どのくらい愛してるの?
その質問にも答えられる準備があるから
どこにでも行ける
風になりたい
遠くへ行ける
風になりたい
どこにでも飛べる
光になりたい
速く飛べる
光になりたい
風や光は
人間ではできない
すごい力をもっている
そ ....
ポケットに、詰め込んだもの
詰め込んだ、思い出と
その他 たくさんの何か
ぎゅっと、握り締めたこの手のひらは、今
溶けてしまったチョコレート
思わず隠した、あの子の消しゴム
忘れない、 ....
ある日
くまさんが
出会った人は
おじさんでした
おじさんの家に連れて行かれ
可愛がられました
くまさんは幸せでした
でも
くまさんは大きくなりすぎて
おじさんは家族 ....
木の葉の散乱と
熟れた柿の実
我が物顔の猫は縁側で
あはれなる瞬間を見逃す
自然に宿る神々の手が
赤と黄色の葉を削ぎ
温暖化の花びらを裂く
植木職人たち
しなびた枝葉を剪定する
なん ....
許さないで下さい
机の上に転がる
果実に写った柔らかさを
ひかりの落ちる
ひかりの中で
願わないで下さい
薄く濡れたままの便箋や
握りやすい万年筆に
触れようとする
その小さな手 ....
壁にもたれて
空を眺めて
そんなのも悪くないね
太陽は赤くなんて見えないし
月は碧くなんてない
星は黄色くなんてない
どうでもいいようなことを考えながら
壁にもたれ ....
意地の悪い赤信号に捕まって
またこの街の風に乗り損ねた
こんな時に君ならば
一体、何て言っただろうか
君が好きだった歌を聴いて
あの日の匂いは思い出せるのに
2人の時間は止まったままで ....
賢い主婦はスーパーで
手前から古い牛乳を買うのだそうだ
今
ここにいない死者のために
未来
まだ生まれこぬ子供らは
つまり
まだ死者の国
私たちは循環する
古い牛乳を破棄する ....
透明の骨格を保った液体で
湿度はまったくもって不充分
そのままに飛行機雲を呼んでいる
商店街の爆発を悲観している
鳥の歩行
ジャブのけん制をしながら
意思の疎通でエンコード ....
肺ガンでじいちゃんが灰になった
田舎のきれいな緑の世界に
黒の群集が蝕む
晴天がこれほど
嫌なものだとは
長い煙突から天に煙
じいちゃん
太陽もその最後の力で
灰色にし ....
あのね。
別にセックスは好きじゃないの。
あなたとの触れ愛が嬉しくて。
だから、し、なくても良いの。
触れて良いの、あなただけ。
触れて良いの、わたしだけ。
うん。 ....
全て 噛み締めておくには
無粋な 感情
でも
口に 出してしまったら
最後
別れを告げる
恐怖に おびえる
1
ゴルゴダの丘の受難が、針のように、
人々の困惑の眼を包んで、
砂塵の闇に、厳かに、消えてから、
すべてを知った空は、
瞬きもせずに、顔色を変えることなく ....
i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!
延延と続く背骨の隆起に虹を打付けていった
?ミシンを追いなさい?と
i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!
チイキョ チイキョ ....
いいですか、いいですか、
言葉を信じていいですか。
富も名声ももたらさない、
言葉を信じていいですか。
明日は雨で明後日は晴れて、
結局、昨日はなんだったのか、
今日はどうなのか、 ....
葉っぱが舞う校庭
都心の小学校
少女は
アーバンコートの校庭に
いつも上履きで駆け出し
そして遊んだ
外履きに履き替えるのは
校庭の隅にある「自然園」に入る時だけ
自然 ....
遠くに咲く花があった
其れは近くでは見れない花だった
幼かった頃の自分は恐れも知らず近寄って
返事も返ってこないのに一人で花に語っていた
今は返事が来ない事が理解できてしま ....
あなたが眠ってしまってから
いろいろありました
Kがないてました
自己嫌悪だそうです
私は励ましながらも
眠っている
あなたのことを大切だと
想いました
....
リチャードカールソンは言った
期待を捨てれば
自由になる と
あたしは頷いた
自由になるためなら
何でもする と
けれど彼は言った
自由になれるという希望が
また期待でもある ....
前を向いて歩きたい
自分だけの長い道のりが
ずっとずっと終わることなく
ゴールは見えない
歩かなければ
風が背中を押してくる
いや
何かが背中を押してくる
前を向いて進みたい
自 ....
熱に浮いた体が悲鳴をあげた
体がぽっきりと折れた拍子に
ごっくりと塊を飲み込んだ私
体中をソレは駆け巡り
ちょっとずつ侵食していく
手足の先が動かなくなった
髪の毛ははらりはらりと抜け ....
うとうととまどろんでいたら
夢の中に君が帰ってきてしまった。
間延びした声で「おかえり」と私は云い、
少し疲れた声で「ただいま」と君は云い、
私は起き上がって、
…起き上がって? ....
庭の片隅で蟻が巣を作る
巣穴から砂を持ち出しては
ぽとりぽとりと落として帰る
(その砂が落ちる力を
私たちは万有引力と呼んでいます)
感心して砂を運ぶ蟻を
見つめているが
....
あるきつかれた鄙びたモーテル
きみは背のたかいテーブルと椅子に
ぼくはその向かいから
きみをぼんやり眺めていた
ふるい鉄マドから差し込む
外界のひかり
照らされ
スパゲティーを丁 ....
ほら、君と僕と。
お月様と。
おっきな三角形。
けど、たまにお月様はかくれんぼ。
僕と君も、手を振って。
僕とお月様、ふたりっきり。
何だか遠くて、淋しいね。
....
学生は撫で合いを求めて学校に行く
彼氏と彼女の意味のない領域を作る
男女間に友達の領域は存在せず
社会人は生きる為に会社に行く
自分の時間を持つ事は許されず
仕事と言うなの課題 ....
ある日
「生きることは汚れてゆくことだ」と
あなたは言いましたね
その言葉の意味が分からなくて
僕は不安になりました
またある日
「人の心はダイヤの原石のようだ」と
あなた ....
私はこの茨の茂みの上を
軽やかに歌いながら
飛んでいく陽気な雲雀
ひたすらに陽気に歌い
明るい昼の太陽と戯れ
光を浴びて自由に空を舞い遊ぶ
そんな私ですが
夜になると
この肌寒い茨の ....
凍った星屑が
壊れた金平糖のように
降る十月は
魔物が
楽しそうに笑っているよ
人間たちは
人間に飽きて
あやしい魔物に
憧れているのさ
あちこちに
着飾った素敵な ....
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