冬のへその緒が春に巻きついて夏が死産した。父からの電話はそんな内容だった、ぼくは耳を疑った、それはミミが何かを画策したからに違いないと、ミミは実家の隣に住んでいる島崎さんちで飼われている九官鳥の名前だ ....
私たちは過去に梅雨晴れの菜の花をふつりと亡くしている
重ねられたむしろ、奥座敷には、立ち返れば
少女 ひとつ、気配すら ままならない
4つかぞえるうちに 喉が鳴る。心臓が弱いらしく、ひとり死 ....
総理!
これ以上のチン上げは
もう無理です
若い人たちに要請してください
ED夫より
花は咲くのだろうか
この寒空の下
風に吹き付けられて
身を震わせているくせに
光を浴びて
水を浴びて
いつの日か
緑を輝かせて
その花弁を大きく開くことが
あるというのか
夢物語は ....
同じ傘の中で
違う答えを出しても
ここは世界一
小さな屋根だから
身を寄せ合って
雨が止むのを待つ
ジーンズの色が
移るように
君の心を
少しでも似たような
青で撫でたくなる
....
眼が見ることのできる前に、
涙することをやめなければならない。
耳が聞くことのできる前に、
感じることをやめなければならない。*
僕たちはいつも
入り口の前で立ち止まる
様々な ....
扉
壁のむこうにある見えないない営み
空の扉をわたる風のうた
きれいに畳まれた銀紙をひらく
こまかい砂の列や
水にうかべた諦めが
夜に、ある想像をゆるす
月だけ敬えば、他にするこ ....
空想で猫を飼う、名前はチグリス
名前を呼ぶと尻尾をぴぃんと立てて走ってくる、空想なのでチグリスは排泄行為をしない、猫砂もチュールも要らない、今夜は冷えるから一緒に寝ようと言えば、チグリスは尻尾を立て ....
*
たとえばあのひとが、
ひとにならず、
辞そのもので
あったなら、
花のために悼む 星が乱反射する路地裏で あのひとの詩を見かけた、年号のない日付 あまりにもおれは ....
「泉田国会議員が新潟の有力な県会議員から裏金を2,3千万円要求された」というようなことが今テレビで盛んに放送されている
僕はこれを見て一つ大きな疑問を抱いた
悪いのは、
泉田国会議員か有力県会議 ....
いのちのゆくえわからない
どこから来たかもわからない
今ここに在るのもわからない
わかるのは
わからないということね
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、 ....
生命の接続は永遠に緩やかに
僕らの日常は神経症的な仕事ばっかりで
いつかの森にかえりたかったとしても
その森じたいが無かったりするんだ
僕らの無力さは充分発揮されて原子力がときに
地 ....
腹いせに、氷のような山を登る昇る。
あと一歩というところで
八つ裂きにしても飽き足らないほどの、
ここは聖なる場所、ここは宇宙の中心
人類が残した足跡と言われる
立ち腐れたバンガローに
....
1)
別にグレてるわけじゃないし特に優等生でもなかった、どーにもならないこともあるし理不尽なこともあって親や先生にうんぬんかんぬん、ぼくはそれらでドロップアウトする気などさらさらないし、ただ面白いも ....
地域で防護柵を立てようという話し合いがあった
このまま放置していたら
米を作ってくれる農家がいなくなるということだ
作業には地権者か小作人のどちらかが
3日間出ることが決まった
どちらか出な ....
余った包皮を
上野クリニックから
入手したら
先ずチンカス等の汚れを
十分に取り除いて
熱湯で二時間茹でます
その際灰汁が大量に出ますので
しっかりと取ります
茹で上がったら少し
透 ....
よろこんだり かなしんだり
する心を うまく持ちはこべなくて
まがり角ごと 転びそう
ふさぎ切れない 穴からのがれ
小枝のひとつ ゆびさきに
ふれるたび はなせない
夜がきた またくる ....
海はにびいろ
雨の匂い
忘却された団欒が
遠い漁り火に
燃えている
降り始める雨
降り始める雨
にびいろを打ち
にびいろに渦巻き
(今頃何処かの街角で
産まれ落ちる子の ....
私の小鬼
笑う 笑う
ふふふ あはは
悲しいね
ありがとうさま
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
ひとつの旅の終わりは
また始まる旅の通過点であり
希望の出発でもあるんだ
ただ哀しみを見つめるだけではなく
次の時代の始まりでもある
終わりと始まりを続けていく
ただそれだけだ
私には希 ....
変則螺鈿スモール・トーク、
に、
蓑代わりポリを使って雨凌ぎ小気味よき哉土人の羽振り、
Ramifyされゅけた、
母星の天地に命性を浸す7年は潤ってゐた、
( ジョー・ブスケに ....
一面銀になびく草の原を
未明の馬が駆けてゆく
どこからどこへ駆けてゆくのか
ほこらかな そして不思議にしずかな躍動で
一面銀になびく草の原を
駆けてゆく未明の馬は
そうだ きっと
....
お詫びだー
お詫びはどうしたー
本来なら菓子折りを持って
詫びに来ねばならぬところ
もちろん誰も来ない
いいんです
そんなとき
菩薩の心に
なることなんです
人の限界を知る
....
窮屈な革靴と黒い靴下を僕は脱ぎ捨てる。白い砂浜で白い素足になる欠勤。満ち溢れた創造性の海。喜ばしい陽の光と爽やかな風を肌いっぱいに浴びて、白い鴎の方向性。ワタシは白いワンピースを着た少女となって、平日 ....
みなみ風を意識して
あなたのいない
空は高いですか
若いころの才能は
ライバルをつぶす
ことでしたか
年老いた権力者は
弱い者いじめが
好きでしたか
本当にいる暗 ....
行くあても無く歩行する
真っ青な夜に靡く草原を
やがて月の照る浜辺に出る
遠く漁り火が燃えていて
忘却された団欒のようだ
月光がつくる海の道が伸び
僕は何処までも歩いていく
忘れたら
新たに思う
生と死を
つなぐたましい
雨のしずけさ
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
どこへ行くの
ここ以外に
私のいない
未来で
おはよう
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
痛みというものが こわくないから
なぜ泣くのかも 分らない
ひとりだって 平気です
身体よりも はやこころ砕け
足あとだけは 感じているのか
文字に見えない けれどはっきりと
ことばだ ....
爪を立ててから、いくばくものこさずに 林を抜ける
台所の靴下にりんごが3こ並べている
生まれる前に焼いて捨てた手紙がある
きみのまえに あるはずだった。mother
赤い尾ひれがや ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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