静けさ 揺れる
春の雨、
光の空から
降り注ぎ

宇宙を回遊する言ノ葉たち
凝集しては時を刻み
思考の流れをこの界へ
屈曲しながら艶やかに
在る物、在る物、造形する

静けさ 奥 ....
他人がお前に関して言ったり書いたりしたこと
それを通して自分を知ろうとするお前
そこに最大の過ちがある
自分で書いたことをもって自分を知ろうとせよ
自分は外部に存在するのではないことを忘れるな ....
雨粒がポタリポタリと落ちるのを
ショッピングモールの四階の暗い駐車場で
一緒に見ていた
やわらかい君の太ももはあたたかかった
じっと雨粒を見つめているその長めの睫毛は
ぼくにとてもよく似てい ....
生きてるってサイコーなんですかね?

まだ生まれたばかりの赤ちゃんに
その耳元で囁いたって
泣き出すだけです だけですよね
 この世界に産まれてこれてサイコーかい?
聞いてもちんぷんかんぷ ....
あの日
君と別れて仕込んだ
涙のしずく

断ち切れない
未練の想いで

気づいたら
10年物の琥珀色


ブランデーグラスのなかで
香りたつ

今も
変わりはしない君への ....
 雨が降り続きます。それは決して晴れない雨です。なぜなら、雨は心のなかに降っているのだから。昨日はバス停でバスを待つ傍ら、ああ、この人はきっと割り込んでくる。と、いう人がいました。案の定、彼はわたしの ....  彼女が問うそのやわらかな言葉にわたしはと惑う。

 その刹那、その物腰、その唇の動き。私の目からは隠されている、それらの上に──彼女は、とても重い。母よ、すべての者の母よ、すべてを失くしたあなた ....
ちいさく溝を掘って
きのうまで咲いていた黄色い花を埋葬する

名前を考えているうちに
いつのまにか旅立ってしまった
知らないうちに
抜け殻みたいに影だけが残った
通り抜けていったものは
 ....
高木ブーに
ブタのコスプレをさせて
ブーブー言わせようと
計画したが
容姿をあげつらうのは
良くないと識者から
批判の声が多数上がったため
断念し、謝罪した

高木ブーは騒動に対し
 ....
長い夢に落ちて 浮かび上がった地図は
ただの思い上がりだった 苦し紛れのなんとやらで
死に物狂いの人でも死ぬわけじゃない
そりゃなかには死んでしまう人もいるのだろうけど

赤く黒く滲んだ傷跡 ....
未来には当然明日も含まれている
世界が果たしていつ終末をむかえるか
予言は幾つも聞いて来たけど
今のところどれも外れてる

なのにさ
自ら命を縮めるなんて
バカバカしい

どんなにほ ....
また今日も朝が来て雀がなく
チュンチュンとなく
ありふれた朝
こんな朝も永遠とは続かない
何億年かしたら
たぶんすっかり様変わりして
地球は住めなくなる
その時はまあ
新しい雀が
 ....
何かわからないけど
忘れものがあるような

遠い過去に
引っ張られているような
感覚が消えていない

どんな忘れものなのか
よくわからない

何かあるのはわかるけれど
その何かが ....
昨日の夢は

ふるい時間の
においがして

いたるところに

ふるい時間が
しみ込んでいた


やさしく迎えてくれた
さびれた建物の部屋のなか

机の上に
ポツンと置かれ ....
午後、僕は一人でぼやけた通りを見ていた。そしてなかった、なにも、僕のたった一つの一日に。昔聞いたことのあるかのような車の音だけが響かさせられている。僕であるということを生きていたのは、僕だ。思い出の何 .... 外は激しい雨と風の夜に
アパートの部屋の中はいつも通りの 私 一人でした。
殺風景な部屋の中には
ピンク色の電話機が畳の上に置いてあります。
殺風景な部屋の中に黒い電話機ではあまりにさびしいと ....
10月だったか11月だったかの暖かい日に広い収納と駅前らしからぬ静けさにここにしようとあなたは言って笑ったんだっけね
でもその後で気温は壊れたリモコンみたいにバカになって静かさに強風の音ばかりが響い ....
雪見障子からの陽は記憶している

あばら家の

たじまはるの中庭には

ミドリガメと田螺と湿っぽいツワブキ

があった

近所の原っぱでは

よく

空がひっくり返っ ....
更けゆく夜はひたすらに
孤独の深い陰影を
白けた顔して曝け出し
薄い涙がつと流れる
薄倖の人、天破り
漆黒の闇に降下する

幼い記憶の光景が
眼前に広がり来たるまで
ひたすら遡行し孤 ....
確かに人生に意味なんか無いかも知れない
こんなちっぽけな命
こんなちっぽけな人生
しかし人生に意味を与える事はできる
希望に生き
希望を他の人と分けあえる
楽しみを見つけ
楽しみを他の人 ....
素直さは美徳だろうか?

ねじれる事は本当に
悪徳か?

ちょっと世界を見てみよう

川はねじれて蛇行しているし

上空の気流も
蛇行して流れているよ

それに
ねじれた螺旋 ....


硬貨
回る



希望

期待

2つの未来
どこからも遠い、ここへ
千々の風に吹かれてたつあなた
雲のようにおおくの面影をうつす
あなたへと伸ばされる
わたしの影、暴きたてられた白き砂、
ああ今ここに在らざるひとよ

空はぽっ ....
二〇一五年十一月一日 「海に戻る。」


 ぼくはまだ体験したことがないのだけれど、おそろしい体験だと思うことがある。自分がどの時間にも存在せず、どの場所にも存在せず、どの出来事とも関わりがない ....
渋谷駅地下数百メートルから横浜まで。

ラジオも聞かず音楽もかけずニュースも開かず、ずらりと並んだ後頭部と、その奥に映る半透明な自分と流れる景色を眺めながら、浮かんでくる言葉とその意味を考える。
 ....
*

まず、赤いフタの大きなアルミ鍋に七分目まで水を入れ、中火と強火の間ぐらいの火加減で湯を沸かす。五分ほどすると、プツプツした細かい気泡が上昇し始め、水の表面が微かなプルプルに満たされるようにな ....
unfinished business.
わたしたちにはやりたりないことがいつでもあって、
それを、
閻魔大王が見守っている。

閻魔大王などと、たいそうなことを言ったものだと、
無限の興 ....
冬の雨が何よりも嫌い。
言葉など出て来ない。ただ、ひたすらしのつく雨。
雨の音に目覚め、雨の音に眠る。
わたしは自動人形のようで、「叫び」というものをこらえている。

人の生きることの苦痛に ....
真新しいものの
誘惑に
戸惑っている間に
いつのまにか
すぎさられてしまうもの
春とはそういう事象
新しいノートや鉛筆が
揃えたくなる
鉛筆削りにたまってゆく
削りくずの香る ....
きみのおでこはとがっている、おやすみというたびに、やだやだされて、それはちょうど夏の虫だったから、かけちがえたボタンが、蝉のようにぽっくり病だ、ぼくはきみを目覚まし時計とまちがえていた。
縞模様 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
春歓ひだかたけし521/3/21 12:49
鏡に向けての檄文六九郎2*21/3/21 9:54
笑顔道草次郎10*21/3/21 8:41
生きてるってサイコーなんですかねこたきひろし221/3/21 8:39
琥珀色の涙st321/3/21 5:48
夢の迷い路朧月夜3*21/3/20 22:26
忘却の河2*21/3/20 22:23
未詩・ちいさな弔意橘あまね721/3/20 22:13
高木ブー花形新次021/3/20 21:01
長い夢に落ちて余韻121/3/20 17:55
未来にはこたきひろし121/3/20 8:05
エントロピーなんて屁道草次郎4*21/3/20 7:01
忘れもの夏川ゆう321/3/20 5:50
セピア色の約束st521/3/20 3:57
何の変哲もない風景番田 121/3/20 1:33
あぶない橋の向こうにはこたきひろし321/3/20 0:01
something【New!】ブルーベリー221/3/19 23:37
透明なブルーと荒野道草次郎2*21/3/19 20:50
孤独の檻ひだかたけし1221/3/19 19:16
喜び渡辺亘321/3/19 15:52
ねじれて行こう !st621/3/19 8:54
分岐ヨロシク121/3/19 8:05
くちづけ新染因循621/3/19 2:23
詩の日めくり 二〇一五年十一月一日─三十一日田中宏輔15+*21/3/19 1:32
渋谷駅から横浜まで、あるいは横浜駅から渋谷まで福原冠421/3/19 0:53
スパゲティのための試論道草次郎6*21/3/18 22:09
sonnet朧月夜1*21/3/18 22:04
3*21/3/18 22:03
春心地ナンモナイデ...5*21/3/18 20:43
くそみたいな世界でお茶を濁す的なちょっとしたかきなおしよんじゅう1*21/3/18 20:38

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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