終わりなきデジャヴュの牢獄で
嘘つきが細胞を蝕んで
穴だらけ
生温かな雨が溶かす真っ白な天井に
出口なんてない
手のひらで コロコロと
海の向こうの偏執狂が叫んでる
捏造の凱歌
....
くらやみの中
また携帯のひかりだけだ
通りには車の行き交う音が
すこしだけきょうの反省のような音にきこえる
ふるえていた似ている夜のかおは
きみのぬくもりみたいに温かくはなくて
オ ....
白川通を自転車で下る
夕暮れが少し濁っているのは
街灯やら電飾やらがうるさいからだ
と、解釈する
岩倉の秋は早い
キンモクセイがもう落ち始めている
一週間前には満開だった
....
毎日 走る 音
じじじ
火の 燃える音
そんな日は
海を 見に行こう
旭日の 病気
病んだ 太陽の
走る 音
じじじ
寒風が 良寛を 屠った
それは
それで
良い事 ....
十月の昼下がり
ガードレールに寄りかかって
ゆっくり喫煙をすると
内側にある熱いものが
とろけるように放出されてゆく
確か理科の時間に習った
高温のものと低温のものを並べると
熱 ....
ウェブレッド!(おうよ!)
ウェブブルー!(いま行く)
ウェブグリーン!(あいよ)
ウェブイエロー!(腹へったブー)
ウェブピンク! ....
坂道の途中で出会った
君の寂しそうな 後ろ姿
後ろから抱きつき 驚かそうか
君のこと 少しでも知りたい
分かってあげたい
悩みがあるなら話して欲しい ....
言葉は心と心を結ぶ橋だから
言葉をたくさん知ることと
言葉を多く使えることは
言葉と心が一つになる
言葉の心は心の言葉
言葉は自分の心と
言葉の心を結ぶ
言葉は結ばれ
言葉の心と
言 ....
退屈が僕を殺す
単純なことほど難しく
複雑なことは解らない
無器用なことを言い訳にしながら
今、退屈が僕を殺そうとしている
出来ることと出来ないことの境目には
いつも壁があるか ....
雪道を滑らないように歩きながら山の寺へ向かう
お姫様が松の木に恋をした伝説が残る谷間
キスをして抱き合うと
どんなに寒い夜でも
雪さえも
暖かかった
この恋がいつか消えてしまうこと
....
遮断する
物理的遮断、瞳を閉ざす
遮断する
物理的遮断、ドメイン拒否
遮断する
物理的遮断、経済制裁(小遣い減額)
距離感と神聖は比例で増加
破裂寸前に膨張するアナタ
遮断する ....
盲目の道化がひとり
ごった返す真昼間の往来を
踊るような足取りで歩いてゆく
それを指差して嘲笑う子どもたち
囃し立てるように
手を叩いて大騒ぎする
皆がそれに気を取られている隙に
....
母が二階で
掃除機をかけている
天井が振動
する度に埃が落ちる
右側の窓を
あけておくのを忘れてしまった
閉めっぱなしでは祖母が
家の中に入ってこられないのに
....
ある日我が家が突然停電になった
何の前触れもなくいきなり真っ暗闇に
わあ どうしよう!
とりあえず懐中電灯をつけてその場をしのぐことに
暗闇というのはなんとなく落ち着かない
早く電気がつ ....
人間の7割は水分で構成されている
バファリンの半分は優しさで構成されている
ジョジョの6割分は奇妙なポーズで構成されている
バキの9割は死刑囚で構成されている
マフィアの8割は地元意識で構成さ ....
あなたの「ごめん」は
伝わってるのに
言い争って
拗ねているから
肩に置かれた手さえ
払いのけてしまう
嫌いになんか
なれないくせに
抱きしめられるのを
拒んでしまう
本当に
....
みんなが
「ケツ毛バーガー!」
と口を開けて喜んでいるうちに
人が死んだり生まれたり
した
詩なんか書いてる暇があったら
食器洗って
洗濯
洗濯物をたたむ
たたむと片付ける
掃除
ほこりは
目立たないように丸く積もる
詩なんか書いてる暇があったら
あなたが
やれリーデ ....
しかしまあどうだ今朝のこの赤ん坊っぷりは
何にも考えてない
何にも考えてないで
シャウトしてるぜ
オパポー
オパポー
おぱぽう
おはようじゃなくて
おぱぽうだ
....
男ってバカな生き物ね
そんな事を言う日が来るなんて
思ってもみなかったけど
実際言ってみたら
そんなに難しい事でもなかったわけね
わたしがわたしについて考えているとき
あなたはきっと部屋でテレビをみていて、
あなたがお酒を飲んでいるとき
わたしは夜の世界で女を売っているのでしょう
女であることが罪であって
わたしは素直 ....
「さようなら」
さようならってね
また会いましょうっていう
そんな挨拶なんだって
そうじゃない人には
さようならって言わないんだって
例え1ヶ月ぶりでも1年ぶりでも10 ....
あなたに一番あたしが似合っていること
知っているくせに・・・。
あなたが一番安心できるのはあたしだってこと
わかっているくせに・・・。
笑える。。。ハハハ。。。
お前が一番わかってい ....
いつかの 最も遠い昨日
空は霞み
遠雷は鳴り
燃えている その姿まさに暁
生まれいずる声を聞け
ありふれた誕生の発音ではなく
境界線を取り払え
そのものに 触れようと思うなら
....
夜に沈んでいくてのひら
蒼い灯りは微かに私の頬をなぞる
くすぐったいよ
くくとないて
泣き虫だねと言われたの むかし
今でも泣き虫だよ わたし
ひとりぽっちで地球に立って きみは
....
ごらん
はらはらゆく、
あれは、
空気から砂地へ
落下してゆく、あれは、
公園の
あらゆる輪郭をなぞる夕刻の光の
限られた範囲をなぞられればいい
限られた範 ....
あかねずみは困っていた
今年は{ルビ楢=なら}の実が凶作だった
けれど、それで困ったわけじゃない
代わりに{ルビ椎=しい}がたくさん取れたから
国立チュー央大学の教授によれば
ど ....
実に 簡単な方法 石の 狭間に砂 置いて駆け巡る 自分自身 の信号売る 警戒 焦燥の中で 焦燥という ロッカー 籠 空き箱 皿 図 の中 焦燥 実に 二年(12)簡単な(15)方法で 蔓を巻くな 二度 ....
日曜日、妻は眼鏡をはずした顔で
ハムエッグとデニッシュブレッドの朝食をとりながら
やつらに全体を見せてはならないの」と言い、
世界は分裂させて統治するのがふさわしいのよ
思想も宗教もそ ....
体のまあるい婆ちゃんが
ぜいぜいと団地の階段を上っていた
通りがかりの少年は
後ろから両手で腰を抱えて
ゆっくりとした歩調と合わせ押し上げた
( 振り返ると
( 団地の ....
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