貴方の影が優しい
正直に生きるしかなかった私を笑っているようで
噛み締めた唇から、消えかかる花の色が滴り落ちる
畦道、脱輪したワゴン
降りて様子を見ている貴方の背中がまだ大きい
無防備に ....
言いようのない気持ちに包まれながら、今を祈っている。
詩人の居場所を唯、探している。
居場所など、水の泡の如く、ないのかもしれない。
しかし泡程度はあるだろう。それで充分だ。
....
愛を囁こうとしている
触れ
感じ
唄う
愛を確かめ合おうとしている
さあ
早く
戸惑わず
....
西の山から
雪雲が湧き立って
雲の中は吹雪である
ひゅうと切断する音声は
麓の家々や人々や冬木立の何らかを切り開く
切り開いてはその間を通り過ぎていく
体も樹幹も枕 ....
夜は虚ろなくらげ模様
太古の姿に後退し
触手で宇宙と交歓する
共感したり反感したり
寄り添ったり離れたり
形象渦巻く意識の中を
ふわふわふわふわ渡ってゆく
(表象意識は鈍くなり
わ ....
京急のね
蒲田、平和島あたり通るころ
富士山が見える時があんのよ
そしたら何でもない車内で
あぁってじんわり沁みてくる
それが沁みてくんの
朝はもう乗ってるだけで
鬱になりそうなと ....
他人の心配なんか
したこともないのに
コロナ感染者の数に大騒ぎするっつうのは
俺なんかは
とんでもないクライシスが
世界を破滅に追い込むことを
逆に期待しているんじゃないかと
思うんだよ ....
がしゃん
家の中に、観葉植物の土をこぼしたら、よごれてしまう
フローリングの板に、チョコレートを砕いたみたいな土が、散らばっている
もしそれが、ほんの少し離れた、壁を挟んでむこう側にある、お ....
マッシュルームポンプ にわかに蔑む
街明かり無し 顔ばかりの雲
できないまばたき 道 思考
お互い張りが独特で 記念を 揺るがす 差が理知的 感情
夏が痛い マイクラ やばい
逆剥け達が 奴さんといた ばばあは言う カラムーチョ
さば 干し 拓郎は死ぬ 猥談と共に
催事の際には ビッグコラージュを見た
映画の影響で 買い物 ....
陽が眩しいなぁ
耳を澄ましても生活音と遠くの車の音
ねぇ、そこで丸まってないで
少しは何かしたら?
あぁそうだな
一之瀬さんもそう言うしな
おもむろに窓を開け
....
ハシ
1膳
タオル
1本
茶碗
1つ
歯ブラシ
2本
皆が出来る事が自分だけできない
頭が悪いから役所の書類も理解できない
もうどうしていいか分からない
君はそう言って一時間泣き通した
ぼくはその間じっと耐えていたけど
これだけは言った
幸せ ....
寺山修司さん申し訳ない
お借りいたしました
振り返ると眩しい過去なんて持ってません
くすんだ色のくす玉がいくつか割れたくらいです
恥の多い過去の道筋でした
太宰治さん少しパクら ....
地震に火山に台風に飢饉
いつでもやられてばかりの我が国日本
そんな中のこんな小さな村じゃ
働けない子は育てられぬよ
みんな明日の食べ物を得るため
狩りをし漁をし田畑を耕す
誰もが働かなけれ ....
1920年代も不安だった。
ハイデガーの哲学に希求した者たちも多くいた。
2020年代、世界は危機である。
でも日本はあいかわらずである。
イスラエルはいち早くワクチン接種している。
日 ....
夜が深まっていく
連絡がつかない、繋がらない
隣室からコツコツと壁を打つ音、間欠的に
遠くの森を手繋ぎ歩いた愛娘は
青春を謳歌しているだろうか、今頃
夜が深まっていく
オレンジジュース ....
鳥はなんでとぶか
この謎をしるものはいない
人がなんでとべないか
これも誰もしらない
仮説を枕にみる夢は
打ち続く杭となり
惑星の地平線を覆い尽くす
繋ぎ止める物語が無ければ
....
哀しみよ
宇宙を席巻せよ
ただ胸の滾りを覚えるままに
哀しみよ
宇宙を席巻するのだ
ただ情熱だけが
お前を自由にする
夢を見たての幼子の
玉のようなつぶらな目
欲を掻き立て煽るのは
めしいた悲しみ負うの者か
打ち捨てられた灯火の
雲の果てなる理想郷
おう、口角を上げ
眦を下げ
想いを約束の地で演じ ....
みんな心の中に鬼をかっている。
あの、鬼たちを殺す、朝日が昇る時、
君の人生はクリアになるだろう。
孤独と満たされることのない情欲に錯乱した中年男性が、
ふと心の闇から軽犯罪を ....
一人旅を覚えたあの日
握り締めた切符の温もり
まだ掌に残っている
初めての出会い
在る筈だった身体の一部のように
再会を喜び、同じ血を通わせた
何処へ行くのも一緒だった
何を見ても、 ....
暇を持て余すとすぐに
ポケットに手を突っ込んで
なにか探してるみたいに焦った顔をする
君ってやつは最悪の人種だ
どうしたんだ
ホコリでも集めて昼飯にするつもりか?
二人でいるときに ....
ワルキューレ、ワルキューレ
僕の打撲跡
痺れていく足首の魚の形
水彩のカーテン
ひどく破れたシャツ
首絞めごっこ、爪食べ遊び
太陽の沈む音
苦くて飲み込めなかった水
記憶を横断 ....
歌声
追憶
HAPPY BIRTHDAY
乾杯
幸福を手にいれたい
しあわせばかり欲しがってどうするのさ
まだわからないのかな
しあわせとふしあわせはセットになってるんだぜ
チケット二枚で一組さ
もちろん
その組み合わせは人 ....
木の生えている公園 でも
ベンチも木であり そして
木が生えていないのは
海の見える この 浜辺だ
筒が机にはある そして
僕自身がいたのは窓の外
公園のような木と
僕と そ ....
だしぬけに
一枚羽根が吹き飛び
鳥は少しバランスを崩した
何喰わぬ顔で引き起こしながら
無限には飛べないことに
今更ながら気づいた
強い北風
空は底抜けの好天
その果てに
まだ見 ....
a nuts head plays music and poem
与えられた奇蹟のなかで互いの不出来を突き合う みながみな見えない軛に支えられて生きるのは テレビジョンの磔刑、そしてイン ....
*
焦点を合わそうとすると
それはするりと逃れる
焦点を外すと
それはにゅっと姿を現す
言い知れぬ予感
異様な雰囲気
永遠の兆候は在るだろうか?
永遠の刻印は響くだろ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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