「あ
また落ちた )))
飛行機だったらヤバイ
合格発表なら苦い
「あ
また落ちた )))
そうやって垂直の壁を這い上がる
腰にぶら下げたカラビナとザイル
僅かな岩 ....
上手に生きていくのって難しいんだね
正直に素直になった方が泣いてしまうんだ
間違いを正そうとすればする程に僕が堕ちてゆく
帰り道で財布を開けたらさ
思わず声が出ちゃったよ
さっきまであっ ....
あさがおに釣瓶とられてラプンツェル
ろくろっくび幽体離脱ラプンツェル
その子二十櫛に流るるラプンツェル
マドモアゼル・ラプンツェルかじるプレッツェル
人魚姫の姉さま達の長い髪
12時 ....
ひざっこぞうは
いつでも
こぞうのくせに
ぼくがころんだら
いちばんに
まっさきに
そこだけでいいとでもいうように
すりむけてくれるんだよ
赤チンキぬってさ
カットバンはってさ
....
明るく
元気に
たくましく
常に笑顔で
人生楽しみましょう
胸を張って
歩きましょう
振り向きません。
頭を掻き分け
夢の世界
ランプの炎
酸素は作れません。
折れた花が 道端の砂利にまで届く 拾う手がないのかと
足を組みかえて 距離もわからない一本だけの草が
脛を折った 斜面に踏み入る横面に傘も投げつけられなかった
微かに薄い雲の
漂う空が秋になっていたので
できるだけいっぱいに
四角に切り抜いて
箱の一面に貼り付けて
森へ行こう
こおろぎが鳴く
葉の色が秋になっていたので
できるだけいっぱい ....
さまざまなかたちの痛みが
頭の左すみにころがり
右目のまわりの暗がりには
花に似た背のかげろうがいる
すいと平行に引かれた線の
変わりつづける永ささえ
なにげないものに ....
まめクジラの水槽には
売約済みの札が貼られていた
まだ幼いのか
さざ波を飲み込んだり
小さな噴水をあげては
くるくる浮き沈み
はしゃいでいる
こっそり水槽に指を垂らすと
あたたかい ....
だれかが 言いました
「言えない言葉をたいせつに 」
するとあかないはず の ドアが
ぱたりと
ひらきました
明後日、
水曜日
すいようび
すいようび
....
膝を抱えたまま
心が膝をかかえたまま だ
歩いていても
角の魚屋で刺身用の秋刀魚の目玉に見入っていても
友人につまらないメールを返信していても
いつもの連続ドラマを見ていても
子供たちの ....
朝焼けのプラットホームで
始発の列車を待つ間
陽炎の向こうに
見知らぬ土地の幻を見た
二人をはばむ世界から
飛び出した鳥たちは
今ここから飛び立って行く
自由な巣を求めて
....
疲れたようにうずくまる
動物園のダチョウは堅い地面に佇んで
見渡すことのできない世界で
それでも何かを見つめている
鉄の柵は頑丈で
あっちとこっちを隔てているけれど
本当に隔離され ....
耳の奥には乾くことのない水が溜まっていて
魚だった頃の記憶をいつまでも忘れさせてくれない
たしか魚だった頃に流した涙は今でも耳の奥で
さざ波を立てて遠い日の思い出を囁き続 ....
なあ坊主、
どや、タコ焼きいらんか。
おばちゃんとこの美味いで。
タコとテーゼと意地がたっぷりや。
あ、忘れとった。あとおばちゃんの愛情たっぷりや。
ええやろ。得するやろ。
なあハ ....
思わず声にしてしまった
ことばよりも
言い出せなかった
ことばの
内に秘められた真実
レンガを幾つも積み重ね
ひとは誰でも
その真実をこころに閉ざしてしまう
日々の暮らしと
日々の思 ....
地球は回る
くるくる と
世界は回る
くるくる と
社会は回る
くるくる と
大勢が目を回す
ぐるぐる と
くるくる に
嫌気がさして
ぐるぐる に
疲れ果て
なぜだか ....
ある朝、敷きつめられた黄色の並木道は上り坂で、賑やかに下りてくる人々の顔といったら、酷くせわしく時間に追われ、それぞれの世界に憑かれた恐ろしい真顔をしていた。踏みつづけられる銀杏の葉。ふと、「秋扇」 ....
自宅まで百数歩
暗闇の下り坂
微かに浮かぶ星
見とれて躓き
踏み外した白線
揺れた夜の底に
踏み潰された猫
目を背けたとして
記憶も哀れみも
刻まれたのだから
水気 ....
いらないとはもちろん違う
優柔不断以前の問題で
ここにいつづける
確証もないまま
どうやって
大きな勾玉を
....
ぼくにはわからない
明日の風がどこにむかうのか
ぼくにはわからない
自分がどこに行けばいいのか
ぼくにはわからない
あなたに何を語ればいいのか…
でも
....
赤ちゃんは
なにもかも食べられる
柔らかい皮膚に覆われた世界
賞味期限のある世界
その皮膚は傷み
少しずつ剥がされてゆく
火傷した空は潔く腐ってゆく
私達は
問いがその ....
走り書きをしてしまうほど
暖かかった朝も 気づけば上着を着る冷たさになった
昨日の心地よさと
君との出会いとは
コーヒーのような嘘だった そう言われてる ....
薄明かりの中、夜目が利かない私の手を引いて
いつの日か連れ去って下さい。
貴方の幸せがいつも私の隣に存在するのなら、
こんなにも幸せな事はないよ。
貴方を守りたい
....
今日を薙ぐ 薙ぐ
立ち昇る陽炎に眩んで
ゆるりと沈む先の陽に怯えて
明日の手に引かれ
目隠しな日々を薙ぐ
一寸の先に、闇すらも視えず
幻に怯えて日々を薙 ....
陽は風に流されて
雲は地平線に沈み
月は天の川を渡り
湖は海へとそそぐ
最後のひとつに手を触れたとき
掛け違えた釦に気づく
こぼれ落ちた時間を
取り戻 ....
氷水に線香花火を浸せば
弾いたような音がなるでしょう
私の心臓の音
冷えたままの心に
ぽとり
火を落としたのはだあれ?
ぬるま湯だった心に
ぽちゃん
氷を落と ....
黒と白のダンスが始まり
君と私が交互に入れ替わる
私が君で君が私
君が私で私が君
くるり くるり
くるりり くるりり
いつの間にか気がつくと
暗いなかに一人きり
白い私が一 ....
生活するために
自分の夢を諦めて
ただ命を維持することは
それはそれで
苦労と忍耐が必要なのであろう
自分の夢のために
自分の生活を我慢して
ただ理想を追い求めることも
それもそれ ....
一、 某月某日 冬
凍る雨を浴びつづけて、一年を跨ぎ、
わたしの頬は、青ざめて、
虚ろな病棟の、白い壁に残る、
黄ばんだ古いシミに親しむ。
難い過去を追走する暗路を、
エタノールの流れ ....
5045 5046 5047 5048 5049 5050 5051 5052 5053 5054 5055 5056 5057 5058 5059 5060 5061 5062 5063 5064 5065 5066 5067 5068 5069 5070 5071 5072 5073 5074 5075 5076 5077 5078 5079 5080 5081 5082 5083 5084 5085
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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