「耳」

音楽の
靴裏には
かなしみの泥
音楽には
色彩があり
いろはない
雪がまう
いろがほしい


「早計」

この詩は
誰かを嫌な気分にさせることだろう
その事 ....
白く光る田舎の道を
カンカン鳴り響く踏切越えて
海に向かって歩いていた

薫る潮騒、うねる波
空き缶一つ、浜辺に落ちて
わたし独りのたましいが
水平線を覗き込む

 遠く船が落ちてい ....
遠い遠い場所
過去とも未来ともつかない時
銀のロケットは宇宙を渡った
ゆく先々には
驚くべき光景の数々があった
じつに多彩な星の世界が
めくるめくように展開していった
銀のロケットは
 ....
夕暮れは、いつも隣に座ってた

河川敷の土手に、いつも僕と座ってた

何を話すでもなかった

ただ何となく、二人で座ってた

夕暮れは、いつも時間になると帰ってった

泥だらけ ....
また一夜が明け
光溢れる一日が来たよ
風はそっと穏やかだし
空はぼうと水色だし
街は花の香に包まれて
実に飄々と軽やかに
ステップ踏んで春は行く
おれはのそっと鬱だけれど
六十一回目の ....
立姿
後姿
艶姿

化姿
Tシャツと半ズボンが
歩道をあるく

ピンクのワンピースも
一緒にあるく

とっても楽しそうだ

だっていつも
汗をつけられたり
コーヒーをこぼされたり

いやな人間から
 ....
遠い日の転んだ時に見上げた空
また会えたね
昨日までの口紅が折れて
金床雲の灰色、少し分けて欲しいけど
ああ、元々はあなたの敗北感?
先割れスプーンの哀しさみたいに
何処まで行ってもスプー ....
そして夢を見ていた
窓は夜
立ちつくしていたのだ
僕のいた 広場に


街で 海の光を
浴びせかけられていた 夜の光を
でも アスファルトの上を
歩いていた 僕は
大人になった気がしない
かと言って
子供でもない
何だかよくわからない
思い出せない
昔のことが
ほとんど思い出せない
思い出せないなら
なんで生きてるんだろう
思い出せないのに
 ....
夜は味気なく
だが
絶対的に


おれの残り時間を
砂時計の
ように
くっきりと表示する
嘘だろ
マジか
勘弁しろよ


詩を
書くときに
たとえばそれが
誰 ....
あのひとは

無言でオレを叱る

ホットドッグの最高に美味い喰い方を教えてくれた

オレが勝手に兄のように思っているひとだ

オレには、大嫌いな口うるさい姉しかいないが

あんなバ ....
もうすっかり春になりましたね
今日は風が強いです
咲いたばかりの桜の花が
ゆらゆら大きく揺らいでいます

 ■□

私は街を周回していた
人波物凄い雑踏だった
(流れに乗り遅れたら、 ....
卵から孵った雛が、初めて見た太陽を母親と思い込むように、俺はあなたを好きになった。

中学二年の春、勝ち気な瞳をしたショートカットの女の子に出会いました。「サヨナラ」、その子と初めて交わした言葉で ....
何よりも私の本質は詩人
ただ空が青いというだけで
謳わずにはいられない
ただ華が咲いているというだけで
謳わずにはいられない
何よりも私の本質は詩人
哀しい時は哀しいと
嬉しい時は嬉しい ....
夜明け前に目が覚めてひとり
時間の狭間に取り残されたような気がする
眠りの妖精は去り
愛と憎しみと天使のことを考える
日が昇るまでの時間をもて余して

暗いうちから起き出し
働き者のふり ....
踏ん張る
食いしばる

睨む
抗う

ギリギリ
僕は空を見ているのだ
遠くの山の でも
感覚からは遠い夜に
僕の 感覚自体としての


でも遠くに光る街灯は
暗がりの中に存在するものだ
朝 地上を見下ろしたときに 航空機の上から
 ....
氷上に跳ねるけもの えものを見つけたとして
 すれ違う私を知らず 私は呼ぶことはない
自然の中のすれ違いで私はまた今日をいきていく
 知っている 夜が明けたことをただつれて
 丸い顔

 優しそうで

 素直そうで

 安心できる笑顔

 丸いボール

 たのしい遊び相手

 こちらの意思を伝えると

 素直に答えてくれる

 ラグビー ....
どこか金属的なノイズ、揺れる路上のリズムと、スニーカーのゴム底のスクラッチ、腕時計の文字盤をスルーして時は過ぎていく、流れ去るもののすべてのことを俺は知っている―とどまるものに比べても、ずっと―狂 .... ここは

いや

ココも

遺跡なんだヨって

たくさんの詩が

歌っている

世界には

あんまり多くの発表会がある

けれども

孤独はいっこう

うまりそ ....
詩集を出したばかりの頃
卒業後初めての同窓会があった

みんなそれぞれの世界で活躍していて
「詩集を上梓しました」と宣伝すべき立場と
疎ましく思われる現実とに混乱した

高1で同じクラス ....
一雨毎に深まりゆく
この春日に佇んで
私は浅く息を継ぐ
虚脱の朝に不安な昼に
剥ぎ取られてしまった色を探し

  *

記憶の奥の入学式
通り過ぎてく畑の野草
お母様と手を繋ぎ
 ....
 降っているけど

 どうせあなたは

 雨粒のあいだを通り抜けて

 両手鍋を抱えて来るのでしょう

 ええ、いつだってあなたは

「最高のカレーができた」と云って

 坂道 ....
最近は


朝の寒さが和らいできて



冬がすっかり死んで春が来たなと





そう思う






死んだという荒いワード ....
感情が死んでいく

論理の下に埋もれて
死んでいく

ニュースは私を否定した

その論理は
私は排除すべきものであると
私は許されないものであると
私を否定した

いつか私が死 ....
三日月の鍵爪を栞 微炭酸の蜜を拵える タイピングの錯覚
読みかけの本に溜息。少し癖のある彩を抑えた 薬指の小股まで
柔らかで蒼い壁面。舐めるように徘徊するもの

むしろ 虚ろ岩礁は 凪いだ海を ....
{引用=恋}
掌にそっと包んだ蜘蛛に咬まれて
上気した頬――金の産毛の草原へ
わたしは微睡みを傾けた
卒塔婆に書かれた詩のように
高く傾いだ空の下で

訪れては去って行く
たった一つの ....
「星くず」

しんだらみんな
星くずさ
だからそんなに
泣かないで



「雨」

いま
雨の音を聴いている
雨を書くとは何だろう
雨のもたらす心象(イメージ)を表現したい ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
ついーと小詩集6道草次郎421/3/23 21:10
海に向かって歩いていたひだかたけし1021/3/23 20:24
銀のロケット[group]道草次郎8*21/3/23 18:43
夕暮れは、いつもクーヘン13*21/3/23 14:27
うっとり鬱でひだかたけし13*21/3/23 13:56
姿ヨロシク121/3/23 7:59
歩道をあるくファッションst521/3/23 6:41
黙秘権妻咲邦香3*21/3/23 2:22
今日の雲番田 221/3/23 0:35
悔やみ方が分からない道草次郎3*21/3/22 23:39
理由などなく、欲望だけがある。ホロウ・シカ...5*21/3/22 23:27
港町墨晶2*21/3/22 20:28
春夢ひだかたけし821/3/22 19:23
刷り込み~緑色に輝く透明な空の彼方に・・・草野大悟2421/3/22 11:24
渡辺亘021/3/22 9:20
うすのろな生活無限上昇のカ...421/3/22 9:08
負荷ヨロシク021/3/22 7:56
空と感覚番田 221/3/22 0:58
_雨へのダブリ...221/3/22 0:48
丸い物佐白光021/3/22 0:48
いつだってわずかなものを求めて街を彷徨っているホロウ・シカ...1*21/3/21 21:57
生きてあり道草次郎321/3/21 21:29
同窓鵜飼千代子15*21/3/21 21:20
放擲されたこの夜にひだかたけし821/3/21 19:31
白米墨晶5*21/3/21 19:23
幸せな人生 正解の人生TAT2*21/3/21 19:22
感情の死刑宣告TwoRiv...8*21/3/21 17:34
インスタントメッセージあらい221/3/21 13:55
気化の誘惑ただのみきや4*21/3/21 13:49
ついーと小詩集5道草次郎7*21/3/21 12:54

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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