詩を書くにはあまりにリアリストだった
この世を憂うなら
朝7時半の勤労前
誰かの仕事に文句を言ってた
知らない誰かを恨むなら
あきらめるんだ
損得勘定の感情で
切って捨てた知らな ....
つきたてだから今日食えと
新しいお米をもらった
せっかくだから
土鍋で炊いた
畑のオクラを刻んで
紫蘇の実と和えてお豆腐に添える
餅焼き網で焦がしたナスを
氷水にひたして ....
月に弓引く渚で
スライムつむりとぐんたいガニが
遊んでる
なにを話してるんだろ?
波に素足をさらすと
思っていたよりも水温が高かった
「これは、嵐になるかも」
それっぽく呟い ....
登場人物が
全員テレワークで
やり取りする
新時代小説を連載します
『テレワーク殺人事件』
「もしもし、もしもし、もしもし」
「・・・・・・・」
何度も問い掛けたが、彼は無言だっ ....
蝉がひっくり返り動かなくなっていた
マンションエレベータ前のコンクリート床の上で
僕は危うく踏みつけるところだった
何もこんな殺風景な所で死ななくても
僕はそう思いながら摘まみ上げようとした
....
211
おはようって
誰かが誰かを愛する事と同じように
金色の穂が夕陽に輝くように
212
裏の用水で彼岸花を見たよ
と言っても
きっとそれどころじゃない
....
でももう歌いました
ちゃんと歌って
分かるから分からない
でもここに
地球があるので
ありがとう
そんでハッピー
そんでラッピー
僕は所詮、精神のおかしなやつなんだろ
何が欲しいんだか分からなくて、とりあえずコーラ飲んだ
あひゃっしあわせ
誰でもいいから優しくしてくれよ
どうでもよお前が来た瞬間、お前とか、ひょーっと ....
ただそれだけ
何も誇るものはないというのに夏と
誇らしげに肩を組みまた来年と囁いた
飽きれるように笑って夏が歩みさって
中央通りの真ん中に蝉を落としていった
入道雲を墓に見立てて空に還してやれば
雲た ....
かお見知り 向こうから
ちかづいて こんにちは
あるのかな夢の国 ここにはんなもんねえよ
あるわけねえだろ
ひと見知り 逃げてって
こんにちは こちらから
あるのかな僕の房 どこにもん ....
内臓を引っ掻き回されるような
そういう心地と戦っている
耳から入る情報は氾濫して
いつだって整理整頓の壁紙が剥けている
愛のことを
暴力と呼ぶような人間には
なりたくなかったよ
....
貴方が鍋に放り込んだものを
いつしか美味しいとは言えなくなった
貴方が穴に放り込んだものを
いつしか美しいとは言えなくなった
わたしが成長してしまったのかな
貴方はいつまでも変わらないのに
....
なにもかも
変わってしまった
世界はもう
微笑みをなくして
なにをするにも
命がけの
自分を守ることで
精一杯の日々がつづく
マスクでかくされた微笑みは
いつ戻る ....
どうして、お疲れさまでした
ゆっくり休んでくださいね!(媚
になるのかまるでわらない昨今
全然面白くもない
じり貧の夜を超えて行かねばならない
AもBも選べない
どっちつかずの半生 ....
一つづつひとつづつ
少しづつすこしづつ
慎重に丁寧に
焦らず急がず
積み重ねる努力が
花を咲かせて実を結ばせる
学校の教室で担任の先生が教えてくれた
でもね
だけどね
この人 ....
名前って、極めて純度の高い個人の情報だと思うよ
顔は知っていても
たとえ言葉を交わし合っていても
つい、気が引けて相手の名前は聞けないし
同様に自分の名前を言えない事って普通に有るよね
....
アンカー
その小さな出っ張りを描く、
それは新たな扉かもしれない
異質な残骸は新たな生を運んでいる
甘くもないものを頬張りぷにぷにと遊ばれては
感覚とたのしめれば時ともに声も漏れだしたもので ....
家は川沿いにあった
ぬかるみが渇こうとして
夕暮れは
大腸をひきずりだしたように
ながくなった
そのなかを這うように
ぼくは船出をして
帰りかたがわからなくなった
日の落ちかけ ....
「朝」
いただいた分だけ
お返ししたい
ありがとう
の言葉を
できれば添えて
けれども
ただ
生きていても
大丈夫
「海綿」
....
子どもを産みたい本能をグラフ化するのは難しい
明日は産みたくない昨日なら産みたかった
子ができる工程もそれは楽しみたい
神聖視とは神秘とはなんだろう
人間は動物だ
神の子を産むなら
受胎告 ....
「秋風遁走曲」
暗い気持ちで書いている
魚になって書いている
迷路を描いている
出口だけを描いている
胸に有り丈を沈めている
海の深さを見誤っている
雲を扇風機でながしている
雲は ....
昼の叢には
コオロギが歌い
まだ
風鈴の音も残る
時々
少し肌寒いようでもある
初秋だ
4年目になる
宿根バーベナの姿を
さっき
写真におさめた
だれに
見せるでもない
....
月のまぶしい
天気雨の夜
雨と星を
月と海を混ぜる指
岩と水と樹
斜めの夏
痛みと窪み
路地を飛ぶ影
螺子 廻る方へ
廻る光
下へ 土へ
水の ....
もうひといきだ
ひともどきまで
もうひといきだ
しかし骨が光になってゆくのは
水たまりが渇くより早いものだ
....
瓶はこちらを向かなくていいのだ
羽をたたみ 地に降り立ち
夜のむこうの夜を見ていればいいのだ
バーナビー警部に
はまっている
イギリスの
のどかな田舎を
覆いつくすサスペンス
2時間の舞台で次々と
残酷に殺される
人人人
ちよっと殺され過ぎだよ
容疑者もどんどん増 ....
拍手も喝采もない
イイネさえも貰えない
わたしと言うステージの上にも
その場その場のシーンに応じて
証明が明るくなったり暗くなったり
するんだよね
音楽に
盛り上げられたり
盛 ....
どちらか
からの
黙らせる
{ルビ海嘯=かいしょう}
それがあり
その後に
ながい
沈黙がおりる
{ルビ匿=かくま}われる
月夜に
ひたひたと
寄せる
波
堪えきれず ....
明け方の珈琲にそよ風が舞う。
テラスに小鳥は雄弁で
朝日をがやがや待っている。
やがて昇った太陽に口づけすると光の帯が降り注ぐ。
大きな巡りの中で朝はやって来る。
騒がし ....
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