近付かないで近付かないで
どうせキミも離れてしまうのでしょう
それならば最初から優しくなんかしないで

独りきり夢の中でずっと
あすこに見える建物に憧れて
息を殺して積み上げてきた
唯一 ....
色をぬる記憶
人に触れる記憶
僕らの言葉が
キスを学習すると
背中にも匂いがあってよかった
バッタのようなものが
死んでいたよ
あのあたり
空も見ないで
俺はラーメン屋でもチャーハンしか頼まない
その店がいくらラーメンをレコメンドしようがチャーハンしか頼まない
別にラーメンが嫌いなわけじゃないけど断じてチャーハンしか頼まない
ラーメン屋だって、メ ....
僕は何時間この場所に居るのだろう?
雲の流れや車の流れを風として肌で感じる
少しだけ肌寒い風は心地良く
嫌なことを忘れさせてくれる
公園のベンチで時間が過ぎるのを待つ人

形あるから何時か ....
くだらない誓いをした日からか
それよりもうちょっと前からか
僕はもう一人ではなにもできません

今まで一人でできてたことが
二人じゃないとできないようになって

とても情けないです
男 ....
僕の恋人は、すっごく優しいんだ。

でね、彼女とはまるで夫婦なんだよ。

だって

僕がお腹空いたら、ご飯をくれるし。
でも、彼女が寂しそうにしてたら、僕が慰めてあげるんだ。

僕が ....
 
ずいぶん遠くの方で
誰かを思うのが好き


バーゲンプライスのある本屋で
ポエトリー&ハーツ
と書かれたペーパーブックに目をやりながら
これは これは
ずいぶん遠くの誰かが
 ....
明るい夜も、暗い夜も、それぞれに色々な夜があったけれど。


遠く回り道をするように。言葉が言葉からそれからを選んでいくように、一瞬だったものを、ふと、足を止めて拾い上げてみれば。もう、「それか ....
陽はひらき
もの皆きしみ
葉を迷い
土へ降る色


曇をせばめる音は冷え
路はひととき白くなる
風に生まれる幼いまだら
水たまりの空のはじまり


ゆがみを抱いた黄 ....
 
 
世が世なら

「どこでもドア」で
君に会いに行けるのに


世が世なら

ふたりニュータイプで
解りあえるのに


世が世なら

風の谷で
平和に暮らせるのに ....
霧の朝僕は
白い虚しさにまかれる
あるいは
あるかなきかの徒労に
世界は音もなく沈んで
僕一人を孤立させる部屋
あの夏の日
彼女が湖水に指をすべらし
その音のない{ルビ水面=みなも}を ....
やりたいことがあるならば まず目標を定めて
自分の棚卸をしなさいと
本に書いてある
棚卸とは会計で使う言葉で
自分が何を受け取ったのか
自分が何を支払ったのか
自分の元手は何か
自分の返 ....
都会の中の植物園は
いつも静かなまま
大きな木の根は
下水道や地下鉄よりも
ずっと浅く
かすかでしかありません
雨をしのげる大きな葉が
静かに広がる

都会の中の植物園は
いつも黙 ....
夜も根津に三日三晩太り続け
国へ帰ることを決意した
氷点下の愛娘は午後を食い散らかし
ポツリポツリと降り注ぐ体毛に分け入ると
へその辺りになんと小さなほこらを作った

ぎゃーぎゃーわいわい ....
かわつらさんの奥さんは
精神を病んでいるそうだ
深夜
誰も居ないキチンで
皿を一枚ずつ割るそうだ
あの夫婦は
せっくすれす
だから
ってすずきさんが言ってた
そういうすずきさんに ....
くすぐったい
くすぐったい
可愛い君の吐息

やわらかな朝
淡い光の中で
そっと息づく白い小さな花

無邪気な君の微笑みは
僕をやさしくしてくれる

くすぐったい
くすぐったい ....
冬の中のジャングルジム
僕登り
君降りる
色とりどりの鉄パイプをカサカサの手で握って
きのうは一晩中雨が降っていたので
手のひらが濡れるよ
嗅げば鉄のにおいがする
僕はとりあえず天辺まで ....
午睡のさなかにある子らの
頬に翳る
おだやかな昼下がり
行進
 行進
行進
  行進
チェシャ猫は唇に
笑い笑い笑い
チェスゲームは再開
矛と盾が衝きあう
伽藍に響く泣き声
祝 ....
救急車が近づいて遠のくてっぺんの通過点で何の皮膚をつつくのか
酔い宵の空気からんからんいつの間の間の疲れてヨウ宙に浮いているよ
ぼくら人間はやわらかいよ簡単だサクリサクリ、とか
フロム月
レデ ....
この土地が
湖や海のやうに
青空や星や月を
映さないからといつて
卑しめてはならない


何といつても
この土地には
{ルビ人間=**}が住んでゐる


夜の闇しか映さない
 ....
「最初で最後の、黙礼を交す」



いまはむかし
(この{ルビ宇宙=そら}もなかったころ)
それは無としかいいようのない、事象でした
そんな折に私は、
星占いをゆめゆめ零さぬようにと、 ....
引き上げて欲しくて
手を伸ばそうとして下げた


泣きたい 叫びたい 触りたい
そんな衝動をどうしようもなくて
笑う以外の方法が見当たらないの


おはよう

ご ....
白い光の下で八月はゆっくりと腐っていく
粉々に飛び散った十四歳の欠片たち
世界など終わればよかったんです
世界など終わればよかったんです

恐る恐る触れた背骨の上に走る電流
鎖骨に ....
{引用=わたしのからだが
一秒ずつ 剥がれて
浴槽の底に積み重なる

さわると
あかるい蛍光灯のように
熱く ひかり
はじかれたとおもうと
くたり と しおれた}


彼のみぎは ....
あ、と
きみをおもいだすのは
たぶんとても自然なことで
それでいてとてもいいかげんだ

ことばのあいだのくうはくに
わたしたちは寄りかかろうとする
かなしいのかたちをしたよるが
よろけ ....
あたし、くちびるが花びらで
いつも
ちょっとしょっぱい

くるしい感情はおっぱいがつくってて
って言ったら

すぐわらうきみです


あたしの
おっぱいはまるい
人並みにまるい ....
体育館のジム
一定のリズムで筋トレしている男
耳にはポータブルプレーヤー
顔には無表情 もしくは集中
体には戦い 汗


タバコを持って出て行った

ああ
その営みに
私は悩まし ....
 
僕の好きな温度
 
僕の好きな湿度
 
摂氏5℃ 湿度20%
 
この腕に眠る君は何を見ていたの
 
僕の居心地のよいこの場所は
 
君にとって少し寒かったの
 ....
ラジオで流れたちょっと古い歌に
思い出す学校の教室
見上げると野焼きの煙
校庭の空にあいつはいない

  工場跡がショッピングセンターにかわる
  空を割っていた煙突が消えて
  秋の花 ....
まるで
淋しさを塗りこめた顔

化粧をした顔しか知らない女が
人肌の温度をした湯で顔を洗い流したときの
薄暗い失望

くちびるを手繰り寄せる
失望の詰まった袋にある
ほつれ ほつれ
 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
憧れは遠く遠くAKiHiC...3*06/11/2 18:54
初恋たもつ906/11/2 18:46
俺VS.ラーメン屋新守山ダダマ7*06/11/2 18:33
海月0*06/11/2 18:30
ケツコン12*06/11/2 18:14
僕の恋人(犬)[group]愛心306/11/2 17:55
草待ちAB(なかほ...5*06/11/2 17:35
高い空を泳ぐように飛んでいく鮎の夢を見る霜天506/11/2 16:48
ひとつ めぐる木立 悟406/11/2 16:39
世が世なら橘のの306/11/2 16:29
霧の朝僕は石瀬琳々12*06/11/2 16:28
会計的な詩イダヅカマコ...6*06/11/2 16:11
都会の中の植物園はぽえむ君8*06/11/2 14:50
果て無き空腹の果てに不老産兄弟106/11/2 14:42
近所のひとたち吉田ぐんじょ...1406/11/2 13:24
カスミソウ[group]未有花12*06/11/2 12:52
冬の中ジャングルジムで水町綜助5*06/11/2 12:32
或る日竜一郎006/11/2 11:36
ボディ冷nm6406/11/2 11:35
いのちの灯杉菜 晃9*06/11/2 10:09
星と礼こしごえ20*06/11/2 9:23
去年と今を繋ぐ恋愛詩瑠音106/11/2 8:23
Août pourriUtakat...206/11/2 7:18
金木犀7*06/11/2 4:33
ユーフォルビア・レウコケファラ7*06/11/2 4:22
ダリアみい706/11/2 1:52
男の戦いに見るのはもち子2+*06/11/2 1:43
摂氏5℃ 湿度20%れるむ106/11/2 1:40
僕たちはあの頃にいないたりぽん(大...906/11/2 0:20
ほつれた糸を引っ張るユメアト206/11/1 23:53

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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