腹いせに、氷のような山を登る昇る
あと一歩というところで
八つ裂きにしても飽き足らないほどの
ここは聖なる場所、ここは宇宙の中心
人類が残した足跡と言われる
立ち腐れたバンガローに
疲れ立 ....
冬晴れの
青空を臨む
まったく異質の感性を持ち
私たちは向かい合う
やがて
岸辺で合流し
出帆する
誰もいない
未知の地平へ向け
巨大な富士の赤銅が
漆黒の地平に浮き上がる
....
物はかたちに応じてもちうべし人も同様なり
魂魄は困難を内包している
詩人は血を吐かない程度の筆圧で
如才のない道化師は盛り上がりの
緩急などばかり考えているが
誰にも優しくなれな ....
ことば
にんげん
とか
やさしさ
とか
ほほえみ
などなどたくさん
わたしが好きなことばたちがあるが
その印象はけっしてたくましいものではない
大抵いつもかたかたふるえていて
....
腕を伸ばして八月にふれて
燃えるようないかり
凍えるようなひかり
喜劇みたいな夕焼けへ溶け出す劇
どこにもない空を見上げる
腕はそこら中
肌に居た
まだ晴れることのない青空
....
「独り言」
独り言を書くと
なぜかほっとする
僕はボケ防止と生きている証しに
独り言を書く
○「物事」
物事は大きな視野で見なければいけない
地球温暖化などはいい例である
○「 ....
犬コロのように
舗道に寝そべって
太陽の光を浴びて
撫でられることを求め
身体を捩って
右斜めへ進んでみたり
すれ違う人を威嚇してみたり
左の角を曲がったところで
ちょっと小走りして
....
ちょっとやり過ぎじゃないかい
下界は大雪で
いろんなところが雪で埋まって
大変な事になってるよ
と
分厚い雪雲に
すっかり隠されて
不機嫌になった青空が
雪雲に言いがかりを ....
が、
さらに増えて
がががががががががががが
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
どっどどどどどどどどどどどどどどど
ぴんしゃん、ぴんしゃん、℃、ぴんしゃん、
キンコン♪ ....
....
美を探ることは、ときに醜を暴くことになる
だが、自然の中でその両方は抱擁し同化している
落葉が積もり
雑草が生い茂る
自然の中では鳥獣の糞さえ風趣の一つだ
それは人の心も同じかもしれない ....
一
写真におさまる声はないのに
いつまでも聴こえてくる
花がひらく唄
雲がきえる叫び
沖にとどろく神なり
それから、あなたの唇のネガ
どれもいまは違うものになって
どこ ....
あんなに好きだった人を
今では角砂糖の中に隠して
崩れるのを待っている
いつまでも
答えをくれないから
名前の知らない花を
見つめていた
怒られるより
怒らせたこと
同 ....
外皮は雪化粧でしょう
どうせ乱視の理想を素直に頷いて
きっと汚穢も含み煌々と照る
星屑のステージファンタジアであって
わたしたちは多動なギニョール。
その利き腕では強引にも
取 ....
横殴りの雪吹き付ける
一本の街灯を見ていた
停止した夜行バスのなかから
家族は温めあい笑いあい
まだ共にいた
いつか別れの日がやって来て
きれいさっぱり孤独になる
その思いは哀しく確 ....
「紅白」とか「合戦」とか
もう時代に合わないのではないだろうか
長い眠りのあとで
あれは祈りだった
あれは、
ふるく、弱く、新しく、ふるえて、断固として、長く、みじかく、とおく、ごく近く、ギターのようで、空のようで、波打ち際で、空洞で、退屈で、さわが ....
二〇一八年十二月一日 「詩」
若いときに書いたものを、文学極道の詩投稿掲示板に投稿した。30代だったろうか。はてさて40代か。ぼくは、自分のすべての作品を一つのストーリーにまとめよ ....
思い出が風化した頃に
また会おう
まあたらしい帽子をかぶり
まったく別のいきものとして
北へ向かおうか
南へ向かおうか
それとも
垂直を愛そうか
わらないまま飛んでいるうち
やあ、あ ....
開いた手をいつ閉じたらいいのか
そんなことを考えていた
決してつまらなかったのではないけれど
なにを話したらいいのか
どう相槌をうったらいいかなんて
さっぱり分からなかった
水を飲むタイミ ....
ぬかるみが町から消えて
霜柱はどこか淋しげ
いつも踏み抜いてゆく少年が
空を見ていた
今夜はクリスマスだから
指をかざし町の灯を消して
星をわたる橇いっぱいの贈り物
ひとつは木星
....
すべては
愛から
生まれた
なので悲しみも
愛に帰る
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
生きていたらね
冬を越えて
桜を
見よう
光と共に
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
強力な粘着材を
敷き詰めた部屋に
自称詩集出版というネタを
エサに呼び出して
誘い込んで突飛ばしたら
しめたものだ
身体全体が粘着材にくっつき
どうやっても
動くことが出来ない
やが ....
野を駆けていく
冷たい狂気が
天空に貼り付く太陽に向かって叫ぶ
白く凍てついた舌を揺らめかせ
壮大な夢をみて、壮大な夢をみて
極彩色のパノラマがひらけ
高らかな笑い声が響く
せり ....
せっかくおぎゃあ!とあなたの中から産まれてきたのに
あなたにも歓迎されないなんて
こんなことがあるなんて
犬や猫だってあんなに可愛がってもらえるのに
わたしは
なんのために
産まれてきたの ....
冬の太陽が弾丸みたいにサイドミラーではじけた
盲人の手を引いて地吹雪を渡る声
活字から落ちて 雪と見紛う
針葉樹を穿つ弱々しい木洩れ日たち
瞬間から瞬間へ
印象から印象へ
生の ....
母といたことも夢なり赤万両
厳寒に背中丸めた赤万両
眼鏡かけ毛帽子かぶった雪だるま
ワイフが
「品物をよく見て買ってきてね!」といつもいう
僕は品物はパッと見てパッと買う癖がある
賞味期限とか値段とかほとんど見ないで買う
先日はある道の駅で買い物してレジに並んでいたら
レジ ....
命を結ぶって
素敵なこと だけど
つないだ手と手はいつか離れる
永遠に
キミはもう
このさみしさのトンネルを抜けて
違う世界の違う野原で自由にやすらかに駆け回っていることだろう
これ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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