夕方。

昼過ぎから降り続いた雨は思い出したように止み
濡れたアスファルトに朝日のような夕日が射すと、
ちょっとくたびれた世界は
透きとおった群青色と鮮やかなオレンジ色の輝きで覆われる。
 ....
恋さえしなければ
わたしは幸せだったのよ
恋なんかすると
必ず泣いちゃうから

哀しくて?
ううん、苦しかったの

恋さえしなければ
わたしは健やかでいられたのよ
恋なんかすると
 ....
それで
どこまでいけるのか
なにがうしなわれて
なにをこのてにして
いつわらえて
いつくやむのか

ふらふら
いつまでもまわりみち
ゆらゆら
そういうときこえはいいけど
きにいる ....
抱いて抱いて このまま君と
  快楽の海に身をゆだねよう

 愛し愛され 
   君のためなら この身さえ悪魔にだって差し出そう


君と共につづってゆく 真実の物語


  どこ ....
露草がぽつんと畦道に咲いておりました
宇宙まで大きく口を開けていそうな
高く澄み切った空に負けない
素敵な蒼い色
雨にも負けず
風にも負けず
道行く人を
ほっと和ませる可憐なけな ....
ひとりきりで終りはないと真空で泡立つの
そんな風に青く生らないで
わたくしのけじめ


まるい樹木で虚実は木霊している
朝日のもとを{ルビ死霊=しれい}が
破邪をささやき帰還してゆく
 ....
コップの中
流れを止めた水源

下りの道の続きにある
渇いた喉へ

飛ぶのは 鳥
咲くのは 花

記憶ならないもののほうが多い
逆らえるのか
蕾でしかない このカオスは

海 ....
大都会
夜を歩くよ
根無し草
ふわりふわふわ
漂うように
煙草の煙は真っ青で
空の彼方に消えてった

大都会
川辺を歩くよ
根無し草
ゆるりゆるゆる
漂うように
街の明かりは ....
うそつきが夜を歩くよ
煙草の煙とても白くて
思わず笑った
思わず泣いた
それは嘘
泣いてなんかない
泣いてなんかない

嘘吐きが夜を歩くよ
街の明かりが
河に優しく突き刺さる
ゆ ....
夜半過ぎ

虫取り網を振り回す男から

「とうとう星を捕まえた」

との打電がありました

目下確認作業中ですが

国民の皆様は慌てずに

配給札と戸籍表を準備して

 ....
あなたの涙が溢れたら

サラサラ、サラサラ流れたら

それは小川となって流れます

サラサラ、サラサラ流れます




あ ....
淡いグレイの海を静かに泳ぐ
誰かの寝息をかき混ぜないように
息継ぎには特に、気を使って

暖かい雨の日に、虹の継ぎ目を待ち侘びている
もう一度の再開、名残惜しい名前を
呼ぶ声を迎えにいける ....
 果てしなく続く道
 果てることなき夢の断片
 遠ざかる夏の声
 訪れるのは冬の足音
 
 泣き叫ぼうが
 大笑いしようが
 詩を書こうが
 書くまいが
 明日は無神経に玄関のド ....
宛・モラリスト有識者諸兄


1・腐りきった水を湛えた水槽に男の四肢が浮いている。
  故にその言動もまた腐りきっております。

2・濁りきった汚水が流れる川に男の瞳が漂っている。
 ....
 
かたかたかたかた
転寝の脇で何かが走っている

呪われてしまったように
僕の目はまるで開かない

僕は転寝ながら
その音を鳴らしているのが
やさしい生き物であったらいいのに
 ....
本当の暗闇と出会う
それって
なかなか難しい
ひとつひとつの灯火を消しても
寝付けぬ夜に何処より話し声が漏れて
この街の闇は仄かに明るい
本当の暗闇
それは遠い日の感触
胎内にいたとき ....
まだ秋だってのに
ストーブ出してみた
あっためてくれるかなって
今日はひどく傷ついた気分だって

まだ秋だってのに
ストーブつけてみた
汗カイテミルかって
やなこと全部流したくって
 ....
生まれたとき既に
月まで人は 行ったことがあった
抱かれている幼い僕の
進化さえ 掌の上だった

人は 追い求め
遠い真実を
人は 探し求め
自分のありかを

手を伸ばし
一歩を ....
わたしの眼は旅をする
わたしの心は部屋にとどまる
都市から原野までのあいだで
眼はあらゆるものを見て記憶し
それだけで帰ってくる
心は記憶を平面に読み
何ひとつ解釈しない
過去から未来ま ....
わかったことは
たくさんあるけれど
わからないことのほうが
わかったことよりも
ずっとずっとたくさんある

わかったことは
たくさんあるけれど
できないことのほうが
わかったことより ....
ちょっとだけなんて
そんな大それた嘘は言わないから
このままずっと寝かせておいて

気休めや脅かしの言葉なんて
幾つも通り過ぎていったから
今更 届くなんてことはないでしょう

掴まれ ....
そして狼は一頭で、
舗装された道路を、泥で汚れた足で歩き、
駅からマンションが並ぶ踏切を抜け、
渋谷までの国道246号を黄色信号で渡る。

曇り空は湿った風。
吠えるべき月は、ない。
爪 ....
僕らいつも

知らん顔で爪を立てる

僕ら 僕らのことが可愛いから

知らん顔で痕をつける



僕ら

なんで人を愛せないの



僕らいつも

人のこと ....
1時限目が つぶれた 朝
キャンパスの 帰り道

銀杏並木に
ふたり

きみは
華やぐ 銀杏 舞い散る中

静かに
愛を 告げて くれました。

さっき
あがった ばかりの
 ....
ためた涙のせいで光が星に変わるころ
あなたのために
誰かがきっとやさしい歌を歌うんでしょうか。
泣きじゃくる声は
その歌がきっと
すべてかき消してくれるから
あなたはただ
小さな天体の真 ....
  ひとむかし前まで聞けたとおもいます
土間の片隅で マツムシやコオロギのねが
それが いまは裏庭に出ないと聞けません
       しかも弱々しげにしか----
  (いくら沈潜してしまった ....
きみはかわいい

けれど僕はきみの眉間を憎む
特にその皺のできた眉間を憎む

だからきみと一緒にいて
きみが眉間に皺を寄せると

いつもそいつをぐいぐいっと
指で伸ばして消してや ....
朝焼け前の海に小船を浮かべ
冷たい海水から網を揚げる
その人の背中は何も語らず

先代の想いを受け継ぐ船
傷痕が静かに海面を滑り
明日に繋ぐ

夜が明ければ港に帰ってくる
今日も無事 ....
一日の疲れを
音楽で流して
明日を夢見る
すっきり朝を
向かえる。

疲れが積もって行く
遊びが無い
苦しみだけが
通り過ぎて行く。

皆から声を掛けられて
返事をするのが大変 ....
■ 置き忘れた5つの願い

01.過ぎた日の幸い
     
     あの頃、あたりまえだった会話
     なんてことない仕種、見せた表情
     日向ぼっこしてるみたいな、
   ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
表面張力[group]大覚アキラ706/10/12 11:27
恋をしなければ良かった小松 Ann...3*06/10/12 10:55
一人、缶蹴り春日響006/10/12 10:11
R・P・G明香璃106/10/12 8:50
*水面を知らない*かおる12*06/10/12 7:46
こんにちは、望郷こしごえ14*06/10/12 7:18
砂木11*06/10/12 7:10
創書日和「流」[group]虹村 凌4*06/10/12 6:08
ビルの谷間に置いてきた2*06/10/12 4:37
*真夜中のニュース*知風006/10/12 2:09
【 なみだのおがわ 】豊嶋祐匠2*06/10/12 2:08
命日霜天706/10/12 1:26
なるようになる山崎 風雅406/10/12 1:03
告発文書(正規版)whippo...306/10/12 0:49
かたかたかたかた松本 涼406/10/11 23:59
永遠ということ[group]恋月 ぴの43*06/10/11 23:50
ストーブ水中原動機106/10/11 23:33
42、探索 【たんさく】[group]雨宮 之人2*06/10/11 23:09
Non-sentimental journey安部行人406/10/11 22:51
わかったことはぽえむ君7*06/10/11 22:40
このままで4*06/10/11 22:14
光冨郁也406/10/11 21:58
『知らんぷり』しろいぬ006/10/11 21:49
華やぐ秋に・・・Lucy.M...3*06/10/11 21:43
無題(自分のために書く詩)yuma2*06/10/11 21:34
夜の鏡信天翁106/10/11 21:32
かわいいひと4363*06/10/11 21:06
受け継ぐ海月5*06/10/11 20:59
鐘の音ペポパンプ3*06/10/11 20:54
■ 置き忘れた5つの願い逢坂桜6*06/10/11 20:13

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