拍手も喝采もない
イイネさえも貰えない
わたしと言うステージの上にも
その場その場のシーンに応じて
証明が明るくなったり暗くなったり
するんだよね
音楽に
盛り上げられたり
盛 ....
どちらか
からの
黙らせる
{ルビ海嘯=かいしょう}
それがあり
その後に
ながい
沈黙がおりる
{ルビ匿=かくま}われる
月夜に
ひたひたと
寄せる
波
堪えきれず ....
明け方の珈琲にそよ風が舞う。
テラスに小鳥は雄弁で
朝日をがやがや待っている。
やがて昇った太陽に口づけすると光の帯が降り注ぐ。
大きな巡りの中で朝はやって来る。
騒がし ....
どうにも焦点の合わず
伝わらない
おかしいと思えば
水中にいるようだった
息が続かなくて
半分も話せない
また
貧血で倒れるのか
よく聞こえないと
疾うに
誰も言い飽いて
貰 ....
性行為はその時
そんなつもりじゃないからと
幾度も
何度も
言い訳しながら
にじり寄って来ていた
何処でも彼処でも何時でも
同じ言い訳をする
口に出さずとも
そう考えている
....
母は、
なまえはつけないほうがいいよ
と冷蔵庫にむかって
言いつづけた
寝ているときは
ずっと怒っている
車をひっくり返し
おとこを犯し
ベランダに放火し
エレベータ ....
体が浮かんでる
こんなに自分は
軽かったのか
見えるのは紺色の空
月が暗い海面に
飲み込まれてゆく
(なぜ)
次第に面積を小さくして
やがて頭まで海にのまれた
....
工事の音が大きく
大きく響いていて
窓を開けていたい私と意見がぶつかっている
工事している人も
うるさいと思っているに違いなく
仕事だからだといちいち思っているかもしれず
或いはもう慣れて ....
他人の生きざま
他人の価値観
他人の意見
全部否定して
お前に残ったものってなんだ?
あんまり甘いと 吐いちゃうよね
幸せだってそうだった
いつか疑いだす
だって 自分はそうじゃない
あんまり苦いと 受け付けないよね
初めから 苦手って 苦いから
いつも避けて
だって ....
「LI○E」
宇宙一
鈍感ゆえ
死をかきかき
あ
詩を書き書き
の間違え
変換機能にも
ボディーを喰らう
哀しみよ
滅
これじゃまるで
何かの
やりとり
緑のアプリのや ....
やっと 眠れぬ 暑苦しさも
終わったらしい
空は ひたすら 秋です
鳥肌です 風が吹けば
ページを めくれば
忘れられる
苦しさなんて
やっぱり俺もトレンチコートマフィアの一員で間違いない ....
浄化を意図して
つづら折りのあの坂道は山肌に組み敷かれたか
猛禽類やらが舞い
川には
きっと魚の信仰もある
でも
このポンコツ車は
トコトコと
登ってゆくのだから
あまり
心配 ....
誰しも心に傷を負い
それに追われたり追ったりする
いつまでもいつまでも
この螺旋階段は続く
今は秋
どこまでもどこまでも
天が高いのです
誰も殺したりはしない
誰からも殺されたくはない
なのに
過去
一度や二度は自分を殺したくなった事実
それは
周囲や社会から 危うく押し潰されそうになった
現実からの逃避思考だった ....
詩とは
不粋の結晶体
では
この詩は?
不粋な不粋の結晶体
置き去りにしてきたはずの亡霊が
扉の向こうで慟哭する
割れてしまった心の破片が
拒絶するみたいに散らかる部屋で
正しく狂っている
あるはずのない安寧に
届くはずのない静穏に
私は触れ ....
そこにある概念は
紙に書かれた記号
脳に刷り込まれた手続きの
言葉 という不自由なやり方で
びょうびょうと吹く存在の風に
顔を向けて立ち尽くす時
始まりから また始まりに帰り
終わるはず ....
月が消え また違う月が現われ
星が消え また違う星が現われ
誰も元の世界を憶えていない
世界は終わって
知らないうちに変わっている
私もあなたも終わって
知らないうちに他人になっている
....
面白くもなんともない素早い無限の末尾に
直感を頼りに金色の蓋を付けて
取り上げる脱力は 何処かの鉱脈へつながる
抱く自然と普通名詞 派生企画と感情の効率
視点の手触りはフラジャイルに結びついて ....
孤立
は
死病
だ
人は人と
繋がらなければ
生きていけない
のに
金を持って
いないと
キリストだけ
を信じて
いないと
健康で
いないと
胃ナイト
クエネェシ ....
月曜日の六十万トンの憂鬱さ加減といったら、
俗な中年サラリーマンになったものだよ、
だけどももうすぐ51歳だ、むしろ初老だろうか、ぼくのいなくなった友達よ
または、初めからいなかった友達よ
....
大人がやけに黙っているから
後ろに乗るよう言われても
僕は少し躊躇っていた
それでも素直に従ったのは
静かに母が僕の背中を押したから
ドアがバタンと閉まる
車体が震えてタイヤは前進を始 ....
ちょっとした聞き齧りの上前をはねたのが
鬱陶しく散らばっている
これじゃない
これじゃないんだと
さやぐ橅の大樹
やはり内発だよ
外圧とは
内発のはねっかりさ
どっちつかずの
....
都会は夜も明るいと
人は言うけれど
照らされても
裏寂しいビルの隙間
あの
喧嘩の起き易い歩道
昼間から薄暗く
物悲しく汚れている裏道
降らない雨雲が垂れ込めて
陽の差している記憶が ....
お嫁に来てもらったはちみつれもん
大切にして仕舞い込んでいる
おんぶして重みを知ったら
帰せないよね
飲み干して痛みに耐えたら
帰れないよね
松葉杖などまどろっこしい
ジグザグ
....
ハグはきっといちばん賢い愛情
あなたに顔を見られないで済む
所々継ぎ接ぎの空の勢いで
天空に住む心持ち
全てから守ってあげる
全てを守らせてあげる
小鳥の声 枝葉踏む音
足に ....
涼しい
先日までの暑さが嘘のようだ
なるほど裸族であった
心のひだまで見えるような
寒い
服着たほうがいいですよ
なんか急に涼しくなると
寂しくなっちゃって
恋人ができ ....
なんていうか、一回抱き合ったくらいじゃどうしようもない年齢まできてることはよくわかった。
20代の頃の抱き合ったら世界が広がるような感じの新鮮味はないし
もう、うそくさい。そんなの、2、3日経った ....
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