身の丈に合わない服を着てみて
この引きずっている感じが良いんだよ、と
大人ぶってみせた
わたしたちはもういない
スカートを折って丸めないで
シュシュで留めないで
靴下は真っ白で脹脛の半分く ....
君が物語の勇者だったら
まずはじめに何をしただろうか
氷の剣を手に入れただろうか
花の城を目指しただろうか
何でも良いのだけれど
其処に僕がいないことを
心から感謝する
ずっと ずっ ....
寺の庭の隅にある
竹筒から……石の器へ
滴る水がしずかにあふれている
そよ風が、頬を撫でる
温かな抹茶を、啜る
僕は今 幸せなのかもしれない
女のお尻は男よりも丸い
僕に耐えられぬ、痛みをも知るひとよ
あのなかにはもしや
青い小さな惑星が回っているやもしれぬ
ちいさな
ちいさないのち
ちりはて
遠いみ空を
かけてゆく
)境界線を越えたなら
)きっと合図するからと
)しろくはかなくそう言った
)ちいさないのちにあふれる涙
あめがふり ....
朝早くから
点滅の信号を少年が渡る
いつまでもそれを忘れてしまわないように
いまはまだ赤い朝日に向かい
息を弾ませながら
この街で
一番高い白い建物を見上げて
右手を伸ば ....
抉り取られた枝、から
予告もなく傾いていく
網が からめとる とられない
誰かの手紙が捨てられて
落書きばかりにうんざり
ひさかたの果実にうつつをぬかす
転がる、ひかり、分散、なつのひ ....
フレンドリ
できない
しない
孤立
慣
暗闇ではなく空白
一枚の紙の様にも見えるが
裏表が無い
何も無い
何も無いと云う物が一つだけ有る
光源も無いので影も出来ない
そんな空白に
立体感の無い蝉が張り付いている
みんみん ....
手のひらの
生命線をかき切って
自らを
追いこみ生きる
手のひらを
見れば見るほど
自らの手という
奇妙な気持ち
手のひらを見る
その目を信じて
あるはずのない
....
ある日、暗がりで泣いていた
曇りガラスで
隔てられた向こう側
訂正を繰り返したが
少し強く
抱かれただけ
浴槽は少しせまく
触れたそばから、失っていく
外から
配達人の声がするが ....
罪を、宇宙に、棄てた。
何処へも出て行けなかった
足がすくんでしまって。
反省して
謝罪して
許してもらえたから、
罪を、宇宙に、棄てた。
心で、白い、花が、
....
大学時代の知り合いに
硫酸浴びせかけられるのは
誰だってイヤだ
美空ひばりが塩酸をかけられたのは
超有名人の宿命みたいなもんだが
(松田聖子は舞台上で襲われたな
渚のバルコニー歌ってい ....
さよならが
折り目のない小説みたいに
積み重なっていく
その時はきっと
少しの哀しみで
瞳の色と同じくらい
光を受け取れるから
前を向けるように
全てを忘れるわけじゃない
....
綾瀬はるかには
興味がないので
綾瀬はるかの飛沫を浴びて
コロナ感染はしたくない
これが広瀬すずだと
飛沫を含めた
あらゆる体液を浴びることが出来るなら
コロナ感染ぐらい
屁でもないと ....
頭が痛くって
同じこと経験した、と友達してても
例えば同じ色見てても
頭の中に入って、あなたの眼球と視神経を使わなきゃ
本当に同じ色だった、て安心できない
頭が痛くって、たまに熱が出て、
....
僕たちは妄想を充分に知ってしまった
僕たちは世界中の女性に憧れてしまった
僕たちは愛されない苦痛を知っている
僕たちは自分であることにときどき疲れてしまう
自分の番地を持たない君とは友 ....
そのペンは眠っている、と聞いた。なるほど、ノートの上をなぞっ
てみても、言葉や文字はおろかちょっとした線や円すら描くことが
できない。インクが切れているのか、ペン先がつまっているのか。
文具店や ....
魂化
階段出現
昇り?
降り?
昨日は夏期休暇
映画「ドライブマイカー」を観た
村上春樹の映画化はすべてつまらなく、
佐藤泰志の映画化はすべておもしろいのは、
実になぜなのだろう、と思いながら、
「寝ても覚めても」の監督作 ....
神栖の大会のことはよく覚えてねーよ。
一回戦負けした後、風車見ながら
遊んだ思い出しかねーわ。
あの音、
すごかったよな。
あん時に防波堤の上で撮った写真、
まだフォルダにある?
....
思考が蠢く
蟻塚に居るかのよう
思考は生きて息していて
感覚を楽しませるために!生きている
感覚を楽しませるために!生きている
そして抜け落ち墜落していく
そして抜け落ち墜落していく
....
吊革につかまる
リュックを背負った妄想の列
モノクロフイルムの
買い出し列車
一応に皆、リュックを背負い
何があってもリュックを手放さない
網棚には何も無い
大したものが入ってい ....
暗転
衝撃
うめき声
…独り
なんという
中途半端なコロナ対策だろう
感染が増えたら
緊急事態宣言を行い
減ったら解除して
オリンピックも行い
ロックダウンなどは
考えていません
と
ズルズルもう ....
- Meine Arbeit
私が何をするか、どのように行うかによって、
この人がとても氣分が良くなることを私は知っています
私はこの人を愛していませんが、彼 ....
日の沈んだ夜の
灯りを灯す 瞳
僕の目は映す
波の音のする沖を
新調したてのパスケース
自慢したくて雲に飛び乗る
ギア捌きならお手のもの
なんだか働きバチみたい
脇目も振らず
髪伸びるの早過ぎるね
イメージチェンジついていけない
11時の約束が延 ....
季節を渡ってくる雲を
草原中が抱きとめる
旅人は小銭をはたいてパンと
冷たい目覚めとを買う
天体のまばたきが鱗粉を降らし
舟は岸から離れていく
枝から伸びる実を吸っては
羽ばたいていく光 ....
ひどい気分で目を覚ますと、今日はもう終わっていて
どうしてかわからないまま靴を履き替える
さめた湯を浴びて 窓を開ける
今日はもう終わっていて
かといって明日も始まらず
室外機の唸り ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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