無数の石英が軋む、秋の夜
明滅する、星座を杯に乞う 煙草の音に
OとUとに似た精密な空の藍が
戸外で嘔吐する彼岸花の背を冷やす
track#不明のループにトランプが踊る
火照る足跡は地下の ....
この胸に描かれるのはただのイメージ
先細りのことばで色を重ね
彼方の胸に届くイメージが一番真実に近い空
まばゆい日差しをだっこする ....
この時を封じ込めるように
祈る
静かな瑠璃色は
両のてのひらを祈りのかたちに
そこに少し息を吹き込むようにして
そっと閉じていて
ひそやかに夢を育んでいる
あなたは
わざと大雑 ....
愛してる、
バナナとチョコを。
程なくして気がついたのは、
愛しているのは
バナナでもチョコでもなく
その組み合わせだということ。
今日の自動車学校を終えた私は
外にでてチャリに ....
しんと静まる部屋の片隅
迷い込んだ虫の声
リリリと鳴くは鈴虫か
秋の気配が深まりつ
冷気が足先に絡まって
空を切る目に
眠気はちっとも訪れない
天上を柵に見立てて
ひつじを数え ....
歪んでいく
美しい命の誕生
我を忘れ快楽を得た結果
歪んでいく
尊い命の誕生
我を忘れ快楽を得たせいで
理性を失った人が
欲望だらけの街が
純粋な時間を
快楽を得る事に
使い果 ....
いつも僕の味方をしてくれる
友人が居れば何も怖くない
悪をする。
ビンを集めて金に換える。
自転車でサッカーをして
パンクする
冷たくて温かい思い出
友人がいなければ今がない
....
時計。
時計は動いている。
まぁ、電池を抜けば止まるし、電池でないものもあるだろう。
要は時計は止まるのだ。
日時計も日が暮れれば意味はなく、砂時計だって落ちる。
要は時計は止まるっ ....
・
曖昧に舌を含んで
ただ笑った
あなたの考えている事は解らないと
言われたから
悲しむだけの隙間も無くして
ただ笑った
薬は二週間分出たから良かった
・
フォークを持つと
人 ....
かちかちの空にもささる うろこたちを登って
こすりとった星たち 毛の中にむこむこ掃きこむ
仔猫たち 海に放ってやって
溶けていく星を追う爪が
厚い雲の覆う海から 出て行けない月までも
ねばね ....
遠い国から
のろいに満ちた手紙が届いた
開くと燃えてしまったから
何と書いてあったかは知らない
遠い国から
いかりに満ちた電話がきた
電波状態が悪いらしく
途切れ途 ....
空は何時か
還る人の為に在りますから
行き詰まって
流れるしか無い雲の
あんなにも柔らかそうな姿態
曼珠沙華は
意味を見失っている
紅くしか咲けないから
間接は曲が ....
今まで包まれていたものが割れ
開いた胸の中にちょこんとおさまって
さいごのごあいさつ
ぽつりと佇んで微笑んでいる
あなたのからだが
いまはこんなにも
はっきりと見えるのです
....
過去のトリミングは上手くいかないよ
無花果の匂い 雨の匂い
ピアノにくちづけて 無重力、時々カニバリズムな僕ら
君を赦そう
両手を大きく広げ 世界にさよならした君を
扉をひらくふ ....
音楽を止めないでくれないか
溢れてくることばをまだしばらく忘れてたいんだ
音楽を止めないでくれないか
静かな場所はあまりにも俺自身だから
言い訳や弁解は好きじゃない
真実はいつでも変化し ....
秋霖が泣き止んだ 翌日
こんどは替わって 松籟が狂ったように
やしろの森をゆさぶりはじめた
白い季節はすぐそこに・・・
寡黙になって老 ....
独りよがりのゲームの中
不信だらけの真夜中に
今日を嘆いてみたところで
知らん顔して朝はくる
シミの付いた絨毯を
ただじっと見つめていると
世界地図に見えてくる
ねぇ、現在地を教えて ....
これから始まる物語に
静けさの好奇心が
動きだす
三度、四度、五度と
跪く苦難を
授受する程に
-Energy-
感受の肌を変え
目のつける位置や角度を変え ....
「君は君らしく」とか
「あなたはあなたのままに」とか
流行の唄や
雑誌の表紙に
文字は躍っているけど
僕は僕が分からない
さまざまな本の背表紙をつまんで
ぱらぱらと揺すってみるけ ....
光の精たちは
淡い 淡い
透明感の中で
激しいキスをした
昨日の仕事を終えた帰りのバスで
( 毎日々々同じことの繰り返しだなぁ・・・
と心に{ルビ呟=つぶや}きながら疲れてうたた寝していた
今は亡き・好きな作家のE先生が
ぼんやり現れ
....
霞んだ月から光が漏れるのを
水面からみていた
微かな存在の微かな叫びは
何らかしらの影が覆いつくし
あまりにもあっけなく消え去った
何だか悔しくて石を投げつけた
何度も ....
酒は独りでは呑まない
煙草とコーヒーがライフライン
青紫の煙の先にモニターが瞬き
端には冷えた缶コーヒーを配置する
ニコチンとカフェインが
僕の創作意欲を書きたてる
....
伴わない安寧を
手繰り寄せるように呼吸をする
いつも何処か背中越しに
冬の匂いを感じているのは
私が冬生まれだからだろうか
それとももっと違う何かがあるのか
雨降りの音を追って
傘を ....
ある日は日付変更線の上を
赤ん坊と手をつないで何度も行ったり来たりする女の夢
ある日はチンチロリンのサイコロの動き次第で
猛獣や人型の銃火器に襲われる男の夢
ある日はありふれたボーイミ ....
暗闇
の中で見開かれている
一つの目
暗闇
そのものであるかのような
黒い目
僕はいつも
その目に見つめられ
全てを記録されている
カラダノウゴキ
ココロノウゴキ
カ ....
昨日まで
咲いていた花が
もう散って
今朝まで
鳴いていた鳥は
トリカゴへ
さっきまで
じゃれついた犬は
あとずさり
さっきまで
吸っていたタバコ ....
秋の日の
妙に蒸し暑い中を
仕方なく買い物に出かけた午後
気持ちも濡れているせいか
無駄遣いをするよりかは
いつもよりも買う物を少なく
いつもよりも短い時間で
目的だけを果たしてゆく ....
青信号になる。人の波が横断する。
上場企業のアナウンスがされる。数字は行ったり来たり。
工事現場の警備員が赤いスティックを振る。交通安全と家内安全。
ベルトコンベアー式に一日が流されていく。
....
絡みつく蛇たちの螺旋の夜
巧みに縺れあう虚無と/いのち
淫らな匂いのする、耀う肌の粘りに
虹色の鱗は冴ゆる星の瞬きを映す
やがて消失する碧暗い空にむかって
聳える漆黒の怪奇な木々は
だらし ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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