塩むすび
味噌汁
糠漬け
梅干し
梅酒
よく働き
よく笑う
梅酒
梅干し
糠漬け
味噌汁
塩むすび
きみが夢をみているあいだ
僕は街中のあかりを消してまわる
きみがジェラートを食べているあいだ
僕は南のほうから暖かい風をつれてくる
きみが泣いて泣いて濡れているあいだ
僕はあたらしいハン ....
○「野の花」
田んぼ道に
野の花が
美しく咲いている
花屋の花にも負けない美しさで咲いている
ものの美しさは値段ではない
○「無知」
僕は中学生の頃までは
「仲秋の名月」というのは ....
さよならと言ったら
キミとボクはどんな顔をしているかな?
もし泣いていたら
またねにしよう
もし笑っていたら
振り返らずに歩こう
呼んでいるよ
僕を
君を
彼を
彼女を
呼んでいるよ
天の川銀河の彼方から
僕を
君を
何を語っているのかは分からない
しかし呼んでいることだけは分かる
強烈な光源だともいえ ....
初出『パーシー・アカデミー』誌 1963年 12月号
クウォーター・パークの酒場でめずらしく呑んでいた
かれは室でしか呑まない男だった
もう若くない顔で時折
笑うそぶりを見 ....
私に相応しいのは「節制」のカードだと思ってた
とおい昔に
愛した人が二人いる
一人は
遠く離れて住む人で
初めて愛した人だった
寂しい人だった
側にいられない私は
「誰でも ....
旅行の思い出もそこそこに
レシートを 見返したりする時
そこで食べたりしたもののことを
目に 僕は思いうかべる
雲を捉えた大きな主翼と
下にあった 海
上にある雲
モニターの無 ....
いち年、待ったが、助けは来ない
日に三度、出血している。
かさぶたを剥がす神経の海に、日々の挨拶を忘れない
肋骨の外傷は 自然 治癒 に 任せる
レントゲン で X線 の ....
自称詩人の目玉を
千枚通しでくり抜いて
瓶詰めにしてやろう
闇の中の自称詩人が
どんな自称詩を放つのか
つまらなかったら
指の爪を一本ずつ
引っ剥がしてやろう
それでもつまらなかったら ....
琥珀の水に溶かされ
明日も荒野を独り行く
この肝臓は悲鳴をあげない
今夜も静かに刃を研ぎながら
明日を切り裂く夢をみる
自称詩人臭がプンプンする
此処にも自称詩人がいるのか?
自分が自称詩人であることに
気付いていない輩が
耳の後ろからでる
自称詩人臭のケアを怠っているのだ
自称詩を書くことに
何の意味が ....
まだまだ若いと人はいう
まだまだ若いと人はいうけれど
「生活」に押しこめられて
何もたのしいことがない
詩を詠むことしか
ほんとうの自分を語ること以外
晴れ晴れとすることがない
....
既視感のある風景だ
どこか懐かしさだって感じて
あの青い山や
白い雲だって
いつか脳内に集めたものだ
そこでこのくさはらに
ひゅうと風吹く
今私は孤独ではない
妻がいるから孤独 ....
睡眠薬に
頓服を服したのに眠れない
眠れないと考えることが
ますます眠れなくない原因ゆえ
私はポッカリ
電灯を点け
胃に
迫りくる、突き上げる情感を
しかと認めて
あとは流すばかりで ....
純潔な果実を切り刻んだ果肉から
きみのエッセンスがほとばしる
酸く 苦く…
特効薬のガムシロップを多めに入れて
ソーダ水をかき回せたら
特製のレモンスカッシュの出来上がり
ぼくは何 ....
女は役割に疲れ果て
横たわり目を瞑った
瞼の裏
いつか失くした鯨のオルゴールが
雲型のメロディを吹きながら
子供の頃の記憶を雲に映し出し
女は少女に戻り鯨に呑まれる
やがてメロディが ....
さはやかな気の揺らぎに深緑の匂いの混じり
空遠く奥まる雲の集積が吹き流されてゆく
宙から天へ、天から地へ
貫入し続ける力の
たゆまぬ時の破壊、
灼熱の季節を衰微させ
....
どこへでも行ける頭と体と足と地図があるのに
どれだけ地図を見ても
どれほど歩き続けても
行きたい場所へたどり着けない
私の行きたい場所
私は想い出に行きたい
そこで売られているのは、
『あわいデブリ』
現実とは逃げられないものたちで。
・風船が逆行するように うんこはかわいい?
・温もりを届ける土壌のPHまでケチつけそうだね
・鋭い稜線に祖 ....
野分立つバニーガールは笑い泣く
くっせぬこころ とどかぬ気持ち
*
生きていくことって大変なんだ
AIのinkweaverさんはどう思う
この句と問 ....
パサパサの餌をたべて
噛み砕けども詩にはならず
烏輪の光を受ける郷も今宵、雲裏から出ぬ草はらで
落ちてるひらがなを拾いあつめて
ぴん とお耳を立ててみる
お祭りの夜に
名前を落とした
人混みの中だった
大きな大人にぶつかって
うっかりと
落としてしまった
心細く泣きながら探した
やっと見つけ出して
元の所にはめてみたけれど
そ ....
○「サポート詐欺」
インターネット閲覧中に
いきなり大きな「警告音!」
思わずまた大地震かあ!と思った
画面をよく見ると
「個人情報がどんどん流出しています
すぐに下記に電話してください」 ....
ゆうやけこやけ。また明日。寂しい風が吹いて、また明日。
母さん。どうしてあのときブランコなんかに乗っていた?人目もまったく気にせずに。ブランコゆっくり漕ぎながら。まるで子供のような眼差しで――。あの ....
つま先ゆび先どこへ向いてる
意識しないとボールは
レーンを外れてしまうよ
いつもしっかり定まらない
僕の先っぽ
ガターの奥へボールが消える
ピンはきりりと立ったまま
リベンジボー ....
しずかさに
吹き付けて来る
風の響きに
木の葉の群れ
呼応し揺れ動き
しゃらしゃら
響き発しながら
波動の生命の群れ鳴り躍り
ひっそりひそむにほひ
トクントクン
....
越えてはいけない線の先の方がずっと生き易い世界だった、厳しさが両手を広げて迎え入れてくれた、妥協なんか存在しない世界、それこそが俺の求めるものだった、たった一人でその日の最良を目指して躍起になる、 ....
幼なじみといっしょにいた時間は
結婚相手と付き合っていた時より
長かったのに ね
何年ぶりかの同窓会で
大工のせがれは燻製のさかなを齧って
濃いめのバーボンを飲みながら
不二家のぺこち ....
欲しいもの
必要なもの
大切なもの
嬉しいもの
悲しいもの
あなたのそれを知りたいわ
私のそれは
いつも笑わせてくれるあなたです
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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