ママーのスパゲッティに
丸美屋の麻婆豆腐をかけて食べていたら
(思い出の味なんだ。
オカンが昔こうやって作ってくれた。
魂の味なんだ。
未だに ....
ギロリ
ギラリ
キラリ
キラン
キラッ
ウラッ
ウウッ
フウッ
失くすことを恐れ
立ちすくむ臆病者
案山子のように何もせず
ただひたすら
恐れおののき目を閉じる
欲したものは
すぐそこ ....
改札を抜けると 朝
でも 街は昔のことばかり
人は交差点から歩き出す
改札に入る 夜へと
オオカミは
目の前にいる羊を
食らいたかった
飢えていたのだ
一気にかぶりつき
....
その蝉の抜け殻は取り残された
中身は出ていったとき
羽が開ききらないまま乾き
飛べずに地面に落ちて死んで
腐りかけた頃、蟻に運ばれていった
抜け殻は土にいた頃のあやまちを数えなが ....
冷蔵庫のなかに
あなたがいる
夕べの寝顔そのままに
たまに取り出し
話しをしよう
言えなかった
ひとことも
....
縁側で
ぷっと
西瓜の種飛ばし
放物線の先を
追っている
幼い子供が
独り居て
遠い夏の日
夏の午後
その日を生きる
幼子が
風に吹かれて
風に吹かれて
名無しで ....
殺して欲しいと自分に向かって
言った事 何度もある
もちろん実行していないから
今も生きている
死にたいなんて
どんなに思ったって
簡単に実行できる訳ない
それを実行してしま ....
小さな翅音が聞こえたら
私は思い出す
甘い甘い蜜の滴る
至福だったひととき
刃物を研いで道具に話し掛ける
今日一日の計画を諳じる
目覚めるのがいつも遅い私たち
きっと笑われてる
悪 ....
二〇一七年一月一日 「なんちゅうことやろ。」
きょうはコンビニで買ったものしか食べていない。
二〇一七年一月二日 「恩情」
なにが世界を支配しているのだろう。お金だろう ....
三つの錠剤とヴァイオリン・ソナタ、かすれた窓の前で漂っていた、身に着けたシャツの細やかな汚れが、人生を語るみたいに揺れている午後、それは心電図を連想させる、無目的の…指が少し痺れているのは眠り過ぎ ....
{引用=墓地と少女と蝶と}
墓地を巡って柵を越え
黄色い蝶が迷い込んだ
少女の額にそっと
押し当てられる口形
珠になってこぼれて落ちた
奏できれない音色のしみ
{引用=*}
夏の墓 ....
ひとひらの葉を森に隠すように ひとつぶの砂を海辺に隠すように
胸の奥に隠した いつかの傷が
桜の 花びらといっしょに 風に 飛ばされた
春の 並木通り
「わたしは悪くないです、謝りません」
と主張し通す選択肢ならば、
みんなわたしをもっと、
憎んでくれるだろうか
可能な限り印象を悪くしたい
だって
信じ ....
地方の市街にずっと棲んでいてほとんど他所に出ていない。
今は人の移動はご法度。
なんて時代なんだよ。まぁ、移動は若い頃から嫌いで極力自分世界の殻に閉じ籠もってきたから別に気にならないけどさ。
....
廃棄物のコンテナ脇で
カナブンが干からびている。
森は遠く
工場地帯は乾いている。
迷い込んだ旅人を
夏空が灼き、
アスファルトは土中に
逃れる術を阻んだ。
白髪の課長が
芝 ....
鶏もも肉の照り焼きを焦がしてしまった
照りというか焦げですな
完璧でないことを
受け入れなきゃいけない
老いた父母などにまでは手は及ばない
人のこととなるともうどうしようもない
....
脇.
なんだか、また今日は風が強く吹いていますね。(面白い^^)
達観しているというか風来坊というか自然災害指定というか、或いははたまた風の又三郎なのかな?
3.
なんだか、別の日には ....
魂の叫び声なんてあげた事なかった
魂ってなんだかなぁ
って思うくらいだ
市内のイオンは数年前に閉店した
建物は解体されて空き地になったが
以前からあったマクドナルドはそのまま営業続けてい ....
見る影もなく
下垂の一途を
たどっています
この両の房の中にある
喜びと寂寥、
この歳になればそれはもう
....
夜ごと繰り返し
問うてみても
答えは不変
ただひとつ
詮無い問いに
千々乱れ
....
潮騒叶いのイドラを捜して、天上から地の底まで、
いっぽんの途を引いている
どういうわけか、私の歩みは連続した生命を引き起こす。
大小さまざまな色や形を保つ 夢や希望をおいて
ひとつの柩を ....
ある時、墓になった。
直立した墓になった。
絶対的にみられる存在となった。
時折、どこか疲れた人々が墓に殺到する。
みな転ばないように歩いている。
墓前に立ち手を合わせる。
花を飾り、 ....
東京オリンピック2020は
復興五輪でもコロナ克服五輪でもない
競技会場を作るために
復興を後回しにしたら
それは呪われるでしょう
観客は入れなくなった
オリンピック開催のために
....
なにもかもが
私を傷つけるのよ
なにもかもが
私に刃をむけるのよ
こんなに
痛がってるのに
私を刺すのを
やめてくれないのよ
私が
何をされても平気だと
そう思ってるの ....
胸の上に開いた鍵穴を
溶かしても透かしても
きっと涙しか流れない
遠くで咲いている花や
綺麗なものばかり見ていたし
過去の破片で指を切るような
痛みさえ周り道をする
緩いカーブの ....
信じきれやしない
どんな愛も
心揺さぶるよなセリフも
役には立たない
悩みきれやしない
どんな問いも
深くいりくんでくだけ
答えにはならない
you say me
キ ....
日本にたくさんある砂浜
何処も個性的で美しい
どんな想い出も
色褪せていくけれど
消えてなくなることない
自然のスケッチブック
砂浜に色々と書いてしまう
書いても書いても
....
ライカのオールドレンズたちの
狂ったような大幅な値上がりに気をよくし
中古品との相性の悪さを
知っていながら
またしても
バカをやってしまった
もう撮影には興味がなくなっていて ....
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