真夜中にサイレンが鳴つて

窓から顔を出すと

猫が凍つた路上を

駆けて行つたよ


弾丸のやうに丸まつて

火事場へと

一直線に


猫は寝てゐる人を
 ....
どんなに難しい本を読んでいたとしても
喜怒哀楽
たった4文字に人のこころは捕われて
(それってほんとだよ
いつになったら大人になれるのかな
つまらないことに腹を立て
投げつけたことばの痛み ....
君が糸電話を作っていた
夕暮れまで
まだ時間があるというのに
いったい誰にかけたかったのか
小学校の図工の時間のように
器用な指先で紙コップの底を切り取り
セロハンを貼っている
 ....
塗りたくられた絵画
すべてを飲み込んで渦巻いた月が
見つめる 人間の生活

回転する夜
静かなんかじゃない蒼々として
酒気帯びの河原を歩く
運命の赤い虫

何も語らず折れ曲がり
 ....
こんなにも 切なくて
悲しくて
辛くて
愛しくて
うらやましくて
幸せになりたくて
にくらしくて・・・

彼女と笑っている あなた
俺はこのまま去ります。

いつか
帰ってくるから・・・
もっと、もっと
強くなって。



キミと
同じ場所に立つために。
これから 何をしよう
高校で初めての夏
時間って
長いようで
短いようで
確実に
ゆっくり
スタスタ
アンダンテのリズムで


これから 何をしよう
高校で初めての夏
これか ....
あの人が私に与えたものを思い出す

いま私が居られる唯一のこの場所で

ここにはひとりの静けさが満ちて

地下室のようにひんやりとして

ぬけがらばかりがころがっている

それ ....
なんだか、さ
時々ね、息苦しさ
感じるんだ
生きにくいのかな

何が悪かったかな
この手じゃ、上手く
人に触れられない
差し出した手が、すれ違って

この手は何のためにあるのか?
 ....
雨が来る
雨は去る
屋根は
何も変わらない


陰の色の石があり
誰も通らぬ道があり
雲がひとつもない日にも
常に陰のままでいる


花は風に放られて
雨をつかま ....
こゆく さなぎり
はたて まどのみ

ついた ひごそで
まりせ ふむりん

ささぐ こみちね
わたす はねつち

ほせよ ほうれぬ
かがり くみこい
子供の頃は
船乗りになりたかった
世界中を旅して
冒険して
人食い人種にとらわれて
奇跡の脱出
漂流して
魚食べて生きて
雨を集めて
さめを殺して
奇跡 ....
冬が来て りんごが
日毎に軽くなっていると わかった
まもなく分銅の 劣化がはじまり
正しい数値を知ることは 出来なくなったけれど
思いのほか冬が 長く続き
ある朝りんごは ついに消滅してい ....
*
ナナコ


ナナコ。
霙(みぞれ)落ちる午後の日差し。
聖霊の結晶のきらめき。
その名を呼べば、
ナナコの声、
遠い海の向こう側からやってくる。

ナナコ。
誰もが初めての ....
それはまるで真夜中の虹のようで

***

真夜中に意味も無く外を歩き回って
意味も無く兄弟が増えて行く
煙草は見る間に減って行き
気付けば財布も空になって

真っ暗な部屋の中か ....
服を脱ぎ捨てながら
でもそれはなんだか恥ずかしくて
でも人間だから好きあってるから
服を脱ぎすてながら走る

それはチューリップで
色とりどりのチューリップで
 ....
グーチョキパーの
あめんぼう
虹の彼方に飛んでゆく

とんでったのは
僕の意識と
見た目の悪さ

あめんぼう
あめんぼう
人を見つけに
雨上がり
グーチョキパーと
滑ってる
 ....
あいにくの空からきたよ
あいにくどこも擦りむいてない

いつもきれいにしてるから
ペロペロキャンディーもちゃんと手の中に
この空もまだうずまきの中に

でもこの道はもう夜だから
目が回 ....
23時05分
オルゴールが鳴る
毎日1分のずれもなく
オルゴールは彼を連れてくる

いつの間にか{ルビ耳触=みみざわ}りのよくなった声を
目を閉じて
感じながら

今日の出来事
明 ....
  他のだれかに抱かれ
  絹の光沢につつまれて蠢く
  薔薇色に火照る肌に
 美しく焼かれる、愛の痛み

 「僕が別の彼女とキスしても怒らないだろ?
  可哀想なあいつを慰めておやりよ、 ....
地図に従い ミツバチたちが 花の印の土地をめざす 数えきれないくらい 長い時間が費やされて 大事な役目が果たされた後に 帰ってきたものと 帰ってこないものとを足しても 足りないハチがいるとわかり 本当 .... 私の中にいる私は
だれ?

本に書かれてあることを
そのままに信じてしまう私が
私の中にいる

誰かがこうだよと言ったことを
そうだねと言ってしまう私が
私の中にいる

君はどう ....
紅く憂いに帯びた君
その紅い着物を丁寧に脱がせば
優しい色をした君の素肌を目にする
舐めればほんのり甘く
齧ればほんのりと苦く
双方の思いは交差したままに
僕らは時の流れに身を ....
{ルビ滑稽=こっけい}な自分の姿を{ルビ罵=ののし}られ 
哀しい気持で歩いてた 

帰って来た家の門の 
足元に置かれた 
ハロウィンの{ルビ南瓜=かぼちゃ} 

皮をくりぬいて 
 ....
牛乳おじさんは

ラジオ体操のおわった朝
ときおり

虫の幼虫や
脱皮したばかりの
透明な羽のせみ を
ぼくたちに 見せてくれた

ある朝

牛乳おじさんは
学校なんて つま ....
虹色をきみにこぼした
そらを云うほどは見上げてなかったから
ことばが透明な箱の中とうとつにうまれた
星色の媒介をみおくる
海をきくほどは閉ざしていなかったから
瓶をゆらした琥珀のひか ....
他の人がしたことで 
{ルビ叱=しか}られて じっと 耐えていると 
罪も無く十字架にかけられたあの人と 
つながっている気がしてくる 

身代わりとなった人の為に自らを{ルビ棄=す}て 
 ....
何か書きたくなって ペンを持つとね
どうしても紙を見つめられなくなるの

君を捜してしまう


誰かを見つけたくて 写真達を見るとね
ひとりも探せなくなるの

君ばかり見つけてしまう ....
風が吹いている
この胸をくすぐるように
どこか時の蒼い彼方から
やわらかなレースのカーテンを抜けて
あなたは夜へと駆け出してゆく
裸のつま先で踊るピエレット
夜露に濡れた草を踏みしめて
 ....
ゆっくりと ゆっくりと

    時の川は流れてゆく

 すべてを押し流し
      
      上流から下流へと


   ゆっくり ゆっくり


焦ったって仕方ないのに ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
駆けていく猫杉菜 晃6*06/10/21 21:18
残り物の詩(うた)[group]恋月 ぴの29*06/10/21 21:14
図工たもつ1406/10/21 19:56
夜は、まわされてチェザーレ406/10/21 17:51
現在進行形桐野晴0*06/10/21 17:07
同じ0*06/10/21 17:06
アンダンテ1*06/10/21 17:04
ぬけがら九谷夏紀1*06/10/21 16:02
47、左利き 【ひだりきき】[group]雨宮 之人5*06/10/21 15:58
みどり みどり木立 悟706/10/21 15:12
つき の はな 1砂木9*06/10/21 13:29
船乗り水在らあらあ34*06/10/21 13:06
紙芝居砧 和日3*06/10/21 12:10
ナナコ他青色銀河団7*06/10/21 10:56
真夜中の虹[group]虹村 凌2*06/10/21 10:22
お花畑水在らあらあ20*06/10/21 3:46
じゃんけんあおば7*06/10/21 1:30
あいにくの空アサリナ5*06/10/21 1:01
23時05分かとうゆえ1*06/10/21 0:04
ポリアモリーatsuch...5*06/10/20 23:19
蜃気楼砧 和日306/10/20 22:57
私の中にいる私はぽえむ君4*06/10/20 22:48
海月3*06/10/20 21:44
ハロウィンの南瓜 服部 剛15*06/10/20 20:57
たいよう の 種Lucy.M...4*06/10/20 20:56
リリィキメラ606/10/20 20:56
_服部 剛6*06/10/20 20:47
思い出ぽろぽろ哀音006/10/20 20:26
白いドレスの夜石瀬琳々13*06/10/20 16:08
ゆっくりと明香璃206/10/20 14:05

Home 戻る 最新へ 次へ
5026 5027 5028 5029 5030 5031 5032 5033 5034 5035 5036 5037 5038 5039 5040 5041 5042 5043 5044 5045 5046 5047 5048 5049 5050 5051 5052 5053 5054 5055 5056 5057 5058 5059 5060 5061 5062 5063 5064 5065 5066 

【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.6sec.