張り巡らされた枝の投網を
小鳥はすり抜ける

月の形に貼られた和紙が
空の水色を透かし

細い絵筆を並べたような
ポプラの ....
よる
あふれる
かなしい
ゆめだけ



あさ
こぼれる
いとしい
ことばだけ



ひる
みちる
うれしい
ひかりだけ
 不思議な男でね。器量の悪い女に限って声をかけ、関係していくんだが、以降女たちは皆、美しく変貌していく。その果てに女たちは真の伴侶を見つけ、そこで男は速やかに身を引く。しかしその後も女たちともその夫た .... どこまでもながされてゆく果てしない旅だ
おみごとに円満する人生でもないし

きみのいる風景にぼくは入って行けない
俯瞰するわけでもなくぽさっと眺めてる

ぼくはコイン電池のCR2032で動 ....
朝日
寝不足


疲労
老い

溜息
証----------あかしとは
なんて残酷なものだろう

人は人にあかしを求め

人はそのために
命を落とすこともある

自然は
あかしを求めることはないが

人にあかしを与え ....
この街で僕は生きているのだ。今日も寒いけれど。そして、テレビを、僕は、見ていた。僕は、そして、思い描いていた。遠くの街を。しばらくずっと、この街で、何もしていなかったのだということをお茶を飲みながら思 .... 「石か水たまりか」

放物線を描いて水たまりに落ちる小石が起こす波紋が言葉だとしたら、その言葉は石の言葉か、それとも水たまりの言葉か。


「謎」

数年前知らない街で車を運転していて道 ....
机の上に延びる
湯呑みの影が
お地蔵さんの姿に視える、夜

――もしや

目に映る風景の
あちらこちらに宿る
心というものか
 探してみました

 本当に必要なもの

 生きていく上では食べ物

 次のものが浮かびません

 考えていると

 悲しくなり

 寂しくなり

 探してみました 自 ....
気が遠くなる
丸い三角や四角が浮かぶ
この静けさに包まれ
気が遠くなるよ
やがて深く沈んでいくんだ
この静けさに呑み込まれ

静けさの
深淵が奏でる
 全て諦めたとき
静けさが
 ....
「とりさんあのね」


とりさんあのね

ひみつだよ

あたし ひこうききらい

とりさんが すき



「ママだいすき」


ママだいすき

だか ....
すりぬけて飛び込んで来る
子どもたち

なあぼくは
少しふらふら

地平の奥の方
とどろく懐かしい雷のにおい

吹いてもかぜに
転がれない石もある

何かを見失っていたのではな ....
まかり間違って自称詩人が
権力を握ったとき
自称詩とは縁もゆかりもない
ただただ、その日1日を
いつも通りに働き
普通に過ごすことが幸福と考える
大衆の原像は
自称詩に理解を示さない
 ....
豆は洗わない
100均の鍋に卓上コンロ
量も時間も適当
色と音とにおいが頼り
頃合いを見計らって火を停め冷ます
ハンドピックもしない
寝かせたりもせずすぐ粉にひく

私のコーヒーに失敗 ....
正しい恋愛、正しい結婚、そういうものに思いをはせると論理が自壊する豪奢な音が聞こえる。恋愛は規範に先立つもので、結婚は規範を超越するものだ。そんなことをお前とともに語りたかった。この果てのない社会の溶 .... {引用=あなたにとってはつまらないものでも
わたしにとっては宝物なのよ}
二〇一五年三月一日 「へしこ」


 日知庵で、大谷良太くんと飲みながらくっちゃべりしてた。くっちゃべりながら飲んでたのかな。ケルアック、サルトル、カミュの話とかしてた。へしこ、初体験だった。大 ....
大統領、トランプ氏の弾劾裁判の件なのですが

「Amazonミュージックでスーパートランプの
人気楽曲を再生します」

だ、だ、大統領!トランプ氏の件です

「Amazonミュージックで ....
間違いなく
誰一人
物心ついた正確な日時を記憶してるなんて
不可能だ

それ以前に時間の認識と言う
重要な鍵を握らなくてはならないのだから

物心を手にした頃なんて
遥か遠くでかすか ....
蠱惑的な景色への誘いは
喉元を潜る琥珀の液体を凌ぎ
やましさとやさしさ混じりの過去

泡沫という支配も
早鐘を打つ心に増して
とみに私の眼差しを揺する

闇雲に尽くしても
闇雲に求め ....
やってねえよ

オレじゃねえ

本屋で本積み上げてレモンを乗っけてきた?

何の為に?

知らねえよ


やってねえよ

空いっぱいにフランスパンを浮かべた?

どうやっ ....
 御可視屋  Visualizer


 音の様  Touch of Sounds


 黒輪さん  Mr. Kurowa


 込めんと、乱。  Unless filling, W ....
筆まめな方だったと思う。

小学生の頃は毎年手書きの年賀状を、住所を知ってるクラスメイトに送った。
今思えば、下手な字と下手な絵。似たり寄ったりな文面に、100均で買った和柄のフレークシール。
 ....
橋の上をゆく歩幅が
すこしずつずれていく きっと
地軸の歪みが 音符をともなって
溢れだす 太陽の果汁


つるんとした前歯に
舌をふれさせて
たどたどしく呼んだ名と
たゆたいながれ ....
小さく丸く遠い曇が
月よりも明るく輝いている
夜の陽の白
草はまわる


暗い工場
巨大な 機械の足
逃れようとするたびに
増えてゆく階層


ひとつは昇り
 ....
一押しのモヤモヤ
多分、現すに満たない私の表現力は
見る者を選ぶかもしれない


正体を見るにその主は
大は宇宙の様から
小は感情の機微まで

高みから見れば何とはないが
澱んだ眼 ....
鮮やかな轍を残しつつ
決して姿を現さぬもの

底に沈んだ泥団を
清められた手で掬い上げ
透過する心の底
遥か彼方の源頭に
耳鳴り繁く接続する

見えないものと見えるもの
貫き生きる ....
丘の上には公園があり
たくさんの日曜日が植わっている
真っ白な小さな手が花のように開き
その上に我が物顔で日曜日が
乗っている
自転車を押して登らなければいけない
花梨がまだ実を手 ....
昨日から
降ってはときおり止んで
降り続くから
朝か夕か分からなくなる
冬の雨は
うすぼんやり温かい
雪になりそこねた雨に
ずっと昔にも出会ったことがある

時間のあわいのような色の ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
光の春がLucy8*21/1/25 20:30
推移ひだかたけし521/1/25 20:19
Fish & Chips, and Beer墨晶3*21/1/25 19:42
CR2032梅昆布茶921/1/25 10:41
不惑ヨロシク021/1/25 8:02
st321/1/25 7:14
この街と僕番田 321/1/25 1:42
あぶくみたいに湧いてきた謎のものたち道草次郎6*21/1/25 0:11
ひと影服部 剛821/1/24 23:53
探してみました佐白光1*21/1/24 22:15
後もう少しひだかたけし821/1/24 20:26
とりさんあのね[group]道草次郎2*21/1/24 19:56
なんでもないもの121/1/24 19:04
ジェノサイド花形新次021/1/24 17:55
Not sophisticated六九郎2*21/1/24 17:27
授命葉leaf021/1/24 17:15
おまもり津煙保存4*21/1/24 14:40
詩の日めくり 二〇一五年三月一日─三十一日田中宏輔13*21/1/24 14:00
AIジョー花形新次021/1/24 12:25
耳元でポエムが囁きだした頃からこたきひろし521/1/24 6:26
栄光と挫折 ~カタチを変える誘惑に~二宮和樹121/1/24 5:03
供述墨晶5*21/1/24 4:09
小亜空間2*21/1/24 3:35
昔の友人って今はもう他人愛心221/1/24 1:20
たべるすいせい221/1/24 1:11
掌波響震木立 悟121/1/23 22:08
不確定なモヤモヤを、拙く認める二宮和樹221/1/23 20:14
ひだかたけし521/1/23 19:03
同一テーマにおける3つの変奏「てがみ」すいせい321/1/23 17:17
あわいそらの珊瑚9*21/1/23 15:41

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