緑濃い{ルビ山陰=やまかげ}から
ひらりと紋白蝶がさまよひ出た
断崖の下は海の群青
湧き上がるすでに夏とはいへぬ
冷ややかな風を器用に避けつつ
蝶は陸に沿つて舞ひはじめる
波打ち際には
 ....
Morning dew drops the tears.
Day after day change the sky.
I’m missing you.
Day and night I’m ....
灰色の日
カエルのせわしい声が
遠くからも近くからも
響いてくる
やりたいことをやろうか
やめようか
心が迷ってしまう日

銀色の日
車の通る小さな音が
遠くからも近くからも
大 ....
姿勢正しくおすわりする
椅子がたてる悲鳴
僕らの部屋の空気を汚す


一生懸命窓の掃除をしてる君を眺めてる
黴まみれの窓


灰色の壁に白いチョークで描いただけの窓


そ ....
今日も仲良くけんかする 
何の変哲もない 
親父と母ちゃん 

日々
腹を抱えて笑ったり
頭に{ルビ角=つの}を立ててしまったり 
からかいあったり
愉快な職場の仲間達 

両親や ....
泥棒のような前傾姿勢で
妹の洋服を
箪笥から引っ張りだして纏った
ふわわ、と甘いにおいが漂った

わたしは服を持って居なくて
だから何時も裸で暮らして居るのだが
この頃はとみに寒く
や ....
面接を何度も失敗しているうちに
僕は何もいえなくなってしまった
もう面接はこりごりだよ
面接官は人が聞かれたくないことを
きっと知っているんだ
くそったれ

泣いても笑っても
母親が一 ....
誰かと誰かが、キスをした。
だから、誰かがひとりぼっち。

誰かと誰かが、話してた。
だから、誰かが微笑んでた。

誰かと誰かが、見詰め合った。
だから、誰かが空を見た。

誰かと誰 ....
神は子を産みました

子はやがて分裂し2つになりました

そして私と貴方が生まれました

互いは互いを求め合い
いつしかまた一人に戻りました

貴方は私、私は貴方
 ....
上手に生きてゆかなくちゃ
そう毎日思いながら生きてきた

弱い振りをして後ろに隠れながら
笑顔でいれば偽物でも幸せになれるって
誰かが教えてくれたっけ

嘘も時には必要らしい
知らない ....
遠ざかる二段ロケットの軌道
静寂に浮かぶ銀のカプセル
どちらが動いているのか、は
もはや問題ではない
ただ、離れてゆく
    {引用=
(お腹空いたかい、ラナ
(大丈夫、ピザを持ってき ....
街灯
夜が膨張する
単に1つの影

それ
(それは終了(停止)

この人は私のために到着する
そして静かになる

そして1つの/影―発生
私は行く
あんたを 失う事など 出来はしない
錠剤である事の 両親
暗い 田舎町の 虚無僧の 死骸
朽ち果てているから 面白くて 何度も こき下ろす
口が 開く 
ゲロの 頂点に 立つ 日本猿の うな ....
ゆらり 細く立ち昇る
{ルビ煤=すす}けた灰色の煙突から
青い空へ溶けていく
風向きは 西から東

よく わからないものへ
もう 手の届かないところへ
貴方のカタチが なくなって
粉だ ....
街灯に照らされると 
夜道に私の影が伸びた 

どこまで歩いても 
影は私についてくる 

( どんな時も、ひとりじゃないよ ) 

立ち止まる 私をみつめ 
黙った姿で影は{ルビ云 ....
鬱陶しい湿度で目を覚ます午後
誰かがしきりに不快な音をたてている

夢の続きを思い出せずに
煙草に火をつけた

君が居なくなってから
一年が過ぎようとしている

布団は臭 ....
あなたが私によって受け入れられた間に
誰もそうではありませんでしたが
厄介な姿勢さえ
まだその側のあなたの
FEおよびANAです

無意識の場合
可能でない単語
落ちてください[実行す ....
猫の子
暢気に
歩いてく
なめすぎた
手足を引っ込めて
片袖を風になびかせて
夕立のように
跳ねてった

イノシシの仔
猫の仔

鬼界ヶ島に
流されたという
俊寛


 ....
よく眠れなくて悩んでたけれど
近頃はずいぶん慣れてきて
秋の夜長なんて言葉に乗じて
それなりに楽しんでるよ

今日はとてもいいこと思いついた
暗記パンの使い方について
不思議なポッケに入 ....
眠れない夜を
いくつも乗り越えてきた
思い出と傷を抱えて
何度も足元をすくわれなかがら
それでも乗り越えてきた

救われることなんか
ちゃんと願えないくせに
夜明けが来ることに
涙が ....
いくつかの橋が
思い出せないでいる
名前を覚えなかった川の
こちらとあちらを
思い出せないかたちで
きっといまもつないでいる

完全なものが美しいと
君は言うけれど
不完全なものは
 ....
何もない
真っさらな空間に
貴方の 聲 が
響 く
それ は 心地良くて
退屈 を
掻き消してくれる

嗚呼
いつだって 貴方は
そばに居て くれるのに
それ 以上 を望んでしま ....
のぼってゆく
のぼってゆく

今日が晴れて良かった
行く先が見えなくならないから

どこにいくか
どこにいるか

よく判るから

のぼってゆく
のぼってゆく

残すは焼けた ....
高速道路の横で

光ネオンに包まれうたた寝している

行き交う車をかすりながら

ゆっくりと歩き出す

飛び立つ鶴の群

湖には立ち止まるほど遠くにじむ

髑髏のパ ....
昨日も
明日は見えなかった
けれど今日は見えた
だから
今日という日を必死で動いた
見えるところは全部
手の届くところ
走って行けるところ
体力が尽きるまで
今日を動いた

今日 ....
酔っ払い 
どこまでも寂しくなる夜

赤くほてった顔でふらふら歩き 
電信柱に額をあてて寄りかかる 

辿り着いた
バス停のベンチにへたりこみ

夢に見る 
愛しき君 ....
*
蜂男は全部が蜂でできている。

顔も、身体も、腕も足も
ぜんぶぜんぶが蜂でできている。

黄色がかったオレンジと、黒の縞の蜂でできている。

だから
側を歩くとブンブンブンブ ....
マリンちゃんの話
きいてほしい


マリンちゃんはジョニーの腹違いのいもうとで
ジョニーとは似ても似つかないほどの美少女だ
めったに笑わないとゆうか
笑った顔を見たことがない
でも笑っ ....
砂をつかんで はなつ男がいる
砂はどれも 鳥のかたちになり
おちて こわれる前に
風がすくって せっせと
雲の巣へ はこんでいる
あの小さな星に願ったの

 早く あなたに会えますようにって


同じ星の下
   ずっと 私たちは生きてきたのね


  これからも

     ずっと ずっと一緒だヨ
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
白い旗 夏の終はりの海岸線杉菜 晃14*06/10/27 16:57
My loveペポパンプ2*06/10/27 16:17
色の日ぽえむ君9*06/10/27 14:03
Choketiki7*06/10/27 13:02
瞳の内に 服部 剛5*06/10/27 12:51
すみちゃんのセーター吉田ぐんじょ...1706/10/27 12:36
画伯の無情不老産兄弟106/10/27 12:17
誰かと誰かの。狠志306/10/27 12:16
「二人は一人を食べました」Taka★H...306/10/27 11:37
いつかきっとAKiHiC...406/10/27 11:09
衛星クーピー佐野権太19*06/10/27 9:24
言語破壊機械306/10/27 9:02
恋愛詩 失う事など出来はしない奥津 強006/10/27 8:27
50、煙 【けむり】[group]雨宮 之人4*06/10/27 3:25
影 服部 剛7*06/10/27 2:21
夢の続きれるむ206/10/27 2:08
MUISHIKI言語破壊機械1*06/10/27 1:26
イノシシが知事公邸の裏庭を駆け回るあおば3*06/10/27 1:08
暗記パンの超法規的使い方水中原動機006/10/27 0:40
眠れない夜ごまたれ5*06/10/27 0:36
沈下橋たりぽん(大...17*06/10/27 0:35
d e s i r e李伍 翔106/10/27 0:30
火葬哀音1*06/10/26 23:33
幻想夢の奥底にこめ1406/10/26 22:59
明日は動くぽえむ君9*06/10/26 22:50
碧い腫瘍服部 剛12*06/10/26 22:41
蜂男ミゼット5*06/10/26 22:36
泣くなマリンちゃんしゃしゃり506/10/26 21:50
そろもん(幻術の話)みつべえ406/10/26 21:35
星に願いを明香璃106/10/26 21:18

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