世界のかたちを考える。
世界のシクミをかんがえて
ネコノココネコノコノコと
カタクチイワシを追い求め
ワレタイロシタガケップチ
月夜の仔猫は行き止まる。
打ち砕け!
壊れた色 ....
君の願いが叶うのなら
どんなことかと尋ねられ
何もいらないと答えた青年は
望みどおり
何ももらわなかった
それでも彼は
幸せだった
願いが叶ったのだから
何もいらない
一文無 ....
苦しみも
喜びも
悲しみも
楽しみも
涙も
笑顔も
逃げるも
負けるも
勝つも
前にしかないんだよ
可愛いやつと一羽のレース鳩を胸に抱いた
彼の眼差しは恐ろしいほどに優しかった
自分の弱いところを見ているようで
彼と一緒にいるのが嫌だった
彼と友だちだと誰にも思われたくなかった
それでも誘 ....
もし
海の中でも
ずっと呼吸できるっていうなら
どこかの澄んだ海の上に
大の字で寝そべって
そして
そのまま
澄んだ底に沈んで
....
君の頬を伝う
一滴の感情
床にぽつり、ぽつり
時を刻む時計の針よりも遅く
言葉のナイフで君を傷つけた
僕をその事を知ったのは次の日の朝になってから
隣で寝ている筈の君の姿がない
....
さて君の心のうちは傷になるほどよくわかったが、
それでも君は奪えまい
その匂いと
ふたつの瞳
君のこしらえた憶い出は
思い出すほど麗しい
そして君にはおぞましい
晩年 ....
心が表れている
そしてただ静かに佇んでいる
自然の光が触れて、とてもキレイな歪
誰もが賛辞を惜しまない
なんだか自分の事のように嬉しくなってしまう
繊細な作品と大きな自然に挟まれた僕はな ....
交差点の向こう側で
指揮者がタクトを振っている
その動きに合わせて
たくさんの仔猫たちが
次々に海へと入っていくのが見える
カタクチイワシの群れが来ているのだ
胡麻漬け
卯の花漬 ....
遥けきかな日向の地、あの大空よ
麗しくも静謐に
去る時も歩みを忘れ
水分りに在りて、涼しげな
この身、還る日向いずこか
竹筒の側面の穴に生けた
{ルビ秋明菊=しゅうめいぎく}の白い花々
境内に奏でられる{ルビ雨唄=あまうた}に耳をすまし
そっと{ルビ頭=こうべ}を垂れている
{ルビ些細=ささい}なこと ....
久しぶりに訪れた{ルビ報國寺=ほうこくじ}は
雨が降っていた
壁の無い
木造りの茶屋の中
長椅子に腰かけ
柱の上から照らす明かりの下
竹筒に生けた{ルビ秋明菊=しゅうめいぎ ....
秋の夜長で芯まで冷えて
膀胱がきうきう鳴いている
スカートの中はすっからかんだよ
催促したって仕方がない
今ここで泣き叫んで走って
そして職質されても
....
(言葉は知っていた)
朝の光をみて、未来を信じた。
沈む夕日を見て、思い出に浸った。
あの子の涙を思いだしては、悲しさを感じた。
街行く女をみては、男を感じた。
....
今日も雨
一人で寂しく部屋で
手紙を書く
コーヒーを飲む
今日は餃子だ
模様替えをして
防虫剤を入れる
星がキレイだ
グランドピアノの音
ペダルの音
虫の声
胎児の鼓動
笑って、友は{ルビ轍=わだち}を踏む
その速度が叶わないまま
私は泣き出している
子どものように
生きていく
ことができたなら
....
この気持ちはいつまで続くのかな
そんなセリフ言わないでくれよ
こんな雨降りの日だって
明日まぶしい晴れだって
僕たちの心は変わらないさ
もし
この恋に賞味期限がある ....
君は気ままだ そして自由だ
屋根から屋根へ渡り歩くとき
魚を盗んで逃げるとき
君の瞳に映るのはいったい何だろう
夜 月を見ながら屋根の上
にゃごにゃごやってるときもある
縁側にひとりち ....
日曜礼拝の帰り
地区司祭のジェイコブから呼びとめられた
用件は 恋人を殺した地区女性信徒のあつかい
「あのおんなは
罪を認め悔い改めております
できますれば 天国の扉を閉じず
主に魂 ....
呼んでいる
呼んでいる
濃紺の夜長に虫の音響き
深くこころの闇夜のなかで
銀の鈴をしゃん、と鳴らして
呼んでいる
待っている
待っている
金木犀の匂いが止み
あたりに静け ....
俺たちみんなでジグゾーパズルだ
誰もがどこか欠けているのは当たり前だから
みんなでくっつき合えばいいんだ
誰もが世界平和のかけらだから
傷つくことは不幸なことじゃない
傷つくことを不幸なこと ....
空に及ばないビルに縁取られ
月が映える夜の池袋
外は雨
暗闇を縛り付ける
窓を閉めて
鍵をかけて
眼鏡をかけて
解放
生き物の真似
目玉効果
ノルマは10匹
かわいそうな自分を助ける
話を作る
ゲームオーバー
理解する
....
身長166cm、体重54kg
スリーサイズはあえて書かないけど、割と一般的だと思う
一般的、というのは、良くも悪くも無い、と言った感じ
若干身長は高めと言えるかもしれない
いや、結構高いんだと ....
瞳に写るは 綺麗な虹
瞳に写るは 綺麗な空
瞳に写るは まぶしい光
瞳に写るは 青々とした海
瞳に写るは 世の無常
瞳に写るは 歴史の惨劇
瞳に写るは ....
ときどき僕は、まだ羊水の中で
少し離れた場所から聞こえる声に
そっと耳を澄ませている気がする
それはまるで子守り唄のようで
鼓膜を揺らすほどでもない
優しさを持っている
と ....
目が見えているとき人は
明かりを尊ぶ
暗がりを恐れ
不自然に遠ざける
生きているとき人は
生を尊ばない
死をも尊ばず
無為なときをすごすものもある
目が見えなくなったとき人は
....
どうしようもなくて苦しくて胸が
どうしようもなくてただ泣きたくて
そんなときに限って空のティッシュ箱
なんだか少し可笑しかった
堪えきれずにこぼれた涙が
行き場所を求めて彷徨い ....
# "Hypochondrie"
真鍮製の飼い犬の交尾を見世物にしなさい
放物線なら黒い牛皮のしなりを写生しなさい
私の背中に治具を当てて看板娘を設計しなさい
....
優しく、なりたい
暖かい部屋でうずくまると
人たちの裏側が透けて見える
思うほどには
複雑に出来ていないのかもしれない
優しくなりたい
おはようと言うように
季節を捲って ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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