母さんは言った

雨が降るかもしれないから
傘を持っていきなさいって

少しくらい濡れてもいいと思った

朝起きたら
神様に祈りなさいって

仕方がないから祈った

理不尽があ ....
もうゆっくり眠りなさいと言う
街は密やかに優しい

まだ眠れないと私は言う
夜は美しく時間を鳴らす


開き切った魂の赤い色は
誰の為にでもなく其処に在る

濡れる者渇く者が
同 ....
灰色の空を{ルビ背景=うしろ}に
 黒い背広を着た男、
 街燈の、直立不動の寂しさに、
 北風に、灯は揺れる・・・・・・・その昔、
この道を{ルビ通=かよ}った男が
 そこに見た嘘の女を
 ....
バックする車に轢かれて
空が青いと知ったのよ
それから
しわしわのブルドッグがやってきた

ぱっくり割れた空から
ぽたぽた
青いのが降ってくると思ったのね
息をしながらふたりで待ってた ....
あなたは手慰みの指先で
わたしの身体をくるくる回す
言いなりになんかならない
と思ってはみても
あなたにだけは嫌われたくなくて
股関節の痛みをこらえ
アンディオールのポーズを取る
(わた ....
そうだ、そうなんだ。

納得していなくても頷くんだ
反抗期は大分前に過ぎたから
手より先に頭が動く
冷静に分析する事は決して悪い事じゃないけどね
時折、悲しくもなったりする
 ....
自転車で下り坂をご機嫌に下っていると
さらにご機嫌な速度の小学生女子がひょっと私を追い抜かし
ちらっとわたしの顔を振り見てカーブの向こうに流れた
流れるような長い髪が方目を隠していた

私も ....
 正直者はバカを見る世の中
 それでも自分に嘘をつきたくないのだが

 蜘蛛の巣のように張り巡らされた友人関係
 一人をたてれば一人がくさる
 本当のことを話せば諍いがおこる
 修羅場はま ....
部屋の中で物思いに耽り
外で鳴る虫の音を聞きながら
ふと想うことを書き記し始める

書くそばから
一匹の蝿が
頭の後ろで勢いよく飛び回る

ブンブン
ブンブン ブンブン
ブンブン
 ....
儚い季節/ つかの間の恋

血の滲んだ口元の傷に、
水色のハンカチをあてながら
秋の風/ さまよう校舎の屋上
「君とふたり〜蝶々になって

君が舐めてくれた/ その傷
愛の痛みを知らな ....
渋谷の空はだだっ広い
渋谷の海もなお広い
個人主義の帆をかかげ
ここでは皆異邦人
陸の国家に飽き飽きし
各々独立したのとさ

ちょこっと貿易しませんか?
一日だけでもいいのでね
そん ....
涙の粒を集めたら
きれいな虹になりました

夢のかけらを集めたら
みんな笑顔になりました
あれから随分たった今でも

1人称の私は

あの人のことを

2人称で呼んでしまう

もうとっくに

3人称のはずなのにな
     愛は無償で尊いもの

     疑いは黒く重たいもの

     憎しみは根を張り縛るもの

     安らぎは人との関わりに不可欠のもの

     生きるとは力強くあ ....
秋の長夜の晩は、
てのひらサイズの文庫を片手に、
白熱電灯の下、鈴虫達の求婚歌をBGMに
一文字一文字刻み込まれた作者の言葉を読み解きませう。

秋の長夜の晩は、
少しばかりの退屈を御供に ....
            降り与えられ

            続ける
            
            雨が与えられ

            去らぬまま

   ....
今日君に会える
そう聴いた瞬間の私の気持ちを
貴方は気付いてる?

私の周りに散らばった服
鏡の前で何時間もにらめっこ
貴方に私を可愛いなって
思って欲しくて

貴方の瞳に移るのが
 ....
 たとえば真夜中に、テーブルの上で
作りかけのパズルを再開する老人のように、
未完成であることだけが唯一の完成形であると
―仮定できないだろうか?
オーディオから流れている夜想曲を。
棚を埋 ....
傷つき傷つけて理想への逃走
電車で揺らぐ景色に君は何を見、何を想うのか

嘆きの想い出、喜びの記憶
笑顔の想い出、綻びの偽り
自傷の想い出、微かな幸せ

電車の窓の外で
繰り広げられる ....
はじめまして
しょっかくもどきです
むしのあたまにはないけれど
さんねんめになります
ネコをみるのがとくいです
どこまでつづいているのか
ときどきふしぎになります
こんなわたしですが
 ....
三ヶ月の月日がたったら
僕を食べておくれ
きっとうまい具合に熟れて
おまえを喜ばすことができるだろう
何だって!食べたくないだって!
嘘を言うのじゃないさ
おまえはいつだって舌なめずりして ....
 雨よりも痛い針がある。
 夜よりも鋭い刃物がある。
 憂鬱が、
 僕の胸を刺す。
 時計が十時の鐘を打つ。
   今日、僕は眠った。
   やさしい人は、
  誰も、どこにもいない。
朝に
林檎がもがれる


それは
太陽になり
風になり
私のもとへとやって来る


おはよう
ごきげんいかが
と はにかんで


さくりと
歯に当てた
ほのかな酸味
 ....
雨が上がったその道で
どこからともなく吹いてくる
シャボン玉

次から次へと線となり
弧となり
連なる透明の球

曇った空を照らしながら
やがて溶けてゆく
風に流れるシャボン玉
 ....
 暗い夜中と散歩した
 あの思い出は忘れまい
 空に一羽の白鳥が飛んでいた

 躊躇うな、―やっていいんだ
 機会は魂のなかに訪れる
 うら若い{ルビ紳士=・・}の中におとずれる

  ....
ぎしぎしと影の中から

不気味な音が聴こえる



何かが私の中で芽生えようとする

予兆なのだろうか



私は闇に引きずり込まれたくはない

光の中に在り続けたいん ....
{引用=



その触感に硝子は濡れ
窓の向こうに季節の音が訪れた
川と海がきらめきの水に重なり
遠いそこにも
二人だけの神話は秘められている



 胸のなかの声 腕のなかの ....
涙を2つください

1つは自分のために

1つはあの人のために

こんな深夜にすみません

いえ、ハンカチはいりません

注文は以上です

こんな深夜にすみません
奥歯が抜け落ちるほど激しく殴りあった後に
擦り剥けて血が滲んだ手で握手して
また殴りあって抱き合った

近所の定食屋でカレーうどんを仲良く食べた
口の中を切りまくったので沁みる
それでも涙 ....
あなたの心の叫びを
聞いた気がしました
どう捉えるかは
人それぞれだとは思いますが
私には
とても哀しく
とても寂しく
とても弱々しく
とても痛々しく
聞こえました

あなたは孤 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
傘が要るささやま ひ...5*06/9/19 1:42
松本 涼306/9/19 1:40
氷った街角白雨6*06/9/19 1:26
巻き戻し/再生アサリナ6*06/9/19 0:28
ラヴなステーショナリー その2[group]恋月 ぴの21*06/9/18 23:25
寝転がった標識海月2*06/9/18 23:14
お母さん長谷伸太1*06/9/18 23:10
嘘でもいい山崎 風雅406/9/18 23:07
九月の蝿がうるさくてぽえむ君5*06/9/18 22:52
僕が奪った人形atsuch...5*06/9/18 21:55
水先案内人の言葉蝶子7*06/9/18 21:41
涙の粒を姉山右京306/9/18 21:36
いち、に、さんむむ306/9/18 21:32
貴方へのおもい、私の言葉[group]逢坂桜4*06/9/18 20:17
[ 秋の長夜の ]渕崎。206/9/18 19:38
散/水静山和生106/9/18 19:31
想い愛心106/9/18 19:14
日々界隈、あるいはぼくらのプテラノドン9*06/9/18 18:38
drain train完食106/9/18 18:06
ファザー・グース(5)[group]たもつ22*06/9/18 17:24
デザート未有花8*06/9/18 13:38
_白雨206/9/18 13:24
林檎の朝石瀬琳々17*06/9/18 13:13
雨上がりのシャボン玉ぽえむ君6*06/9/18 12:51
月とふたりで白雨1*06/9/18 12:44
ソーラーパワーajisai3*06/9/18 11:28
秋は[group]まどろむ海月5*06/9/18 11:19
a restaurant.ささやま ひ...4+*06/9/18 10:01
かでなれおん虹村 凌3*06/9/18 6:00
孤高FUBAR3*06/9/18 4:23

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