一本の竿が近づき
上からお釈迦様のことば
「悪いこ ....
ノイズキャンセリングで外耳が荒れる

別に文句は言わないけど 僕は規格に合わない劣等民

そこまで自虐はしないけど

うるさいものもないのに 外音を消したがる

音質などしらないけど  ....
その月三度目の土曜、部屋の南側にある薄っぺらい窓の下の壁に、血で書かれた詩があるのを見つけた、そんなものを書いた記憶はなかった、けれどそれは、自分自身が書いたとしか思えないものだった、袖をまくり、 .... {引用=コオロギ

ぼくという
幼子がいなくなっても
コオロギたち
しばらくは まだ
地球に
いるのですか



音たち

しずかと思われても
時計 ....
121
で、あなたはどうして 
あなたの存在を否定しているのですか
私は信じています


122
あの人の心の隙間に繋がりたがって
ゆうなんぎいのいとの
そよとばかりに
 ....
足の裏がほてる
太股のやんわりしたあたり
それを ぴたりとくっつけてみる
気持ちがいい
熱が からだのなかで
つたわるように
青空を
うつってゆく

キッチンから ....
あなたの町にもきっとスーパーマーケットやショッピングモールがあるだろう



今では信じられない事だがそれらの中にあるエスカレーターの階段下の部分は ....
淋しい金魚は
ひらひら、きれい
冷たい水の
いちばん冷たいところを
その身に負った
見事な絵の具で
ぬくめて渡る

淋しい金魚は
なんにも言わない
わたしにわかる言葉など
ひとつ ....
時には投げやりになる
弱気になって
諦めそうになることだってある
空気と闘っているみたいだ
観念と観念の闘いだから
孤立無援だ
何時、果てるとも知らない
何時、始まるか分からない
 ....
女性には関心のない振りを装っている。
だけど私が勤めている物流センターには沢山の異性が働いているのだ。
その大半はパートタイマーの奥さん連中。勿論男連中もいるがそのほとんども非正規雇用の従業員だ。 ....
目をつむると
疲れた子のように 眠ってしまった
コオロギの子守唄が
じつは 守ってくれていた

目を開けると まだ生きていて
うれしくって
だから 全部
水に流せる 気が ....
猛々しい暑さ、
眩み包み込む
この夏の午後に
園庭は発光し
微睡む午睡の子供達、
ルウ ルウ ルウ
夢の中で
歌っている

通り掛かる街角で
不思議な三角や五角形
浮かんでは消え ....
余白があるうちに死んでしまいたい
真新しい僕が、毎夜作り直される
アクリルの積み木の影に
いろとりどりの言霊を併せて魅せて
音を便りに遺せないように
戦ぐことしかできやしないと
口走ったも ....
心が鈍く疼いてどうしようもない時は
コオロギが鳴いている叢に身を投げ出して湿っぽいその草の青臭さにまみれていたい

夜露や植物が生み出す甘い匂いなんかが必要なのだ
五月雨よりも胸を打つ語句なん ....
「おやじさん
 次のおすすめは?」
「そうねぇ、今日は粋のいい
 失恋が入りましたよ
 かなり甘酸っぱいくてね」
「この薄紫の衣は?」
「片思いですね
 あぁ、恋で悩んでいらっしゃるなら ....
「キミ」といったボクの心を、
あの青い空は吸い上げていた。

マンションの中に入ってきてまで、死ぬ、
蝉。

彼らは種を残し得たのだろうか。
茫洋とした想像がとめどなく続く。

「ア ....
祈りの数と同じだけ
祈らずじまいの人もあろう
頑なに
従順に
知らぬ間に
祈らずじまいの人もあろう

ねえ、言葉が在るのは幸せなことかな
その掌に
この掌に
言葉が在るのは豊か ....
寂しさの淵に腰かけて
心の中をそっと覗いた

心の中は
夜の底のように暗い

でも
暗いけど案外広い

雨は降らないけど
少し湿っている

部屋のあちこちに
カビの生えた優し ....
"ドキッ☆聞き役だけの三次会までお疲れ会"は

ケチャッ プたっ ぷりフライ ドポテトで
サザンスター をしずしず あおり
チュッ パチャッ プスを シーソー マシーン
 ....
今日、知り合いのお姉さんとセックスした。

精神薬と緊張のせいで射精はしなかった。

お姉さんは少し、馬鹿にしたような笑いを浮かべてた。

でも、経験人数がまた一人増えてよかった。
何故か苛立つ
原因が分からない
タバコも旨くない
コーラも飲む気がしない
時にはそんなこともある
憎しみの波動を感じる
謂れのない悪意が伝わってくる
そんな時は
冷たい水に浸か ....
東の国の光が
樹々のさやさやに濾過されて
薄いカーテンにまるく形作られる

あれらは宇宙から帰ってきた魂
風が吹くたび
わずらいから放たれて踊ってみせる

おばあちゃんのことで覚えてい ....
体の痛いと心の痛いを比較してなんになるだろう

密になるのを極力避けていたら
いつの間にか
鬱になってしまいそうだ

他者が近づいて来ると怖い
マスクをしてないのに
近づいて来る人もい ....
池井戸潤原作のドラマも
「倍返しだ!」のセリフを
2mの距離からマスク越しに
小声で言うぐらいにすれば
良いと思う
それと
役員会のシーンは
すべてteamsでやるとか
パソコンの画面 ....
暑い
猛烈に暑い

直射日光が路面に照り返し
俺の体は火柱のようになっていた
とても仕事出来る環境になかった

俺は何だか
そこが原爆の落ちた後のヒロシマの街のような
気がした

 ....
寝ないとなんて
焦る気持ちと
死にたいなんて
溶ける気持ち

EDMが心をヘドロにする夜
余った余裕で買う自尊心
無料の麻薬
贅沢な必需品

酒で流し込む薬
不健康な自己顕示欲
 ....
雨が肩を叩いて 振り向くと
いつかの声が聞こえてくる

傘、差すの下手だね。

一つの思い出に二人いた
今は一つの現実に 一人で立っている

雨がまた 僕の肩を叩いた
濡れた左が冷た ....
湿気が多い
あまり雨が降らなかった
中途半端な梅雨

梅雨明けの声が聞こえる
夏の扉が開かれる

目を閉じていても
見えてきそうな
眩い夏の日

梅雨明けの声を舞っていた
梅雨 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
風のおと千波 一也620/8/17 19:58
独白道草次郎4*20/8/17 9:45
蓮の池もちはる0*20/8/17 8:34
ノイズキャンセリング 短角牛120/8/17 2:41
Terminal Frostホロウ・シカ...1*20/8/16 22:29
抽斗の中のメモのきれはし道草次郎2*20/8/16 18:35
フラグメンツ No.121~150AB(なかほ...220/8/16 18:02
空の観想道草次郎1*20/8/16 16:50
JPSTAT120/8/16 14:30
淋しい金魚千波 一也420/8/16 12:58
本当の正義の味方ジム・プリマ...0*20/8/16 8:53
炎天の下にはこたきひろし720/8/16 7:32
眠り道草次郎5*20/8/16 5:17
午睡(改訂)ひだかたけし4*20/8/16 3:33
瞬きのうたあらい120/8/15 19:40
心が鈍く疼いてどうしようもない時は道草次郎2*20/8/15 17:29
心の天ぷら屋イオン1*20/8/15 17:21
無題朧月夜3*20/8/15 17:17
歴史千波 一也420/8/15 16:56
心の部屋風の化身120/8/15 16:11
モノ・クラゲ吉兆夢020/8/15 16:07
久々のセックスviraj220/8/15 15:11
憂鬱はこのようにして打ち砕いてゆくジム・プリマ...4*20/8/15 13:37
こもれび盆そらの珊瑚820/8/15 13:13
心が痛まないこたきひろし120/8/15 8:44
新しいドラマ花形新次120/8/15 8:32
運命と運命じゃない展開こたきひろし220/8/15 8:04
アンビバレントナイトえこ020/8/15 5:40
情景ー2020020/8/15 5:31
梅雨明けの声夏川ゆう020/8/15 4:52

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