血の通った行為をしないと血の通ったものは生まれない
分かっているから黒い斑点を増やしつつある少女はもう真っ黒に動物の首を掴んでいる
ただ掴んでいる誰も止めなかった屈折した行動を誰もかものたうち回っ ....
私は
花びらが一枚足りないの
みんなは五枚なんだ
でもね
一
ずっと前、
私は小さな種でした
ほんとに小さくて、軽くて、やわらかかった
あの土と、この風が私を育て ....
むなしい言い争いの末に
また 一人の夜が始まる
あの人は背を向けて去り
私は一人の夜と向き合う
何度繰り返されただろう
一人の夜の長く果てなく
終わりのないメビウスの
輪の上を走り続ける ....
不思議なもので最初は誰もが怖さを抱いている
生まれて初めての呼吸の仕方
単純に考える事でしか出来ない
深く深く深海に行くに連れて
光が届かない闇の中で
僕は今、泳いでいる
....
俺はコーナーを曲がりきれない
俺はコーナーを曲がりきれないでいる
第三コーナーから第四コーナーへ
俺は外壁を破壊しながら走っている
スポンサーの名前が書いてある看板を壊しながら ....
へへ
今日も来ちゃいました
れもんさん
もう 朝からチャックが閉まらなくて へへ
どかよろしくお願いします
へへ
れもんさん
きらきらしてます
おくちが へへ
ちょうちょみたい ....
わびしい丘はひだのはずれから
パノラマもなくプロムナードを伸ばしています
やまぶきいろのかぜに撫でられ
ときいろの日差しになぐさめられて
....
雨が降り続く秋の中で
公園のベンチは
誰も腰かけないまま
しっとりと濡れてゆく
何もない無の空間に
わずか一瞬だけ
背もたれにスズメが立ち止まる
雨が降り続く秋の中で
公園のブラン ....
ギャーと言えば
ギャー
ギャーと言え
ギャー
ギャーギャー
うるさい蛙の声に
おい、黙れと
太い声がして
石が飛んできた
頭をかすめて
向こう側にすっ飛んでゆく
音速 ....
きみはキリン
別に首が長いわけでもないけどさ
肩甲骨の辺りがキリン
きみはキリン
特に無口じゃないけどさ
答えの前にちょっと間が空く
電話の向こうでキリン
きみはキリン
....
赤橙
赤橙黄
赤橙黄緑
赤橙黄緑碧
赤橙黄緑碧青 ....
先日深夜のテレビでロックフェスのLIVEを観た
したら何かみんな長髪でグラサンかけて皮のパンツはいてて
ギタリストがソロの時格好つけつつ照れてた
ロックはほとんどもう俺をドキドキさせてくれない
....
風が吹いたら草が笑った
草が笑って悲しくなった
今日来た手紙の文字がぼやけて見えたのは
視力が下がったからではないはずであった。
涙だ。
紛れもない、涙だ。
涙は乾 ....
人生ばら色の花を
咲かせましょう
咳を一つしましょう
人の気持ちを感じましょう
ほとばしる愛は
絶えることなく溢れ出て
一緒に泣きましょう
一緒に笑いましょう
常に笑えるような ....
水輪くるくる廻す
小春のきまぐれ
金粉は乱射を
泳ぎきり
ヒバリの墜落に
透明を繋いだ
柔らかきくちづけも
いつしか
斜光貫かれ
ひたむきと微熱
すぐ
もうそこまで
....
僕の恋人は
怠け者で自由奔放
色白で柔らかくて
瞳が蒼いんだ
笑うと目を細めるんだ
暖かいところがスキだから
僕の特等席をいつも取っちゃうんだ
でもね
....
私のなにもかもをお見通しという顔をする君
でも
私の一体なにを知っているの?
君が知っている私は、本当の私じゃないよ
気付いてよ
強がっている私の裏に弱い私がいることを
....
雨の日は車走らせ
竹崎の港近くに
暮らす人に
会いに行きたい
有明の海の色が
変わる岬を教えてくれた人
晴れ渡る野上海岸
目をほそめ沖を見詰めて
夢を 夢を 夢を
語った
....
薄曇りの空は
上から私を見つめるが何も語らぬ
道端の花は
小さくひそやかに咲いている
緑は影含み揺れゆるやかな坂へ
おいでおいでする
白いガードレールは
くたびれながら道案内をする
....
夕暮れの町をポストに向かって歩いてく
人気ない目抜き通りへの道
工場の白い壁も
道路の白線も
うっすらと しぼったオレンジの色
何でもないのに突然
泣きたくなって
駆けだして
海へ ....
今日、わたしはお腹がすきました
いつもよりも、少し早い時間に
前のときは、いつまでも食べることなんてできなかったのに
くりかえされないのは、すごいことです
気づいていたのですね、昨日 ....
銀色の風が
大地を鳴らしながら
通り過ぎてゆく
その音は
眠っていた自分の何かを
覚まさせ
体内を駆け巡る
灰色の雲が
大空を渡りながら
広がってゆく
その塊は
横た ....
2人で どこか遠くへ行こう
誰にも言わずに
2人で どこか遠くへ行こう
誰にも知られずに
あなたが傍にいてくれるだけで
私は何も怖くない
私の居 ....
(はやく耳をふさいで。あれは死人の戯れ唄―。)
寒々しい空は、睨むごと暗さを増して、
空が生きているならば、それは今にも息絶えそうな色をして。
冬の匂い、
スカートの裾 ....
寝つきはひどくいい。
睡魔がやってきて、まだおきていたい私を
むりやりひきずりたおしにくるみたいな。
あ、まだお風呂にはいっていなかった。
あ、まだ、パジャマにきがえていなかった。
あ、あし ....
料理をするとき君は
良く歌を歌っているね
とんとんと小刻みに聞こえる包丁
ぐつぐつと煮えている鍋
うんうんとうねる換気扇
君の歌
そんなときに
これ以上ないくらい幸せを感じるんだ ....
真夜中
雨の音で目覚めた
まだ家にはカーテンがないから
部屋の中は
街灯のオレンジ色で
隣に寝ているはずのおまえが
窓際に立って
そとを見ている
おまえのい ....
深く透き通るマリンブルー
淋しいとき 悲しいとき
涙はどこへ行くのでしょうか
海の奥底に沈んでいる
私の心は宝箱の中
涙の泡に包まれて
静かに息をしているのです
わたしたちの
夜の
「わたしたちは
夜のアスファルトに
アルコールの溜息から順に
音も立てずに
わたしたちを、落としている」
を
体中で受け取って故意に ....
毬栗が黄緑色に膨らんで
山の稜線を彩つてゐる
棘の一本一本は張りつめても
刺々しさはなく
光と風と大気に丸く包み込まれて
和んでさへゐる
さうしてなほも ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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