おしまいだよ
ああ、おしまいだ

みなさん
お元気で

さいわいを
祈ります
三角の潔い生き様は
四角には真似出来ない

四角の大らかさは
三角の力の限りではない

円は
楕円に嫉妬し

楕円は
平行四辺形のことが嫌いだ

そんな平行四辺形は
じつは円 ....
自我を削る喜びに耽るよ
返済のあてなどなく未来を借り入れたら
今をしゃぶる甘露
なんだってこう美味しいんだろう
数年で賞味期限の切れる希望はさぁ
いいんだよいいんだよ
その先にのたうち回る ....
誕生日以前のわたし
誕生した瞬間のわたし
誕生した直後のわたし
それから先もわたし
それから先のわたし

死の直前のわたし
死の瞬間のわたし
死の直後のわたし

それから先のわたし ....
暮れる
時のなかで
凍土の冷たさの下に
埋められた思惟を思う
それらの骸の無念を
思わずして時は暮れることはなく
それらの物語の無惨を
録せずして時は回ることはなく
それでも日は沈み
 ....
本をひらいて
目を置いていく
本をとじ
目を釣っていく

なまなか
のまま
仰向けの童話となり
何年かしたら
猫の事務所で
逢瀬となる

そういう菌の夢のような
読書観である ....
この街には
音のない叫びが無数に隠れ
僕の頼りない手に、負えない 

渋谷・道玄坂の夜
場末の路地に
家のない男がふらり…ふらり
独りの娼婦の足音が、通り過ぎ 
酔いどれた僕の足音が、 ....
今年の暦のつれなさよ、
冬休みもうまく取れず、でも今日は、
休みと言うと、大掃除にこき使われるから、
朝から遊びに惚けた。


今年はいい年だったのか、
いい年ではなかったのか、
コロ ....
僕の枕には
「ピエールカルダン」のサインの
入ったタオルがまかれています

未だ現存の
プラズマテレビには
「ピエールカルダンさん逝去」
と映っていました

死因はわすれまし ....
赤塚不二夫のコンプレックスとか

高井研一郎の画風とか

ファルス
コント
喜劇

がきデカ
山上たつひこ



鴨川つばめ
マカロニほうれん荘

 ....
降るね
さみしさ、
むなしさ、
くるしみ、
ねたみ、
いかり、
さげすみ、
あきらめ、
絶望の七色

傘がいるね
濡れるね
濡れるほどに滲むね
そうか
ここが終極の今日
 ....
蕎麦は空を見上げています
蕎麦は一年を振り返ります

良かったこと悪かったこと
価値基準を揺るがしたこと
明日が昨日みたいに思えて
前歩きが後ろ歩きみたいで
立体を平面で解説しながら
 ....
海の見える窓辺に
ちいさな灯火で本を読む

誰もいない部屋は暖かくすこしだけ湿っている
昼間にはここから木枯らしを耐えるしなやかな小枝がみえて

優しくて透明なものだけを感じようとしてみる ....
安心して
砂糖は入っていないから、と鳩がささやく

なのに甘いのはどうしてなんだろう
さがしてみたって見つかりっこない
にごった沼
シュガーレス
脳内で変換された甘さ
日々何かに誰かに ....
遥か遥か
天の高みあたりには死者達の永眠る国があるらしい
子供の頃に大人達がよく言っていた

神だって
仏だって
本気で信じた事は一度もないけれど

代々大人達が伝えてきた言葉には真実 ....
宇宙が爆発し続け
概念が感覚を喰う

人は幻想に飽き足らず
自らの思考に住み
澄み渡る空を臨む

宇宙が爆発し続け
概念が感覚を喰い

やがて、

五感の縛りを解き
人は宇宙 ....
ポイントを
どこかで期待している
たくさんポイントが入ると
過信する
ポイントが入らないと
無視された気になり
時に落ち込む
ポイントを
期待していても
バカバカしい
そんなバカバ ....
東証の平均株価が2万7千円台らしい

例のウイルスの変異種は増殖率が高いらしい

他人の悲哀を感じない人間がいかに多いことか
おだやかすぎる静止画
雲さえ止まってる
コンビニまでならんで歩く
とうに背を越していった娘の中に
小さな娘が見え隠れする
つかまらない鬼ごっこ

今日の空から降ってくる光は
束になって ....
「12月28日のsketch」

トンネルを抜けるとズレた周波数があった。ラジオ深夜便、ラピスラズリの火球は未明の空を横切った。

「ザザ…ザザザ、とある三歳の女の子がお母さんに結婚してとせが ....
{引用=*四行連詩作法(木島始氏による)
1.先行四行詩の第三行目の語か句をとり、その同義語(同義句)か、あるいは反義語(反義句)を自作四行詩の第三行目に入れること。
2.先行四行詩の第四行目の語 ....
故郷
100円の筆ペンが
たった二文字の前で
立ち往生してしまう

故人の記憶も記録になり
それ故のふるさと
気づけばただの穴ぼこだから
書いたところで故郷だけれど
気づかないふりを ....
 
{引用=今夜は天使だけがいる}


 
僕の、何もすることもない意識は部屋の中。壁を見ては、するべきことをなくしていたようだった。感覚することによって得られる、僕の、昔の思い出として。一人でいるのだということを確かめながら、窓の外の景色を、 .... {引用=線を引く
すると
くわわり
へる
ディメンションが{ルビ幻視=みえ}る



駱駝にしょわれ
千里

息の中には
妖精も
居る
妖精の過去も
有る

おき ....
夜 寝床に入ると
眼がさえて眠れなくなる

夜 寝床に入ると
死者が会いにきたりする

夜 寝床に入ると
わたしの魂が体から抜け出して
天井をすり抜けて
死者のいるところへ昇ってしま ....
女子高生から
下着を買い取るとき
その女子高生の容姿と
下着の付着物の量と匂いから
その下着の適正価格を割り出す計算式で
黒いパンティのときに
より誤差なく結果が得られることから
この名 ....
静けさの含み持つ何か 
自らの心落ち着いた時に
期せずしてやって来る何か

過去へ遡行しながら
未来から到来する
未来から到来しながら
過去へ遡行する

胸奥から込み上げ溢れ 溢れ込 ....
          - Gris, le chat

グリですか?

長生きと云う訳ではありません

代々、猫の名前が同じと云うだけの話です

ただしかし

拙宅には猫など居りませ ....
わかいおまえさんはきいたことがないかもしれんが

このよには

だんぼーるや

ぷらすちっくや

きでできた

だいしょうさまざまの

はこだらけの

ひのあたるへやがあっ ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
おしまい道草次郎020/12/31 19:19
図形120/12/31 14:46
甘露甘露トビラ020/12/31 9:01
ここから先は行き止まりこたきひろし420/12/31 6:22
暮れる岡部淳太郎3*20/12/31 0:47
我が読書観道草次郎020/12/31 0:02
Slow Boat服部 剛220/12/30 23:19
年の瀬2020はだいろ020/12/30 21:27
雑記ナンモナイデ...3*20/12/30 20:54
古谷実の命を祝おうTAT4*20/12/30 20:15
晦日トビラ020/12/30 13:30
蕎麦ラプソディーブルース瀬戸...2*20/12/30 13:27
窓辺梅昆布茶1020/12/30 12:53
シュガーレスの沼そらの珊瑚420/12/30 11:51
何かを手に入れたくってこたきひろし420/12/30 7:02
シンカひだかたけし420/12/29 22:28
感度へ道草次郎2*20/12/29 22:10
2020年の掉尾ナンモナイデ...220/12/29 21:01
冬の散歩道そらの珊瑚720/12/29 11:58
ラピスラズリのスケッチ、他道草次郎3*20/12/29 11:57
四行連詩 独吟 <静かに>の巻[group]塔野夏子4*20/12/29 11:37
故郷wc220/12/29 11:02
純夜津煙保存1*20/12/29 5:21
波打つワカメ番田 120/12/29 0:54
加減と彗星道草次郎420/12/29 0:18
夜 天井をすり抜けてこたきひろし520/12/28 23:48
金融工学入門Ⅰ ブラック・ショーツ式花形新次220/12/28 23:10
フルサトひだかたけし520/12/28 21:58
猫のグリ[group]墨晶3*20/12/28 21:46
てんごく[group]2*20/12/28 21:45

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