一・何処までも泳げるだろう

遠くに見える島を目指して泳ぎだした
泳げども辿り着けないその島は
蜃気楼なのだろうか
それでもまだ
辿り着けると信じていた

二・振り返ってはいけない
 ....
家に帰ると
なかったはずの、が
いて
言わなかったはずの
おかえりを
言ってくれる
それから
なかったはずの
夕食の支度が始まる
なかったはずの、は
キッチンで月の光のよう ....
急に寒くなった秋の雨
道の脇に山から下りた
小さな紅葉の葉が
流れてくる
赤や黄色に光沢が施され
艶やかなるも
どこか悲しく重々しい
どこへ流れどこへ溜まるのか
行く末知らぬその姿を
 ....
夕暮れが早くなりましたね
ええ、いつもと同じ帰り道
相変わらず同じ電車に乗ってます

夏はあっという間にすぎて行ったようですが
そんなの別に珍しいことではなく
まったくもっていつものことで ....
  ――すべての夭折を急ぐ者とそれを諦めた者のために


?

たとえば雨が降って
翌日には綺麗にあがって
その間にブレーキを踏んでから止まるまでの
少しこわい距離がかせがれて
僕た ....
アスファルトにいて、
わからない、
夏、激しい群青で遊び過ぎ、その果てに、
すっ、と発狂するようにしてひどく青く、
遠ざかる空、その秋の為なのか、
或いは ....
まさか
とでも言いながら




姿が見えなくて泣きそうになるなんて
信じないでしょう あなたは
苦笑いでもするんでしょう

まさか
とでも言いながら



名前を ....
夜の駅前で、響く弦も。

かれた声の唄も。

イヤホンから流れる、完成された唄に、

かき消された。

夜の闇も、彼を飲み込もうと、

段々と、暗くなっていった。


こ ....
おかあさん、
怪しい人にみえるから、
もう、イルカの前で、手をふるのはやめて
こどもは真剣に心配する。
私も、真剣に逆上する。

怪しい人にみえたからって、なんなの
私は怪しい人よ
怪 ....
単三
単一
ボタン
ニッカド
アルカリ
マンガン
オキシライド
リチウムイオン


できればぼくの電池も充電してください
もし充電できないなら交換してください
 


海に憧れるやうに
幼い頃から
パンに憧れてきた
男がある


憧れは
日に日にふくらみ
パンのかうばしさは
街筋を流れて止まず


憧れは夢に 
夢は幻に
幻 ....
傷つきやすい
ということは
他人を傷つけやすい
というのと同じこと

地雷原のど真ん中で
諸刃の剣を振り回す
全裸の子ども

彼(あるいは彼女)が地雷を踏む可能性
踏んだ地雷が爆発 ....
            赤い季節に地中から生まれた
はがねいろの声は途絶えて・・・

           枕もとの灯かりが目を醒ますと
ベッドは無情のかげをみごもっていた

肩を切るそこ ....
秋を彩る木々の中
野鳥の声の閑けさに
癒す心に色染めて
見上げる空に空はなく
紅葉の玉の中にいる

聞こえる音は微かのみ
落ちる紅葉がはらはらと
なびく梢がゆらゆらと
分け行く道に道 ....
指の付け根から爪を目指して
ゆっくり油が滑っていく
電話が切られたとき見た
甘い色の陽は目蓋に飛び
温度が変わったことに気が付いて
自然とほどけたのは 唇の隙間

小さな振動が カーテン ....
 今日につながる道は平坦じゃなかった
 曲がりくねった道もあり
 ぬかるんだ道もあった

 黒い雲に隠れて見えない午後も
 太陽は必ず裏切らず昇ってきてくれた

 夜のジャングルにいた頃 ....
朝の橋に降りつもる水
最初にわたるものを待っている
粒の大きさの万華鏡
手のひらの内からこぼれつづける


指を伝う細い声
細く細くやわらかな青
微笑んではすりぬける
数 ....
仮面


産まれたての
あの頃に
戻りたくて人は被る








他人を欺きとおせても
おのれの顔だけは

欺けない





頭蓋骨


そ ....
間もなく思想がまいります。
危険ですので
足元、黄色い線の内側に
心してお下がりください。

どちらが内側で
どちらが外側なのかの判断はお任せします。
ともかく黄色い線の内側に
心して ....
あの日
花を活けている母のそばで
私は
剣山を手に押しあてて
痛み
その直前で手を止める
残虐な笑み

横たわる百合の花
その白さと
花の奥
見てはいけない遠い闇

青い花器 ....
念には
念を 入れず
念を 引いて
バイバイ
した
その水族館では一日に
水圧が上がっては下がって
悠々と泳ぐ魚達が苦しんで死んで
いく、様子が
楽しめます、

ギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリ

彼 ....
夜道
秋の冷たさと手を
つなぐつもりはないのにその熱は伝わる


星がゆれて見えるのは
わたしの体温のせいでしょうか




 木の葉からり

 ピアノするり



 ....
1、きのせい


コーヒーのにおいがして

君がくるようなきがして

だから

いそいで

へやのそうじをしたよ




2、買い物

服を買うには少なすぎた

 ....
{引用=「幸せの定義」とはなんだろう。
そもそも、「幸せ」とはなんだろう。 }

ママゴトして遊ぶ娘を見て考えた
彼女にとっての幸せはママゴトセットに違いない
切れない包丁とビニール製 ....
病んだ 我々は 苦渋の 元に
ようやく たどり着く 場所は
母胎
偽善である事の 母胎
父親である 現実から 逃避せよ

溢れておる
我々の 病気は 道路に はびこる
伽藍の 抱擁
 ....
日常と日常の狭間にある 奈落に
いつもなら 気付きもせずに 過ぎ去ることのできる狭間に

ふとした瞬間に躓いて

酷く恐ろしい残像にあたしはとらわれる

一瞬にして あたしを取り囲み 耳 ....
あなたのことを僕一人だけで好きだから
今の僕は詩を書ける
たよることのできない不思議さを
天地の間にのせて
空に唾を吐く事なく
僕は呟くことができる
形を持てない僕の意志は
 ....
好きな歌の
詞の
しらないところを
ら・ら・ら
ごまかして
はにかんで
ついでに風を舐めて
ら・ら・ら、で
詞のしらないところを
ごまかすみたいな人生だったと
でたらめにうそぶいた ....
海辺を散歩していると
王様が降ってきた
星を掴んで
冥土の土産だと
王様は差し出す
星は掌の中で静かに砂になった
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
月の夢もしくは花の香り[group]プル式5*06/9/27 0:06
なかったはずのたもつ1306/9/26 22:42
秋の雨の二つの紅葉ぽえむ君8*06/9/26 22:37
誰も知らない秋さき506/9/26 21:37
最終行まで岡部淳太郎14*06/9/26 21:11
遠い(頬、遠い)空、A道化1206/9/26 21:07
逃げ文句哀音1*06/9/26 20:30
唄声。狠志206/9/26 19:20
怪しい人ワンダー2*06/9/26 17:23
電池4361*06/9/26 16:59
小さなパン屋杉菜 晃8*06/9/26 15:48
マインスイーパー大覚アキラ406/9/26 14:57
黒い波紋(十七)信天翁106/9/26 14:43
紅葉の玉ぽえむ君11*06/9/26 14:17
人暮れ眠離006/9/26 12:35
流れる雲を見ながら山崎 風雅806/9/26 12:33
ひかり あそび木立 悟406/9/26 12:20
顔 その4[group]恋月 ぴの20*06/9/26 10:49
思想が来るブルース瀬戸...7*06/9/26 8:16
百合の葬uminek...15*06/9/26 8:06
一筆FUBAR1*06/9/26 4:56
aquarium半知半能106/9/26 4:02
秋夜と、あのピアノで思い出しましたふく4*06/9/26 3:43
短詩3つ昏(ヤッカ)3*06/9/26 0:36
幸せレタス海月7*06/9/25 23:37
病んだ 我々である 事の 母胎は 父性である奥津 強006/9/25 23:22
道標ウデラコウ2*06/9/25 23:15
保留イダヅカマコ...2*06/9/25 23:13
ら・ら・らたいにぃぼい...106/9/25 23:03
アザラシと戦...606/9/25 23:00

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