整髪料
イヤホン
マスク
メガネ
立ち姿
スクロールする指
2人以上なら関係
近くにいると猛烈な勢いで飛び込んでくる
繁華街の広告看板くらい鬱陶しい
テレビのように消せない
情 ....
開けたくて 開けた幕じゃない
それならば せめて終幕くらいは
自分の意志で 自由な意志で
決めたいものだと思うのです
ニュースで飛び込む 有名人の死
その裏で積み重なる 名も無き骸
弔 ....
饅頭みたいにこの地球を真っ二つに割れたら
さぞかし清々するだろうな
真っ二つだから
公平均等に分かれるだろうけど
裂け目辺に乗っかっていたら
溢れて堕ちるだろうし
マグマだって垂れ ....
亡くなってしまったのなら
あのひとのluckをください
血縁、親族、縁者に行き渡ってもまだ余るでしょう
その全部で子どもを守っているなら
仕方がない
けれど
それならなぜ
亡くなって ....
ベランダの端にしゃがみこんでいる影
あれは悪魔
家に入り込む算段を付けている
明け方
人の見当たらない時間に風に揺れる
あれはピレア
鉢から長い茎を伸ばしてそよいでいる
置かれると
....
いつかの境界線に経つ 山門の、拠り所は狭苦しく通り抜ける。
すがらの今日も満月は絆されては吊られ射る。また一段と赤くあたたかく沈み翔る太陽より、艶めかしく毒される紫空に寄っていくつかの物々し ....
九月が 群れをなして飛び去ってゆく
胸には 乾いた音階
湖畔を歩きながら
あのひとと約束した
――次に会うのは オールトの雲あたりで
やわらかな忘却が
夢のふちで微笑んでいる
....
もしかしたらご存知でしたか
人の遺体が棺の中で燃える時 まるで生き返ったみたいに遺体が暴れだすのを
暴れ出すって表現はおかしいかもしれませんね
それは 例えば古い新聞紙に火が付いて燃えだし燃 ....
けさを生誕としたい
何度目かの生誕 と
そしてもちろん 日曜は日曜らしく
整列を して欲しい
(これは
健康です)
味付け海苔には 醤油をさします
自分は
....
しとしとぴっちゃん
しとぴっちゃん
ドピーカンの
真夏日に
カランカランの
真夏日に
何故だか投げる
しとぴっちゃん
平和な水面
飛び越えて
はるかかなたで
....
シッ仔 Q の闇を呑ン蛇(ダ)
【heavy ***‥‥】のように濃厚な、
菜がゐ濡れた夜に厭きると
死は、彼の豚肉を離れて死んだ
彼もまた、濡れた夜を離れて幾℃も寝返りを打ち、
騒がしい鐃 ....
泳ぎ疲れた川魚の
ため息が水面にうかぶとき
十月は訪れる
他愛もない 言葉のくずを散りばめて
だれもいない山道の清水に流してしまおう
季節は傾斜し 黙り始める
そのはざかいに ぼくた ....
今の信号右だった
直進の先には今まで通ったことの無い景色
いいように考えよう
目覚まし時計鳴らなかった
遅れて乗った電車には今まで乗り合わせなかった人達
....
選ばれる事に挑戦するのは苦手
ずっと子供の頃から何にも選ばれなかったから
のど自慢にたとえるならいっつも鐘一つしか貰えない人
鐘一つと鐘二つの計り知れない差異の大きさを悩みになやんでいた青春 ....
頸を傾げ
游ぐ白鳥の
鉤括弧を孵化させる
言葉を寄せれば頬が温もる。そうしていくつもの冬を乗り越えてきた。
正義と正義と欲はきっと同じ意味であり、他人のものであるとは到底言い難い。しか ....
ディスクを挟んで
止めるブレーキ
もちろんABS付き
ディスって口を挟んで
止めるブレーキ
ざんねんABS無し
紐を引き旗を立て
はためく側に歌唱し
紐を引き旗をしまう
模様が好きで
歌も好き
この入れ物も好き
一般に言って人間は
醜く
愚かな存在とされる
しかし本当にそうだろうか
人間は醜くも
美しい存在ではないのか
人間は愚かでも
賢い存在ではないのか
その生命を生きる人間は
なにものに ....
君と見ていた 色褪せた夕暮れの焦燥は
もう戻らないと深く 息を詰めて水に
潜るようだと理解して
それでも繰り返し 夢に見て
胸元に留まり続けた 想像の
背をずっと 撫で続けていた
例えば ....
世界が終わった後の様なゆうぐれに公園で散歩した。
父と母と三人で。
その時、僕には神様の声が聞こえていた。
父の隣で、母とは少し距離をとって歩いた。
本当に世界は終わったのだろ ....
{引用=小乗奈落下り}
薄皮一枚
力ずくの力が萎えた両腕で
無垢な羽ばたきを模索する
庭園の苦行者は薄幸の煌めき
傷口は各々レトリックを備え
投げやりな否定で自らを慈しんだ
最初 ....
私には色々な付属物が
付きすぎていて
もう自分のためだけに
生きるなんてことは出来ない
ただ、死んだ後に
付属物達が
私と共に
朽ち果てるのは
あまりに忍びないので
これからは
そ ....
テレビで
半沢直樹は1992年入社となっている
(小説では1988年だった)
バブル崩壊の年だ
この年まで就職は
売り手市場だった
私はその前年1991年に社会人になったので
ほぼ同 ....
全然、夜にならないから、電気を消して、窓を全部閉めた。
長い間、どこへも行かず、誰とも会わず、この世の端っこの方で、人生が終わるのをじっと待っていた。
僕の人生はまだ始まったばかりだった。
以前 ....
朝が嫌いなんだ。
起きてしまえば僕の負け。
夜よどうか終わらないでと。
あれだけ強く願ったのに。
心と体は繋がってないね。
勝手に支度を始めてる。
勇気を出してまたあそこへ。
見慣れ ....
下手くそ野郎
と、内心思っていても 女は嘘付く
演技するんだよね
女はその体の構造上
男には受け身だからさ
男の気持ちを思いやって、傷付けまいとしてさ
だけどさ
女の気持ちが ....
こるが一番うまか
そう言ってオヤジは
宝焼酎のお湯割りを飲んでいた
焼酎九、お湯一
ほとんど宝なその飲み物を
旨そうに、グビッ、と飲むオヤジの顔は
幸せそのものだった
おれは そ ....
少しまだらで丸見えの、無理に押し付けた白髪の 絵にも言わせぬ哀愁の、
ほら あれはとてもそそるものでしょう。などと言いましても、人それぞれと申します。
これは今もほら、痛くもない腹をえぐ ....
人波に飲まれたら、人塵に流れ着く
首都東京
その四文字に魅入られて最寄りの駅からJR線の電車に乗った
地方に産まれて、地方に育ち、最終学歴は地方だった
卒業すると地元に居場所を失っ ....
季節は秋に変わった
夏の暑さも香りもない
夏を探しても見つからない
何もかもが秋を満喫している
出来ることは振り返ることだけ
暑いが口癖になっていた
冷たい飲み物ばかりを好んだ
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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