木枯らし
青空
寒気


一晩で
家をすっぽりと

覆いつくしてしまう
恐ろしい豪雪

豪雪のことを
白い悪魔と呼ぶらしい

悪魔は人と太陽を
欺くため

無垢な白という色をまとい

よくみると
 ....
死んだらさ
じっくりじっくり焼かれてさ
灰になるまで焼かれてさ

本人痛くも痒くもないから
残酷でも
許されるんだろうな

親族一同が集まるなんて滅多にないけどさ
二人一組になってさ ....
安定期に入った君は
おなかに子どもを宿して散歩をする
今日は前から気になっていた
新しい道を歩いてみたの
子どもはきっと変化を好む柔軟な子になるだろう
今日散歩していたら
空き店舗にラ ....
命がある限り苦しむのだけれども。死んでしまえるほどの絶望を抱えたあなたにしか救えない命がある。辛い過去も何もない自分でも。辛い過去を乗り越えた末に選ぼうとする自殺でも。命は繋ぐ事ができる。あなたにしか .... 町並みに森の匂いがした。
公園を三つ。階段を二つ。知っているパン屋の匂い。スーパー。雑貨屋。ともだちの家。
学校を見下ろす長い坂道を下った。
社を通り過ぎて、実家を通り過ぎて、足は、足を、通り過 ....
「風理」

退屈そうに
地球儀をまわしていた
かみさまが
ふとした拍子に
ついたためいき

あたし
地図は読めないんだけど
風図は読めるの

ぼく
地理は苦手だけど
風理は ....
もしもあの時
もうひとつの道を選んでいたら
今の私に出会えただろうか?

道しるべのない道の途中
知らずにすれ違う自分に
どんな声をかけただろうか?

もしも今の私より幸せそうだとした ....
僕は かつて 昔 
新宿の裏通りで 僕は
たぶん ロックのCDを 
店の中で見つめていた


六色の鮮やかなオニギリ型をしていた
マックが そして 並んでいた
ぺぺのテーブルを覚えてい ....
うたいたいうたはない
うたいたいうたはない
うたいたいうたはない
うたいたいうたはない
うたいたいうたはない
うたいたいうたはない
うたいたいうたはない
うたいたいうたはない


 ....
きみは遠い世界の春を抱いて、シャンソンに合わせて身体を揺らせている、昼間は夏のように暖かかったけれど、夜は北極のように凍りついている、電気ストーブよりもいくつもの薪をくべた暖炉が欲しくなる、そんな .... 寒い寒いさむいてる
部屋の中で川が二日降りの雨で濁ってる
おまたせしましたな
バック・トゥ・ザ・ドア
どっちに戻ってる?
日立製のヒーター
しがらみが詰まって燃えなくなる
ソーターの ....
繋いでいたいから
離れて行く
風船に手を伸ばして
掠めた指先と赤い糸
結んだおみくじには
書いていないこと
信じなくて待っている
遅れてごめんといいながら
新春過ぎの春風が吹く
風船 ....
はじけてみないか シルバーポップコーン
はじけて生きよう シルバーポップコーン

安楽死法が施行され
ちょうど三年目
ついにうちのばあちゃんが
安楽死を決めました
あんな体だからいったい ....
クレジットカードが何でその金額を精確に洩れなく銀行口座からお金を
引き落とせるのか、については(むにゃむにゃむにゃ)、説明出来ない。

wi-fiを使ってインターネットに接続して、映像サイトの映 ....
キャンピングカーに乗って
行き当たりばったりの旅。

その街の人々を眺め
その街の人々を感じられる場所に行き
一緒の事をして
一緒の物を食べる。

そんな生活をして
暫くして ま ....
一般的にワクワクするような
チンチンを
ワクチンと呼びますが
美人若奥様に
あなたにとってワクチンとは?
と街頭インタビューを実施したところ
1位が長いチンチン
2位が太いチンチン
3 ....
1.春霞

まだ見ぬ窓は
美しいだけで意味を含まない
詩集のようでした
干からびた紅茶のつじつまが合うころ
存在はただ
うすぼんやりとした夕暮れをむかえ
ときに遠ざけたいほど臭かっ ....
「何が一番楽しかった?」

夕暮れの帰り道で
君が尋ねてくる

「そうだな……
公園からの海がきれいだったし
カフェの中が涼しかった」

「カラオケはどうだったの?」
「あっ! も ....
仕事を終えた電車の中で
ついポケットから取り出すスマホの画面に
誰かからメッセージはないかと、探す

家に着いて
ポストの蓋を開けては
誰かから便りはないかと、探す

忘れた頃に届く
 ....
ゆらゆらと ゆれているのは
あの水平線の曲率だ
タイドプールのうたかただ
存在のあいまあいまのいきつぎと
あるべきように ふるえている
水面で浮かんだ小魚のひれや
銀鱗に細められた ....
ねえ、一番多くころすものってなんだ

戦争?

それは数千万人

疫病?

うーん、それは最大数億人

天変地異?超巨大隕石とか、氷河期とか?

それは最大全人類

じゃあ ....
鉄のゲート
鉄条網
煙突
悪臭

ユダヤ人
行列

灰の道
死の扉
ふたりのいとはどうかせんのように
じりじりとくちてく

あのほしはあおいさかなのめ

いませかいじゅうでなんにんのひとが
かーてんをあけてまどのそとをみただろう

かぜがふく

 ....
遠くから
常に
私の後ろを雷鳴がついてくる
ただ稲光りは私の身に起きているのであった
雨のおとがした

雨がようやくふっている
昔僕は見ていた
喫茶の窓にいた 新宿で
僕の 待ち合わせた
派遣会社の担当者の顔と姿を


同い年だと 彼女から聞かされた
窓の雪の残っていた日に 外を
並んで歩いた時の風景を
ごく薄い光が、土を透過していく。
草原の体が揺れ、水が、根や枝を広げている。

街はなにか約束を結んだ後のように沈黙している。

明るい方角を向くと、線路の北側は水圏。
草原の向こう、渓谷 ....
この服を脱ぎたい
そうしたら
気のいい単語と
すこしの助詞や助動詞たちを連れ
ピクニックにいくんだ

パラソルの下で
サンドイッチを食べる
貝殻を覗いて
蟹を見つけたり
珊瑚や不思 ....
夢の夜空に星々は
巨大に不穏に輝いて
渦巻く星雲が三つ四つ
眩めく明るさに発光し
それぞれの存在を鮮やかに
闇のスクリーンに穿っている

夢の夜空はやがて刹那
一つの艶かしい発光体とな ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
浅春ヨロシク121/2/3 8:07
白い悪魔st221/2/3 7:20
大安吉日の日にこたきひろし421/2/3 5:26
散歩葉leaf121/2/3 5:19
消えてこうとする命へ武下愛2*21/2/3 3:47
Interludeかとり10*21/2/3 2:17
風理、他道草次郎1*21/2/3 1:25
もうひとつ妻咲邦香321/2/3 1:06
新宿のぺぺで番田 121/2/3 0:46
うたいたいうたはない中村 くらげ021/2/3 0:46
サン・トワ・マミーホロウ・シカ...2*21/2/3 0:36
The bottoms for the people at ...竜門勇気2*21/2/3 0:15
あの初恋中村 くらげ021/2/3 0:06
シルバーポップコーン[group]紀ノ川つかさ021/2/2 22:13
知らないこと だらけ浮蜘蛛221/2/2 22:02
14歳の221/2/2 21:39
ワクチン花形新次221/2/2 20:43
春、立つ平井容子721/2/2 19:58
一番の思い出YEWJI 3*21/2/2 18:51
風を待つ服部 剛221/2/2 18:32
ふるえるということ新染因循321/2/2 16:31
よくころすもの黒田康之021/2/2 10:43
収容所ヨロシク021/2/2 8:04
うたmizuno...221/2/2 5:30
雷鳴黒田康之221/2/2 2:04
雨の時制道草次郎4*21/2/2 0:55
新宿の風景番田 221/2/2 0:44
Interludeかとり3*21/2/2 0:00
この服を脱ぎたい道草次郎8*21/2/1 23:16
夢の夜空ひだかたけし521/2/1 20:53

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