白い地味な花
一斉に咲くときれい
強烈な匂いにむせ返る
そのわりに虫がつく
生薬として古来重宝されている、らしい

我が家の庭にあります
というか、よく出入りする物置の入口に群生していま ....
過ぎた昔を思い出して
くよくよするのは止めようよ

苛められたり
辛く当たられたり
差別されたり

そのせいで鬱になったり
そのせいで手首に剃刀あてたりした

過ぎた昔を思い出して ....
湿地帯に埋葬されたしらばっくれた不浄物霊たち、最期の呼吸をメタンガスのように吐きあげて黄泉へと消えていく―夕暮れ、赤トンボの群れが爆撃機のように中空を彷徨い、俺は眼窩を刳り貫かれた女の幻影を見てい .... {引用=招待状}
時折 招待所が届く
ある時はコクトー
ある時は犀星
畠山千代子だったことも
メルヴィルの白鯨の一章だったりもする

だからと言っていそいそと出かけはしない
しばらく触 ....
テレビ局の用意した
全く意味のない
アクリル板で
隔てられながら
にこやかに振る舞う
タレント連中は
仕事とは言え
俺は一体何やってんのか
と思ったりしねえのかね
アクリル板に微かに ....
暑気払い思い出シロップかき氷忘れられない今年のことは らどみ

緞帳(どんちょう)は引かれた
とつぜんのゲリラ豪雨
内側の避難民はグズグズしていられない
カーテンコール迄の短い時間のメイク直 ....
茶柱が立った、が、すぐに座った、というか寝転んで、寝やがった。
気持ち良さげにプカプカと浮いて眠る姿に、あぁ何と縁起の良きこと。
晩夏の
午睡の
淡い緑の濁りの中を
海月が漂う
一匹 二匹
三匹 四匹……

海月たちは
優婉に
漂っている
半透明のからだを
ときおり
仄かに虹色に光らせて

一匹 二匹 ....
もし私と言う人間が
この世界にもう一人いたら

私はもう一人の私と
きちんと出会えて語り合えるだろうか

もし私と言う人間がこの世界にもう一人いて
私と生き写しだったら
どうしよう
 ....
過疎の地の小学校は一学年一クラスだった
受け持った担任は六年間同じ先生だった

河原井文子先生
クラスメートは四十三名

私の出席番号は七番
それは小学校の六年間変わらなかった

過 ....
廃石を象る人魚の軌跡は鎮む
  泪ともに 縷々 瞬いている水葬。
    したたかに川面 揺蕩う贋作のひと、
    忘れ形見の星屑 又は身違えた、    とうぜんの糞か
これは共にあなたに在 ....
土の上に人と書いて
生きると読み
草と土の間に人と書いて
墓と読む
死んだら人は
土にも星にもならない

初出:NIFTY-FPOEM 2000/04/30 を改定
オシッコをしたら
ピンク色の
かなしみが出た
病院へ持って行ったら
おめでとうございます
と言われた
名前はもうお決まりですか
しばらくは安静です
そう言って先生は笑った
看護師さ ....
毎夜夢に現れる人達の
考えていることが見通せない
それぞれがそれぞれの意志を持ち
それぞれがそれぞれの言動を繰り広げ
夢の中はまんまブラックボックスだ

私の夢なのに!私の夢なのに?

 ....
夏の哀しみは
私の哀しみ
涼しさを運んでくれた人は
私の恋人
この暑さが
哀しくて
哀しくて
いやになる
哀しみよ
私の体を通り抜けて
喜びとなれ
スマホと
インターネットの普及が
もたらしたものは
人類の誰もが
表現者になり得る世界
正確にいうと
そう勘違いさせる世界

その結果
大量のゴミが
毎日毎日
止めどなく排出さ ....
誕生日は王様になれるんだよ
と君が言う
特別な贈り物に特別な食事
お祝いの言葉と笑顔
僕は王様ほどの権威も財産もないが
今日は王様のように幸せだよ
誕生日にはプレゼントや食事ではなく
幸 ....
砂糖を補填する仕事を終えたので
無期の休暇をください
夏はどこまでも広がる空
襲いかかる雲は光を彩り
私たちと思想を違えている

もしかしたらと期待しては
裏切られてきた海鳴りの姿
信 ....
こんなに暑いんだから
心も身体もうだる
歩くのもやっとで早く日陰に入りたい
そんなとき
おかあさんと可愛い声が歌っている
あっちのほうから
自転車のペダルがリズミカルにやってきて
夏のカ ....
少しでも
落ち着いて いこうと
山並みを
ながめていた
鉄塔 があった
足元の
金魚草が ゆれた
風が
吹いた
スナネコの赤ちゃんが 産まれた
テレビが言った
土曜 ....
家の財布からお金が出払ってしまった

家を買ったら
すっかりお金に余裕が無くなってしまったのだ

なのに嫁さんは家計簿つけてなかった
俺はそれなりに稼いでいたけれど
嫁さんは事情があって ....
君と出逢ったあの場所
今も色褪せていない

そう言えば
もう何年も行っていなかった
掘り出し物が多い古書店

君は時々行っていたらしい
本を読む時間がない

たまたま同じ
本を探 ....
新聞はやめました
テレビ欄と死亡広告くらいしか読まなくなってましたから
三面記事の数行の事件や事故にも
興味を無くしてましたから

同じ時期に
町内会も退会しました
隣や近所の付き合い ....
くずれてく
私の顔が
シャワー注ぐと
あっという間に
なくなった

首から下だけの私
それにしても
顔だけがくずれる
それを知ってたのか

私はどこで考える

いらないのだ
 ....
この夜に目醒め
この夜底に触れる
私にはもはや
親兄弟家族親族はなく
現世的無縁仏だ
円やかな現世孤児だ

そこでは
 私という存在が剥き出しで
そこでは
 私が真っ裸のすっぽんぽ ....
家族だから、ですって
家族か否かって昔馴染みな軸だよね。

甘やかしてもらいあざーすです。
自転車を押す君が単線を渡ると
図ったかのように踏切が鳴り出した
いつものようにぼくは何もつかめないから
警戒色みたいな棒に文字通り遮断された
蜃気楼の中から電車が見えてきた
向こうの君は張り ....
メゾン・ド・ウジキントキ






●●●●●●●●●●●●●●●ひぐらしの声が 波だ〇
●●●●●●●●●●●●●●くらしの 高温注意報の〇〇
●●●●●●●●●●●●●はしばし ....
世界が変わっていくのが恐ろしい
人が死んだり
気をつけないと私が死んだりする
生きてることは
死ぬかもしれないこと
気づいてしまった五歳児の悲しみ
目を背けて見えないふりが
難しいね
 ....
ターコイズブルーの湖、三つ
ねっとりと動かず
こんもり黒々とした山々の頂きに
ぽっかり ひっそり
横たわり在る

(空は妙に白く透き通り
皮膜の裏光り)

湖は波一つ立てず
こちら ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
ドクダミ道草次郎220/8/24 8:35
未熟と完熟こたきひろし320/8/24 0:36
夜の始まりに甘いケーキをホロウ・シカ...020/8/23 22:57
フロントガラスにちいさな蝶が止まったただのみきや2*20/8/23 19:13
アクリル板の向こう側花形新次120/8/23 18:41
内側と外側/ゴルコンダ(仮)お題はwill氏足立らどみ120/8/23 14:35
茶柱クーヘン3*20/8/23 12:32
夢海月[group]塔野夏子0*20/8/23 11:14
もし、私と言う人間がもう一人いたらこたきひろし220/8/23 7:04
大陸じゃないここは島国120/8/23 6:28
finあらい020/8/23 1:26
イオン020/8/23 1:15
しるし道草次郎220/8/22 23:23
夢の他者(改訂)ひだかたけし4*20/8/22 20:46
断片渡辺亘020/8/22 19:24
バイデン花形新次120/8/22 18:12
誕生日葉leaf020/8/22 16:48
シュガー&ペッパーよしおかさく...020/8/22 13:47
真夏のメロディ灰泥軽茶120/8/22 9:36
休日道草次郎120/8/22 8:33
お金が無いのは何も無いに等しいこたきひろし4*20/8/22 7:59
そう言えば夏川ゆう120/8/22 5:39
暗いニュースの合間に明るい話題こたきひろし220/8/22 0:30
顔のない明日へ木葉 揺1*20/8/21 22:45
宇宙の風道ひだかたけし620/8/21 20:50
That's all.鵜飼千代子4*20/8/21 20:21
ゆうやけのくにカマキリ620/8/21 20:15
メゾン・ド・ウジキントキ[group]るるりら420/8/21 17:54
生きてるよしおかさく...120/8/21 16:21
在るひだかたけし2*20/8/21 13:31

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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