緑色した大地の果てに住む
保護色の蛙たちが
人でなしにつかまって
赤い入れ墨で
標識番号を付けられて
無線チップを埋め込まれ
開け放たれた大地に
放射冷却の暮色を迎え
子煩悩の ....
完爾として
泡沫候補が
手を振る
ドライバーが急ハンドルを切って
横町に突進していく
地方選挙の時代だと
大見得を切る
大ボス小ボスに
一泡吹かせてやりたいと
立候補した叔父さんは
....
弾んで跳ねて
笑って泣いて
眠って起きて
笑って食べる
早くて遅くて
忙しなく飛び回る
居眠りをする
オレンジジュース飲む
踊って踏んで
生きて死んで
泣いて笑って
謎め ....
北朝鮮の核実験の報は
気持ちの良い 晴れた日の真昼
ちょうど 洗濯物を干しながら
見ていないテレビの音声から
物干しの最中 ベランダの手すりに
茶色い カマキリを見つけていた
むかしか ....
橙に染まる道
遠くに伸びる影連れて
陽の匂いの二人
また明日と
いつもの約束交わして
あの角を曲がれば
優しい明かりの灯る家
のはずなのに
空になった部屋、で
ひとり泣いた少女の ....
海のそこから
太陽を見たんだ
きらきら反射して
海の
蒼がもっと
さえたんだ
ゆらゆら揺れる
波ごしなら
きっと手に入るって
信じて手を伸ばしたけ ....
たぶん
あの時も天上に輝く月は
満月だったんじゃないかな
右目だけで見上げる月は
どうにも薄ぼんやりしていて
焦点が定まらなくて
酩酊感で気持ちが悪くなる
背中にまわした腕が
....
洗剤の泡が
細胞みたいにまだ
残っている
流しの排水口に垂れ下がり
命乞いの甲斐なく
数秒後
消えてゆく
ネスカフェの紙のふたを
うまく破るこ ....
秋は風
そよそよと風が吹き草の丘へ
薄穂が揺れその動きに
虫たちが自分の楽器を
思うままに奏でる
秋は色
はらはらと葉が落ち野の道へ
小枝が揺れその動きに
小鳥たちが自分のパートを ....
教室の窓から 水色の空が見える
その空に 3羽のハトが現れた
自由な空を舞う翼を持つ者たち
私も あの空を飛びたい
誰にも縛られない 自由な空を
....
私は悪魔ではない
地獄の炎に取り巻かれているわけでも
コウモリの翼を持っているわけでもない
人間の中で暮らしてはいるが
私は れっきとしたマラークのひとり
今日も 無能な部下の提出する書類一 ....
それは自然のなせる業にはちがひないが
梢からまつすぐ
命中するやうに頭に降つてきた木の実
重たく硬い木の実
何か不当な打擲を受けたやうで
穏やかではなかつ ....
食堂へと続く階段で
未開封のカップラーメンを拾った
飯を喰って戻ってきてもあったら
詩だよなぁ
と
思った
降りる階段の踊り場に
カップラーメンは佇んでいたので
持って帰って美味し ....
東の空から揚々と日の光りが白み始め
僕らのこの街は柔らかに浮かび上がる
すこし肌寒いひんやりとした空気
胸いっぱいに吸い込んで蒼朝と一体になる
まだ少し眠い目を大空に向ける
....
つよい デンプン
瞬間接着剤 的な ノリの
氏名 きょう りき子 出席番号7番
的な
食べ過ぎ (要注)表示を探す、みたいな
よく噛めとか
一日3個まで な感 ....
この汚レ物の景色の
またと見ない サヨナラだけの
日々の連絡と
グロッキーな夜明けと
どうしようもない欠伸、そして
冷えきって
重たくなった女の
尻と魔術と
....
彼の入れ子から 取り出されていく 三つめの人形は
彼女の 小さな入れ子から 取り出された
二つめの人形と 同じに見える どこまでも水平な
仮の広場で 無限の組み合わせが 見つけられていく
....
残光に霞んだ視覚が荒い砂粒に吹き払われる
芥の幻が、埋没した歴史に今も残る「カタチ。
伽羅色に侵食された古代の町が 彼方に浮かぶ
鮮やかな猩々緋の空と砂のミラージュ
陽の沈まぬうちに 亜麻 ....
少しずつ
たくさんのモノを手にして
少しずつ
たくさんのモノを落として
久しぶりに覗いた箱の中には
大したモノは入っていなかった
月はやさしい灯りで照らしてくれた ....
今日、キーホルダーを買いました。
黒の革製で、少し大人びました。
前のは、ディズニーで僕には可愛すぎて。
ただ、使いやすかったんです。ものすごく。
鍵を付け替える時、爪が痛くっ ....
キーポイント
キーポイント
ブレーキを掛けながら
クルマが喚く
チョークで
殴り書きしながら
先生が喚く
試験にでるよと
言われても
試験を受けられないのだから
カンケイないじ ....
シュールなショールを引き裂いて
モンゴリアンが走る
エイゴリアンが続くと
猫が鳴く。
これでおまんまが食えると思ったら
涙が出てきた。
夢でよかったと
思ったら
ほんとに涙 ....
まあ、いいか
あんこの味見をしながら
番頭さんが呟く
怖い顔の番頭さんが
甘そうな顔をして
店の向こうを見るときは
お嬢さんがやってくるのだと
知らない人はいない
手代になって ....
真新しいランプで
秋の波を
どこまで照らせるだろうかと
また、
鳴き砂の浜辺で
波泡のざわめく
境界線を見つめている
小さな音を立てるのは
そこに居たという証で
胸の奥に
忘れ ....
とうふの かどに
あたま ぶつけた
だいじな ことば
とびちり きえた
きみの なまえも
はだしの足跡を
顔にあてて
影の中の指を
切り取りながら
立ち上がって帰るところ
ねぇ きみ
聞いてくれるかい
一つだけお願いがあるんだ
もし僕がなくなったら
ただの一粒でもいいから
涙を零してくれないかなぁ?
いつか忘れてくれていい
すぐにいつもの笑顔になればいい
....
1÷3×3=0.999999999999999999999999999999999999999999999・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
0.000000 ....
所在ないよ
この手を加えた物が
少しずつ磨り減っていく
記憶は摩耗して
質感だけを生々しく残す
所在ないよ
君は黒髪翻し
我先にと誰よりも強く地面を蹴る
記憶は摩耗して
....
疲れは積もりに積もり、
ため息は出るばかり
日に日に苦痛になる
やる事は沢山ある。
3週間休み無しの
スケジュール
きつい!
苦しい。
そんな時エナジーフローを聞く。
時間だ ....
5033 5034 5035 5036 5037 5038 5039 5040 5041 5042 5043 5044 5045 5046 5047 5048 5049 5050 5051 5052 5053 5054 5055 5056 5057 5058 5059 5060 5061 5062 5063 5064 5065 5066 5067 5068 5069 5070 5071 5072 5073
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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