パン屋で晩ごはんに
パンを買ってたらさ
雨降ってきて
俺のほかにお客さん三人
雨宿りだ
このパン屋は引っ越してからよく来るようになった
おいしいし
お姉さんがきれいだ ....
爪先立ちのステップ
誰の名も繰り返したりしないよ
花園の壁に書かれた落書きの意味
きっと誰にも分かりはしない
そこにあるのは紅い花弁それとも
君が残した残り香なのかな
甘い痛みを毒と読 ....
好きという気持ちで動けないの
こんなにも高いとこにいる
うそみたいに上昇していくんだ
耳を澄ませば
エスカレーターの音
もう少しで空へ
あたたかい空気は上へ上へと
だれも
だあれもいな ....
指の間から水が零れていく
その瞬間に鳥の横顔
夢から覚めたかのように頬が冷たい
パジャマに水飛沫
涙の跡のようにてんてんと残して
水に放して
捕まえて
また、放し ....
熱い季節が
過ぎ去り
憂い
木の葉落つる
秋風
紅く染めたその色を
華やかに照らして
熱い季節
そして
流れゆく
青く冷めた ....
ぽつ、
ぽつん、
「ゆーふぉー見たい!(You, hold me tight!)」なんて何て素敵
大人しく、
雨垂れで素麺でも食べましょうか。ね。
【証明1】
....
ガラスに映る私は
遠い日のあなたそっくりで
げっそりと、疲れ方までそっくりで
慌てて背を正しても、微笑んでみても
その仕草までもがそっくりで
かあさん、げんきですか?
その ....
グラデーションは必ずしも美しくない
そう教えてくれたのは
確固たる信念でもなんでもなく
ただの空虚だった
ああまた日が暮れてゆく
そのじわりとした色が僕に響いて
それはすなわち僕の ....
剥いてしまってください
私のからだを
のように
剥いて食べてしまってください
甘くて柔らかいって
思ってみてください
切ってみてください
銀の冷たいナイフで
泣いてもいい ....
1
海の方から来た少女の持つ砂時計は
浜辺の砂だから耳を澄ませば波の音がする
2
バス停で
来るのを待っていると
潮風がワンピースを揺らす
もうすぐ夏が終わる、
という ....
すこし冷たく
すこし切なく
雨音だけが響いて
静かに
とても静かに
夜を抱きしめる
この夜には日溜まりがまだ残っていて
所々に家の明かりがつき始めていた
それなのにこの灰色の町では
何処を探しても星空は見えない
電車の窓から
あの人の家を探している
もし貴方が笑っ ....
ちじょうのおてんきは
てんのめがみさまの気分
はるは
めがみさまがおひるね
つゆは
めがみさまがさみしがってる
なつは
めがみさまがたいようしんにこいこがれてる
あきは ....
確かに通り過ぎていく時間と 多すぎる人々
その中から 出会えてココにいる 奇跡
全てが 未来へと続く偶然
心って素直になろうとするたびに
そっぽを向いて
....
ファッキン、
ファッキン エコロジー。
アレも コレも、当たり前に 使い放題さ。
垂れ流して、不法投棄で、分別しないのがオレ流。
地球にやさしく なんて言った奴、出てこいよ。
偽善な ....
とにかく上に進むこと
蟻地獄のように
もがけばもがくほど
下がってしまうこともあるけれど
きっと何かをつかめるはずだから
悲しくても
続けてゆくしかない
とにかく前に進むこと
迷路 ....
夜に宿題をしていたら、突然メールが来た
友達からだ
銭湯に行こうと誘ってきた
私は迷ってたけど 銭湯に行くことにした
メールが来てからすぐに行くことになった
急いで用意をして、自転車に乗 ....
月が消失点のようだ
描かれた風景は
オルゴール、オルゴォル
ピンの抜けたドラムの内側で
漏れる光を、星だと
僕たちはささやきあったね
モルモットの遊具のように
夜空をまわし
時計の ....
何かを探る翼の音が
昼の終わりをすぎてゆく
短く密な闇の入口
まだあたたかな水の{ルビ足跡=そくせき}
腕から肩へ
沈むように横たわり
つづくわずかな揺れのなか
じっ ....
全国版の道路地図
なんだか久しぶり
知らない県の
知らない道をたどってみる
知らない町
遠い町
きっと
毎日をそこで暮らす人がいる
道路沿いに家があって
今日も 今も
生活 ....
ひとつの りんごを
ふたつに 切った
鋭く開かれた
ハート形の 心臓が
痛々しい
今
きみの 心は
こんな なんだね
ぼくじゃ だめなんだよね
ぼくじゃ・・・ ....
太陽が落ちかける頃
森の中で
ベンチに君と座った
今年最初の蝉の鳴き声
そこで聞いたんだ
月が霞んで見えた
高すぎるビルに囲まれた場所
誰もいない場所をさがして
ベンチに君と座 ....
眠れる人魚は
海を失ったことを知らない
もつれた後ろ髪は砂になって
青白い街に降り積んだ
水になりながら
瞬きのほかは
宝石の泡に見惚れてた
かげる頬はい ....
起きぬけに
ゴキブリホイホイから
ゴキブリを逃がしてあげる
ああ
天使になるのも楽じゃない
駅の改札で
背伸びする小学生の
きっぷを買ってあげる
ああ
天使になるのも楽じゃない
....
言いたいことが言えません
だって複雑すぎる
私の苦手な
イコールまでの樹海の中にいるみたい
ウォーリーの仲間達全員をなかなか見つけられないような
もどかしい日々が続きすぎてる ....
真夜中に喉が渇いて目が覚めた
暗闇の中をキッチンに向かって
手探りで歩きながら
父と母のことを考えていた
父と母には
そろそろ死んでもらいたい
彼らのことを
とても愛しているから
....
白黒同居してて
灰色じゃないところが好きよ
愛しのパンダちゃん
色なんか無い世界で
幸せになりましょうね
古臭い木と石炭の混じるにおい。
歩けば目に入るのは煉瓦模様。遠くに聳えるステンドグラス。
そして、お目当てのディーゼル車。
眼前のディーゼルは復刻版はおろか養殖などでは決してない100%総天然。 ....
川面に跳ねる無数の虫たち
深い底の
引力に抗って
跳び続けなければ
直ちに飲み込まれ
消える
嵐の夜の虫たちは魚となり
晴れた日には姿を隠す
掬うのは
網ではなく ....
5042 5043 5044 5045 5046 5047 5048 5049 5050 5051 5052 5053 5054 5055 5056 5057 5058 5059 5060 5061 5062 5063 5064 5065 5066 5067 5068 5069 5070 5071 5072 5073 5074 5075 5076 5077 5078 5079 5080 5081 5082
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.67sec.