優しく髪をなでてくれる右腕が

 ハンドルを握る右腕が

 横断歩道引いてくれる右腕が

 目の前の蜘蛛を掴んで逃がしてあげる右腕が

 ぶら下がれる右腕が
 
 欲しい
 ....
爪がずっとぼこぼこなんだ
前に聞いたことがある
これは不健康な時間の地層なんだって

でも、人差し指のだけ桜貝のようにつるりとしてる
どうしてだろう
人差し指だけは社交的だったのだろうか
 ....
カツサンドを食べて
心臓を強化しようとしたが駄目だった
美味しいんだけどなあ
強化の効果はない
お茶を飲んでしばしの休憩をとると
夢の中でキスをされて
有頂天になっていた
つまり私は寝て ....
深夜、明かりを落としたベッドの横に
弟の友の顔をした妖怪が困り果ててやってきた
助けてくれという彼に
たまごスープを提供し
添い寝した

小声で尋ねる
ねえ、あなたは他人の顔になって生き ....
ああ、ともだちに会いたい
顔を見合わせてバカ笑いして
河原で生牡蠣焼いたりして
ビール飲んで
このやろーとどつき合って
また笑って
夜通し深刻な話をして互いの涙を拭い
抱きしめあって
 ....
器が落ちる

僕はそいつが割れるのを待っている

あなたは花に怯える、華奢できよらかな芯の、その脆さのために泣く
迫る、離れる
あなたは月に戸惑う、深々と白銀が刺ささるのに、心がくらんで目 ....
何となく良い流れが見える
眼を閉じても見えそう

悪い流れは黒々して
重々して気持ちが悪い

良い流れは直ぐに身体に馴染む

ポジティブに過ごしていれば
自分の過ごしやすい世界になる ....
ワクチン接種もなくPCR検査もなく
始まる二学期
子どもたちは今までの感染対策で
大丈夫だろうか
感染力が強まっているのに
大丈夫だろうか
とても心配だ

○「自民党総裁選」
「少し ....
  

あたりはふるえ続けていた。そしてあなたは、手縫いのように丁寧に畳んで、爪がまたよごれていた。この、ことばで。あるいは、そのことばで。どのことばも少ない会話のほとんどが詩であ ....
哲学者と詩人と新宿のホームレス
もしも資質があればなんにでも

応用数学者と宇宙物理学者あるいは
ドビュッシーとツトム・ヤマシタ

こんな問題意識で生き伸びても
脳力もないのに戸惑うだけ ....
重症化する原因を研究し
遺伝子のある部分が共通だった

とか
最近報告された

高齢者では
キラーT細胞が大幅に減っており
また老化したT細胞の数が多い
それらが重症化の原因だ

 ....
なにをしていても時は過ぎてゆく
その道を
歩き続けてゆく

やわらかな蝶が舞う
あかるい春も
逃げられない太陽に
照らされる過酷な夏も
月をみあげて愁う
静かな秋も
希望もみえ ....
行ってほしくない

カプセルを割って記号を盗む
調合の腕もないのに試した
頼りは他になかった
免罪符にもならない
実りは業にくべた

治療痕を掻く
なにかいる気がして

ある朝、 ....

卒塔婆を飾る花は何を思う
墓石の影に折り重なり寄り添う人々
7年前の貴方13年前の貴男だろうか
歳月は姿なく容赦なく降り積もる
人々はもうすっかり汚れてしまって
絢爛に咲き誇る花々は一 ....
君は燃える泣き声
僕を探しているよ
どこで聞いたのか
僕の部屋の周りをうろついてる

誰が考えるのか
どこにもいないものを
探し続けて老いていくなんて
変で愉快なアイデア
”火を ....
一秒一秒
時は真っすぐ進んでいると
信じている毎日

現実にある今は
つねに更新されていると
疑わない毎日

初めて見る場面なのに
使い古されたシーンが
またもいつのまにか ....
白く光る田舎の道を
カンカン鳴り響く踏切越え
海に向かって歩いていた

薫る潮騒、うねる波
空き缶一つ、浜辺に落ちて
わたし独りのたましいが
水平線を覗き込む

 遠く船が落ちていき ....
おぼろ

あさをむかえるぎしき
ひとりの
そして
ふたりの
さんにんの

わたしのしまいかた

うつむかないで

だれにともなく
たぶんいきた
いきた

わた ....
静電気さえとどかないみなそこにデモクラシーとその日暮らしはこない


泥と石のくにのくるわの
火のないねむりの
起源と痕跡

ふと 火山に生まれ 地震で育ち 桃をくわえたカラスはしら ....

開放感

急く

破瓜

大人
私が私である証明
私が私でない証明

私がもし一枚のクレジットカードだったとしても
私が私である証明にはならない
私がもし一枚の保険証であったら
私が私でない証明になるかも知れない

 ....
私は
ぱっくりとひらいた、むきだしの
乾きと血と脂の湿りと
ほぐされることない鋭敏な
線のからまりからなる

触れれば刺し
眼差せば響く
悠久の吐き気
締めつける雨を
食いしばる ....
ぼくは
もう
だめ、
なのです
ほとんど
機能していません
なにもかも、がです
終わっているのです。
なにもかも。

みとめたくなくて
こんな
どうしようもないことを
まいに ....
夜に
道行く人の顔、白く浮き上がり
満月
孤独な魂が、彷徨する
道に沿ってぽつぽつと点灯する黄色い灯り
追いかけて、追いかけて
刹那開かれる永遠に
そっと息継ぐ精霊を みる



 ....
知らなかった
何も知らなかった
貴女は知らなかった
貴男は知らなかった

知らなかった
彼は知らなかった
知らなかった
彼女は何も知らなかった

私は知らなかった
私も知らなかっ ....
失われつつある夏の日差しをむさぼるように
虫はうるさく徘徊し最後の狂いに没頭する
夏の影は次第にゆがみながら背骨を伸ばし
次の季節の形を決めてゆく

夏、それは誰もが少年であり、少女であった ....
おばさんから愛が溢れて
アがこぼれ出たのが
おばアさん

おじさんに愛が沁み込んで
イがにじみ出たのが
おじイさん
日々に少しの余白を

どうか忘れないでいてね

なんにもしない日とか

空ばかり眺めていたりとか

そういう

一見すると無駄のような

切って捨ててしまいそうな

だ ....
綺麗は穢い

穢いは綺麗

赤ちゃんのうんこ、
穢いけど綺麗

お尻を拭く、
ママの手も
穢いけど綺麗

お化粧したお姉さん、
とっても綺麗だけど

塵ひとつない
 ....
嬌声
乱痴気騒ぎ



独り
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
あなたの右腕が欲しい佐白光1*21/8/28 10:33
人差し指の不思議凍湖221/8/28 7:16
カツサンド間村長721/8/28 4:49
訪問者=妖怪凍湖121/8/28 3:06
ああ、ともだちに会いたい421/8/28 2:40
凪目121/8/28 0:01
良い流れ夏川ゆう421/8/27 18:35
少し明かりがzenyam...021/8/27 16:42
じゃこれを文句とするよんじゅう2*21/8/27 7:39
発掘幻想曲梅昆布茶1221/8/27 6:06
感染爆発で吹き飛んだ医療st221/8/27 3:15
夜を生きてゆく秋葉竹321/8/27 2:16
留守番凪目221/8/27 0:29
お彼岸宣井龍人6*21/8/26 23:41
美しいけむり、あたらしい死刑竜門勇気1*21/8/26 22:57
この世界の秘密についてシホ.N121/8/26 20:32
海に向かって歩いていたひだかたけし1021/8/26 20:17
おぼろ RAB(なかほ...221/8/26 18:39
アンペア末下りょう3*21/8/26 13:35
ひとなつヨロシク021/8/26 8:09
私が私である証明こたきひろし321/8/26 7:03
凪目121/8/26 0:05
あなたに草野大悟2321/8/25 23:01
精霊の夜ひだかたけし5*21/8/25 22:49
知らなかったこたきひろし421/8/25 21:54
晩夏山人10*21/8/25 20:28
老いるオイルイオン2*21/8/25 18:15
糊代クーヘン4*21/8/25 14:51
綺麗&穢いatsuch...4*21/8/25 9:34
ヨロシク021/8/25 8:08

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