流れる水を、手で止めても。
いつかは溢れてしまって。

流れる時間を、止めてみても。
やっぱり、止めることは出来なくて。

ねぇ、1秒、また、1秒。

流れて行く時間は、大切だから。
 ....
朝の車の中で 
おばあちゃんは 
他のお婆ちゃん達に 
七色のあめ玉をくばって 
僕にもくれた 

「 このあめ玉をなめると 
  元気百倍ですね    」

というと 
おばあち ....
世界は僕たちのなかを
通り過ぎて行った

まるで

ただ通り過ぎてゆくことだけが
世界であるかのように

あらゆるものが
あらゆるものに
置き換えられていった

なのに

 ....
仕事を終えて入った喫茶店の夕食前 
紅茶をすするカップを置いてほお杖をつき 
今日という日を振り返るひと時 

名も無き群の
無数の足音が響く 
駅構内の朝

職場の仲間と 
腹を抱 ....
ポ タリ



血が落ちて、初めて気付く



君の傷



ね、どうしたの?
どこが痛いの?


ポタ


見え隠れする、真っ赤な雫
滴り落ちては、吐息に ....
止めて
教えて
今 僕の胸から手が伸びていて
何かを欲している
空に飛んでいくって
どんな気持ちかな・・・

涙って何だろう
僕の目から
鼻から
痛々しい感情が
真っ直ぐに伸びて ....
ピンポン。
宅配便です。
ピンポン。
ドンドン。
宅配便です。
科学的見地に立てば
推し量ることは到底不能な
矜持をお運びしてまいりましたが。

ピンポン。
宅配便です。
ピンピ ....
仕事帰りの274号線
携帯電話のテレビ機能で
日ハムが優勝を決める その
しゅんかんをもくげきした

野球なんていつもは観ないのに
稲葉が打ったとき
おれは
イナバァァ
って言った
 ....
今日の空が知りたくて
朝から空を見上げれば
昨日と同じ秋の空

でもどこかが違う
昨日はつぼみだった山ゆりが
白く大きく咲いている
今日の空は少しだけ
昨日の空より白かった

今日 ....
そらにもよ
でっかいそらが まつんだと

まんずだまって みあげてみれ
そっだらここちが するもんだでよ
ふしぎなもんさな
なしてかな

はらっぱはよ うみのすみっこなんだと
うなば ....
ドアを一枚隔てて夜と昼がありまして
月夜の晩にウサギの着ぐるみを着た狼が
こんこんこんと3回ノックした向こうは
太陽の頬が渦巻き灼熱の風が舞う砂漠で
一匹のさそりが穴の周りでクル ....
★調整中 苦しみの果てに何が見える?

真夏のアスファルトからの熱気に倒れそうだった

僕自身を映した蜃気楼はゆらゆら揺れる

あの日のままの気持ちでいるのに

君はそれを気が付かないふ ....
{引用=





青と蒼のはざまに
すれ違う風
伝言は儚く
雲は 日常を
虚しく過ごすばかり

遙かに空を
跨ぐ人がいるのだが
躰が透けているので
気づく者はほとんど ....
乾きたてのネグリジェーは柔らかく
僅かに生臭いにおいがした
貝のぼたんが付いている
それを
人差し指で
上から順にさわってゆくと
真ん中のぼたんだけ
緑色の丸いぼたんに
付け替えられて ....
しらないものが多すぎて
わたしたちはいつも
上手におぼれる

陽射しとは
なにを探し出すための
あかりだろう
こたえなどわかる筈もなく
求めるわけもなく
わたしたちはいつも
上 ....
回る回る
メリーゴーランドが
回る。
夢を乗せて回る

警戒音が鳴る
ベルが鳴って
停車。寂しい
次のお目当て

夢を見ていた
いびきをして
寝ていた。
時間が分らなくなる。 ....
十月の
夕刻にしては
あたたかい風が
秋の
冬の
装いを始めた草の
乾いた匂いを運んでくる

霞がかった空は
穏やかな表情で
まだ染まるには早い
青く連なる山々に添う

静か ....
  想い出は焦げ茶色
  今は 今すぎて
  昔は 昔すぎて



  アキ
  君の笑顔には この空が とてもよく似合った
  うまれたての青い空
  もっと君に見せたかっ ....
あなたをね
叩いたらティーンって
鳴いたのね

あなたをね
撫でてもティーンって
鳴いたのよ

チクタク チクタク ティーン

チクタク ティーン

チクチク    ティーン
 ....
今夜
世界中の
すべての大阪弁の女の子が
ただ
しあわせでありますように
流れ星ひとつ


もう会えないあのこの
しあわせ願うほど
ぼくはおひとよしになりたくない


いいひ ....
浴室に腰掛けて身体を洗っていると
虫の声が
地面を敷き詰めるように湧きあがって
ワッショイワッショイ
ジーンリージーンリー
私を神輿にかついでいるつもりらしいのだ
それならこちらも ....
その爺が傘を持っている時は
必ず雨が降るので
わたしは爺が通る
朝7:42の窓を
「天気予報」と密かに呼ぶことにしている

爺の背筋は驚くほど真直ぐで
たぶんあれは針金で出来ているね、と ....
ビイ玉のまるみには
ひろい海があった
王珠水の波にたゆたう
憧れがあった
退屈なリゾートは
檸檬かぜの詩を
憔悴の日だまりに届け


無声にて泣いていました
すこしふくざつ ....
満員電車を疑え
毎朝毎夕当たり前になっている満員電車を疑え
変わりようのない日常でもこれぐらいは疑え
おしくらまんじゅうとよく言うが
俺たちはまんじゅうじゃない、人間だ
人間はいつも箱詰めに ....
怖いほどの輝きを纏った
一日遅れの待ち人が来る

懐かしさに言葉をなくす…

私はすでに空っぽで
あなたの全てを受け入れられる

一年の穢れ
妬み
悪意の数々が

その光に浄化 ....
今日、あなたのことがわかるかもしれない。

あなたを通して、私を通して

乱反射の果て
詩の中に
僕もいなければ君もいない
いるのは僕と君


僕の前には
大きな壁が立ちはだかる
それは僕が必ず
乗り越えていかなければならない


君の前には
大きな壁が立ちは ....
りんごは優しく指を濡らし
珈琲は
のどぼとけを笑わせながら
そっとすべりこんでくる

隣のうちのベランダに
タオルケットが干してある
いつから干してあるのだろう
もうずっ ....
 

街の猛犬が
路地猫を追ひかける
猫の尻尾に
口が届くばかりに接近した
その時
目の前を
轟然と特急電車がやつてきた
あはや犬は立止り
猫はそのまま行つた

犬の前を
唸 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
創書日和「ナガレ。」[group]狠志106/10/13 0:45
あめ玉 服部 剛7*06/10/13 0:40
痕跡/擦り傷加藤小判006/10/13 0:38
砂丘の少年服部 剛9*06/10/13 0:27
ポタリことは1*06/10/13 0:17
抽象狂騒。詩結城 森士2*06/10/13 0:03
宅配便のビートブルース瀬戸...306/10/12 23:31
イナバァァたいにぃぼい...106/10/12 23:05
明日の空が知りたくてぽえむ君12*06/10/12 22:36
したっけな千波 一也21*06/10/12 22:25
狼と蠍shu406/10/12 22:05
君待月Rin K19*06/10/12 21:56
酷く楽しそうにでも切なく響く声こめ1306/10/12 21:44
ジャイアントステップス &まどろむ海月5*06/10/12 21:42
洗濯物と海吉田ぐんじょ...906/10/12 21:37
八月のさかな[group]千波 一也21*06/10/12 21:35
遊園地ペポパンプ3*06/10/12 21:29
サンセットLEO22+*06/10/12 21:10
アキ草野春心106/10/12 20:46
ティーンアサリナ13*06/10/12 20:25
世界中のすべての大阪弁の女の子がしゃしゃり806/10/12 19:57
裸の大将杉菜 晃10*06/10/12 19:25
わたしの中のリアリティ小松 Ann...3*06/10/12 19:18
夜の行列キメラ306/10/12 19:16
満員電車を疑え新守山ダダマ506/10/12 18:02
十六夜の。深月アヤ3*06/10/12 15:13
中でも外でもない世界麻生瑞乃106/10/12 15:00
詩の中に僕も君もいないぽえむ君7*06/10/12 14:07
単純な留守番吉田ぐんじょ...906/10/12 13:05
路地猫杉菜 晃6*06/10/12 12:55

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