イチゴ色のゼリーにのせられるわたしの人生
微睡みの匙は脆く
ひと掬いもできないで夢が終る

せめてクリームで飾れば良かったわと
言う
母や 姉や 叔母が
女という呪いを無自覚に吐き散 ....
風は凪ぎ
コンビニの旗ははためかず
過ぎる人影は伸びきって
黒い大地に貼り付き
青い天空を望んでいる

応答せよ、宇宙
渦巻く銀河を木霊させ

不断の日々の反復に
亀裂がいつしか入 ....
数え切れない星たち
休日の夜は何故かスローで
あなたと過ごせる時間が長く感じる

夜景よりも何よりも綺麗な愛
幾つも積み重なった喜びが輝く

幾つも様々なことが積み重なって
良い流れに ....
その人はよく読む
新聞・広告の類はもとより
ゴシップ雑誌から哲学書まで
どんなものでも選り好みなく
目的は特にない
賢くなりたいわけでも
褒められたいわけでも
ただ
愛を探すように
 ....
手の甲の痣はなにを示すのか
どこかにぶつけたのか
覚えていやしないけれど
この赤紫色の小さな円形は
どうしたことか
痛みなどないけれど
なにをどうぶつけたら
こんなところにこんな色の痣が ....
こんな時間に起きて水面を覗き込んでる
からっぽのコップに見えない水が見える
きみの水面にうつるのは
いつも何回か殺されたあとのぼく
ぼくもまたあなたを殺した
何度も
ぼくはきみの目
きみ ....
繋がり

湯上がり

一人きり
出来損ないの盃に移し出すは何故か蝕み、几帳面で無抵抗な横文字の
澄み切った稜線が紅葉する。スターライトの残滓と垂涎を引き起こし

咲いて実を結ぶ、瑠璃眦の庭園に囚われながら

はしためにも明 ....
思うに俺は、生まれてすぐに、育つはずのない骸の中に押し込まれ、どういうわけか上手い具合に育ってしまったというわけだ、ある初夏の午後、歪み木細工の椅子に沈んでぼんやりとしていた俺はふとそんな考えに行 .... あおいブランコが
艶めかしい金髪みたいな
風の中
閉ざされた午後の公園で
ゆうらりと
ゆうらりと
ゆらされていた



目にみえる
死人に
いのちはあるのだろうか? ....
これから子どもたちは
だれの言葉を
信じて生きていけばいいのだろう
釈迦の言葉か
キリストの言葉か
それとも父母の言葉か
科学技術はどんどん進んでいくけど
心のほうは取り残されたままだ
 ....
今宵、懐かしく
灯が点り
生まれたばかりの感情が
せわしくせつなく
揺れている
(遠い故郷を追いかけた
夢見の中に居るように
深い夜は透明な
滴に濡れて更けていく)

 心の底の永 ....
海が果てまで引いてしまった砂浜で
音が空白に吸い込まれてしまった砂浜で
命が香りを流され尽くしてしまった砂浜で

呼ばれてもいない
道化師がひとり
断絶から浮かび出る

世の中から剥が ....
紙でできた飛行機が
街の上空を飛んで行く
折った人は
わけあって何処にも行けない
代わりに紙の飛行機が
飛び立つというわけだ
日曜の午後
雲一つない青空
街全体に
あきらめとなぐさめ ....
○「家族登山」
子ども、ママ、パパの順です

○「ゴールデンウィーク」
海も山も街も久しぶりの人人です

○「地元の小学校の目標」
「清く 正しく 強く」とある

○「幸せのもと」
 ....
飛び立つ背に涙を見せなくなってから、私はよく笑うようになりました。悲しみに暮れる日も傍に居てくれた事だけが支えではないことを知って。ありがとうって伝えたい事があるの。全ての思い出に題名がついている毎日 ....  明け方の情景
 聞こえる鳥たちの声
 満ちてゆく心
 窓を開けると初夏の匂いがした。

 私の庭では赤いカーネーションが花を咲かせている。
 母に贈ろうか。
 親不孝を重ねてき ....
蓮華

向日葵

百日紅
物流倉庫は四角を縦横へ移動させるだけのスライドパズルだ
使用感の強い折りたたみコンテナが今日も
コンベヤベルト上を強い使命感のもとに走っている
くわえ煙草の検品係はまたハンドリフトのキックボード ....
山頂の光と影と馨りに届かぬ蛍と傅カシズく、
まるで紙吹雪の鏡写しのような
奇病、らしさ不束にも視線を預ける

薄化粧の貝塚を通り過ぎ 
伝書鳩の半分の血を 
白装束とする臆病な子猫の、
 ....
悪い癖だとわかってる
ぐちゃぐちゃに酔っ払ったあと
布団にまぶれついて
君が生きてるかどうかについて考える
開け放した窓から重たい空気が入ってくる
僕は君には拒絶された
僕は何年もたっ ....
シーッ、みんな止まれ! いま2時の方向の樹間でウロコがギラっと光った。あそこにイヨマンテノヨルがいる。いいかお前ら歌うんじゃないぞ。しょうがない迂回路を探そう。先頭はおれが行く。しんがりはジェイコブ、 .... 大きく開いた歩幅に
収まり切らないものが
青く広がっている
空だ

始まりを告げる場所
これから会いたい人
この先やりたいこと

誰にも読めない筆記体は
雲になって流れても
心の ....
琥珀のヘアオイル
半分くらい減って
夕陽が沈みそうな
海だと思った

飛び込まなくても
きっと滑るから
明日は
這い上がれない

隣の台所
天ぷら油が足りなくて
琥珀を数滴
 ....
世の中に蔓延る
狂った新自由主義者を
支持する者は
自分より楽をしていると
地方の役所で働いているような公務員を叩き
効率をもっと上げろと民営化を迫る
弱い者はさらに弱い者を叩き
生きか ....
こうべを上げれば
新緑、
濃密な匂いに青空は映え

降って来る降って来る

新たな一日の始まりが
吹き抜ける風に
透きとほる
黒雲母

カイゼン

仕付け糸
ごっこ遊びをしてる
爪の伸びた友達と
殴られたあとが痛い
殴られるまでは痛くない
呪文を唱える友達
唱えた呪文を聞くだけの俺

心地の良い季節だね
心にもない言葉
どこかいこうよ ....
奇妙なものに
取り囲まれ
見知らぬものの
浮き立つ
わたしの回りで
しなやかな輪舞を
繰り返し
奇妙なまま
見知らぬまま
ひたすらに
自由を分節し
いつしか
あっけなく
呑ま ....
水の音

笑い声

草の根

www

water


わたの原漕ぎいでて見ればひさかたの雲居にまがふ沖つ白波 藤原忠通
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
イチゴはるな122/5/6 22:36
凪ぐ街ひだかたけし4*22/5/6 18:30
休日の過ごし方 夜編夏川ゆう222/5/6 18:06
愛読者やまうちあつ...7*22/5/6 13:49
右手の痣坂本瞳子022/5/6 11:48
逆さまの月凪目122/5/6 4:01
令和4年5月5日(木)みじんこ2*22/5/6 1:29
Narcissusあらい022/5/6 0:45
断層の誕生ホロウ・シカ...3*22/5/5 23:12
落花秋葉竹122/5/5 22:37
未来を生きる言葉zenyam...0*22/5/5 20:13
灯火ひだかたけし2*22/5/5 18:56
道化師宣井龍人4*22/5/5 16:30
紙の飛行機やまうちあつ...522/5/5 13:15
独り言5.4zenyam...1*22/5/5 9:42
止まり木武下愛1*22/5/5 8:37
新しい日メープルコー...3*22/5/5 8:10
令和4年5月4日(水)みじんこ1*22/5/5 1:56
ザ・倉庫自由美学3*22/5/5 0:54
光臨あらい222/5/5 0:11
スモールライト ディレイ・ディレイ・ディレイ竜門勇気2*22/5/5 0:05
白紙に向かって歌うんだ 【即ゴル不参加作品】[group]壮佑5*22/5/4 23:11
Dearミナト 螢1*22/5/4 20:33
メタモルフォーゼ122/5/4 19:54
「クレクレ星人の独り言」ジム・プリマ...1*22/5/4 16:38
透きとほるひだかたけし3*22/5/4 13:34
令和4年5月3日(火)みじんこ1*22/5/4 4:03
滑り落ちていったものだけ竜門勇気2*22/5/4 2:19
Unmade5ひだかたけし4*22/5/4 0:07
令和4年5月3日(火)足立らどみ122/5/3 23:05

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